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映画「ランダム 存在の確率」感想・解説 量子論とスリラーの融合!!!

ここがすごい

  • 量子論とスリラーを絡める
  • 量子論的場面設定が新しい
  • 謎解き要素もあり、混乱させられる

 

SF好きにおすすめな映画です。けっこうマイナーかもしれません。

 

 

 

あらすじ

ランダム 存在の確率(字幕版)
 

 

【ランダム:無作為】に決められた自分――誰もが持つ【無限の可能性】彗星が地球に最接近するとき、彼らはそれを【目撃】する 世界が絶賛!!あなたの論理的思考力が試される【今年No.1 SFスリラー】!!ミラー彗星が、地球に最も接近する夜――エムは恋人のケヴィンと、友人のホームパーティーに訪れる。すると突然、停電で部屋が真っ暗になり、パニックになる男女8人。外の様子を見に行ったエムたちが目撃したのは、まったく同じ家に住む、まったく同じ自分たち。別世界の自分たちが、同じ空間に同時に存在するという驚愕の事実を目の当たりにする――。

filmarksより

 

 


COHERENCE ランダム 存在の確率 予告

 

予告を見て、この雰囲気を感じてみてほしい。

 

 

 

 

 

量子論をベースにした「スリラー」

 

自分の世界って...?


量子力学
シュレディンガーの猫
パラレルワールド

 

これら、物理学的な考え方を絡めたSFスリラー映画。物理理論の映画での表現の仕方がなかなか新鮮だった。以前から気になっていた今作、やっと見れました。


家に集う男女数人。

 

彗星のせいで、家の周りが不思議な空間になってしまう。そして驚くべきことに、自分たちと姿形が同じ人物たちがいる家を発見することになる。まるで近所が物理学の実験場になってしまったかのよう。この不思議な状況に登場人物たちも徐々に気づいていく。進行とともに謎が増え、我々観客も見ていて分からない。新しい事実もどんどん出てきて、混乱させられる。

 

その謎を解く鍵が、「シュレディンガーの猫」。本来は、量子論を批判するための思考実験である。ミクロな世界では、世界が重ね合わさっている、と解釈される。そして、観測により、"収束"する。

 

そう、ポイントは、世界が収束してしまう、ということ。ここが、映画としてストーリーの肝だ。

 

量子力学的な考え方に全く馴染んでいない人には、インパクト、魅力が薄いのかもしれない。劇中では、多少説明があるが、その説明を聞いてもリアルな物理学として受け止めきれないかもしれない。それほど、量子論の世界には常識が通用しない。そんなワケのわからない現実にたいして、主人公たちは奮闘する。シュレディンガーの猫的な状況の飲み込みも早い。彼らはインテリ層なのか。

 

そして、主人公の頭によぎった作戦とは...

一気にスリラー映画へ...

気になる方はぜひ見て欲しい。

 

 

量子論についてはこちらでも触れています。

interaction.hatenadiary.jp

 

 

 

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