記事の内容
現代は個人がなんでも発信できる。そして、そうした発信によって有名になる人が大勢いる。インフルエンサーと呼ばれる人たちもそうだろう。
しかし、そうした発信の内容をむやみに信じてもいいのだろうか。
そうはいかないと思う。日々、騙された、嘘をつかれていた、という反応が出てくるからだ。
この記事では、現代における情報発信の裏を考察してみたい。いいかえれば、人から騙されなくなる方法について考えたい。
あふれる情報に誘導される
・これからは個人の時代です。
・プログラミングは誰でもできます。
・まだまだブログは稼げます。
・私はこの商品で痩せられました。
・アマゾンなどの商品レビュー
今の生活を変えようと日々情報収集している人は、こうした言葉を毎日のように目にしていると思う。
そして、そんな人たちの指示通りに動く。つまり、彼らの情報にお金をだしていないだろうか?
商品やメルマガ、情報商材、noteなど。自分がしているビジネスへの誘導もある。
お金を使ったことに対して満足しているならばいい。しかし、後から後悔してはいないだろうか。
期待ほどの効果はなかった。その情報は、冷静に考えてみればそこまでの価値はないものだった、などなど。
こうした公開をだれでも経験したことがあるのではないか?
今回の記事では、こうした後悔をできるだけ減らす方法を考えたい。この意味で、他人から騙されないための方法である。
あふれる情報にすぐには誘導されない。自分のお金と時間を慎重に使えることになる。きっと、あなたのためになると思う。
どこを見ればいい?
私が思う、シンプルな解決方法は次のようなものだ。
背景にあるお金のながれを見る
言い換えると、彼らが発信している「目的」を考えてみること。
なぜならば、その発信の目的とは、大抵の場合がお金儲けである。
つまり、誰かのために発信しているように見せかけて、実は自分のためなのだ。
・商品を紹介することで、お金が儲かる。
・自分のビジネスに誘導する。
・自分の商品を公告する。
・自分のフォロワーが増えることが、お金につながる
などなど、その情報発信には「お金」が絡んでいる。
この場合、彼らが言っていることは一見こちらの役に立つようにみえて、そうではない。
既存のビジネスで同様だ。
たとえば、「流行」はどうだろう?
流行という宣伝によって、大量消費を促している。本当に消費者のためになっているだろうか?
なんのための情報発信?
その発信の目的を考えてみる。
「この人は、なんでこのような情報を発信しているのだろう?」
そして、お金儲けという視点を導入してみる。
「なるほど、そう発信することで、彼らに結局お金が回っていくのだな」
このように分析できるならば、彼らの発言内容の本質がわかるはずだ。
騙されないってどういうこと?
お金の流れを読む
この視点があれば、彼らの主張内容を完全にうのみにすることを防げる。そうすれば、自分で考える余裕ができるはずだ。
「騙されなこと」=「彼らの道具にされないこと」
騙されないとは、このような意味としておく。
しかし、本来ビジネスとは、他人を動かすことだ。つまり、お金儲けのために人をだますことは、法を破らない限り別に悪いことでない。それがビジネスの本質であり、身の回りで常に起こっていることだ。
企業はみな「お金儲けという目的」を巧妙にカモフラージュしている。だから、本質が見えづらい。
個人の時代になったおかげで、今まで企業がやっていたことを個人ができるようになった。お金儲けのからくりは企業と同じだ。だから、そうした情報発信をしている個人を責めても意味はないだろう。
重要なのは、自分の身を守ることだ。ここでいう守るということの意味は、自分の人生を他人に操作される可能性をできるだけ減らすことだ、としたい。
誰かが発信していること、それは本当に自分にとって必要な情報なのか、よく考えてみるべきだろう。
ここで役立つのも、「お金」という指標だ。企業側、情報発信者側がお金儲けという論理を使っているのだから、こちらもその論理を使用できる。
「そういうカラクリでお金が動いているのね」と、推論できる。
お金儲けのロジックには、お金儲けのロジックで対抗すればいいのだ。
これが、お金の流れをみるということの有効さだろう。
お金をぬきにした関係
お金もうけの対比を考えてみることも有効だと思う。
お金を抜きにした関係の代表とは、家族や友達だろうか。
家族や友達の大切さが、より身に染みてくるのではないか。お金に関係なく、自分のために動いてくれるのだ。
どんどん個人は自由になっている。これはいいかえれば、絆が減っていくことでもある。
自分の人生にとって、お金のいらない関係、つまり、友達や家族がどんな意味を持つのか、今一度考えてみるべきかもしれない。
お金ありきの関係なら、それ以上にはならないのだ。お金の切れ目が縁の切れ目、というわけである。そうした関係に心から満足できるだろうか?
次の記事でも、蔓延するアドバイスについて、一歩深く考えている。
また、お金の流れをみるためには、ある程度の知識がいる。経済という大きな視点でのお金の流れをつかむためには、次の本などがおすすめだ。
関連記事