記事の内容 今回は、心の哲学に関する新しい知見を紹介したい。 「心の哲学」批判序説、という本だ。 心の哲学において、論理的可能性や思考実験による議論は強い。 しかし、本書の著者は、事実性を重視する。私たちの意識の具体的で現実的なあり方を離れて…
記事の内容 確率とはなんだろう? 確率とは何かという疑問を、もう少し具体的に言い換えてみる。 どのようにして確率の値はあてがわれているのか、だ。 これを説明する試みを確率解釈と呼ぶ。 数学や統計学では、確率の値はすでに与えられていることを前提に…
記事の内容 人工知能研究に足りない視点は何か? ・意識はコピーできるか? ・人工知能に意識はうまれるか? 現状活性化している人工知能研究は、統計的な数理に基づいている。その方向へさらに進んでいけば、クオリアの謎の解明、人工意識は可能なのだろう…
記事の内容 今回は、仏教、瞑想、悟りについてのおすすめ本を紹介したい。『なぜ今、仏教なのか 瞑想・マインドフルネス・悟りの科学』という本だ。 本書の解説として、仏教の専門家でもある角川祐司氏が、内容を簡単にまとめてくれている。 まとめると本書…
記事の内容 編集工学の産みの親であり、あらゆる知識にくわしい松岡正剛。 そんな彼が、現状のコロナウイルスを分析しています。 その内容が興味深かったため、こうして記事にまとめさせていただきます。 ウイルス対策という現実的な視点ではなく、ウイルス…
記事の内容 とにかく、「男と女の違い」というテーマは冷静な議論が難しい。ツイッターなどのSNSでは、つねに、男女差別に関しての話題が飛び交っている。 その中には、まともな意見もあれば、単なる個人的な不満まである。 そうした情報を冷静にさばくため…
記事の内容 「無限」とはなんだろうか? 言葉としては知っている人は多い。それに、人類にとって、無限という概念は重要な概念だった。しかし、数学的に分析されるまで時間がかかった。 厳密な論証、分析の体系でもある数学は、無限をどう扱ったのだろうか?…
記事の内容 とても刺激的なタイトルの本を紹介したい。 津田一郎の『心はすべて数学である』という本だ。 タイトルのとおり、心と数学の関係を考察する。 数学と何か、心とは何か、この二つの問いを同時に考える。両方のテーマに興味がある人には、最高の本…
記事の内容 今回は、『進化とは何か』という本を紹介したい。 「私たちはスポットライトの中で生きている」とドーキンスは言う。 「『現世紀』というのは膨大な時間の流れの中の小さな一スポットライトに過ぎない」のだと。 進化論を実感するために欠かせな…
記事の内容 今回は、とても不可思議な結論へといたってしまうパラドックスを紹介します。 私たちは言葉に意味をもたせることも、規則に従うこともできないというものです。 かなりヤバいパラドクスですよね。 この結論へと至る精密な議論をたどることで、哲…
記事の内容 普段私たちが当たり前にしていること、コミュニケーション。 しかし、これを学問的に深く考えてみると、かなり常識的な感覚とは異なる側面も見えてくる。 「コミュニケーション」とはなんだろうか?? そこからは、人間の本質につながるような問…
記事の内容 今回の記事では、『現代思想の教科書 世界を考える知の地平15章』という本を紹介します。 現代の世界を分析するには、かなりたくさんの知恵を土台にする必要があります。そのためには、勉強すべきことはとても多い。初心者にとっては、ハードルが…
記事の内容 今回は、知的にとんでもなくエキサイティングな本を紹介します。『現実とはなにか』という本です。 私たちが生きるこの現実を徹底的に見つめることで、現実の根本的な成り立ちを分析します。 そこでは、量子論や数学、そして、現象学に共通すると…
記事の内容 一般の人の間でも、かなり有名な定理といえば、ゲーデルの不完全性定理です。 数学のとある限界を示した定理であり、その深遠さから、様々なアナロジーに用いられることも多いです。 しかし、これは数学の定理です。 よって、正確に使うには、数…
記事の内容 人はなぜ宗教にハマるのか? なぜ、この21世紀においても宗教はなくならないのか? 無宗教に見える日本においても、「宗教現象」は日常のありとあらゆるところにあります。テレビで流れている占い、オーラ鑑定、お墓参り、心霊特集、などなど宗教…
記事の内容 AIが発展し、どんどん社会に浸透していく未来。 AIが他の技術と違うのは、「人に近づいていく」ように見えるところです。人に人権や自由、責任があるならば、AIはどうなっていくのでしょうか。 だから、AIが社会に浸透すればするほど、AIについて…
記事の内容 数学ガールというシリーズをご存じでしょうか? 今回は、その中の一冊である『数学ガールの秘密のノート 数列の広場』を読んだ感想をまとめたい。 ・内容についてのまとめ ・数学の学び方 などについて、今回の記事では書いてみたい。 記事の内容…
記事の内容 今回は、深層学習(ディープラーニング)を手軽に実装するためのライブラリである「pytorch」を紹介します。 実際に、深層学習入門の定番である、手書き文字認識にチャレンジしてみます。・深層学習の基礎はなんとなくわかっている ・pytorchを使っ…
記事の内容 無限って不思議すぎ。 みなさんは、無限を不思議に感じたことはあるでしょうか?私にとって、幼い頃に感じた不思議はこの式でした。 1 = 0.999999999999999... この式、本当にそうなの?? みなさんは、この式を習ったときの違和感を覚えているでし…
記事の内容 なぜ人は科学的に行動できないのか。 なぜ科学による知識は正確に広まらないのか。 なぜ人は事実を受け入れないのか。 科学は、なかなかうけいれられない。それはどうしてなのだろう。 今回は、こうした疑問に正面から取り組んだ本を紹介したい。…
記事の内容 現状の人工知能には、何ができて何ができないのか? それを掴むためには、「知能」ということのそもそもの考察が必要だ。 そのためのいい本を、この記事では紹介したい。知能とはなにか、人工知能の限界とは何か、いろいろな視点が得られる本であ…
記事の内容 今回の記事は、科学の限界について分析します。 科学と知の営みの性質をもう一度考えることで、科学の本性がわかる。そうすることで科学の限界と有効性が見えてきます。 科学という方法の範囲がわかることで、哲学などの他の方法の意味もより明確…
記事の内容 「科学とはなにか」をより考えるためのヒントになる本を紹介したい。 現代の科学技術に囲まれて生きる私たちにとって、科学とはなにかをつかんでおくことは重要である。 マイナスイオンなど、「科学っぽい」情報や商品も多い。それらを信じてしま…
記事の内容 電気回路の塊に過ぎない脳に、なぜ「私」が生じるのか? 私たちも、物体にすぎない。なのに、感情や痛みを感じる。同じ物体である机には意識はない。私たちと机の違いはなんだろう? この意識の謎をよくよく感じてみてほしい。その不思議さに、爆…
記事の内容 「おばあちゃんをうしなった悲しみと、感情中枢の働きのどちらが本質か?」 脳科学で、すべては解決できるのか?? この問いに、ほとんどの現代人はイエスと答えるだろう。みな、無自覚的に科学を万能だと感じているからだ。しかし、上のような問…
記事の内容 「こころ」とはなんだろうか? この謎を解明するためのアプローチには、たくさんある。それらを総括し、道筋を示してくれるのが、「心の哲学」という分野だ。近年の脳科学の成果により、よりスリリングな議論が展開される分野でもある。 はたして…
記事の内容 今回は、戸田山和久氏の「哲学入門」という本を紹介したい。 他の哲学入門書とは、かなり異なる内容になっている。 なぜならば、科学の成果、つまり唯物論者の立場から書かれているからだ。そのため、他の哲学入門で扱うようなソクラテスやニーチ…
記事の内容と問い 「科学リテラシーとはいうが、それはどんなものか?」 「なぜ科学リテラシーは必要なのか?専門家に任せるだけではだめなのか?」 これら問いを考えることができるいい本を今回は紹介したい。 「科学的思考のレッスン 学校では教えてくれな…
記事の内容 科学とは一体なんなのだろう? 私たちは、科学技術に囲まれて生きている。それをとくに痛感するのが、原発事故など、科学技術が牙をむいたときだろう。だからこそ、科学についてみんなで話し合う必要があると思う。 しかし、科学を議論するのは、…
記事の内容 この記事では、ベストセラーになった「言ってはいけない 残酷すぎる真実」という本を紹介します。重要だと思ったテーマをまとめます。 https://amzn.to/3IkT2Bd 人間の心は進化によってデザインされたと考える進化心理学。つまり、遺伝に関する話…