記事の内容
映画「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」のネタバレ・感想をまとめる。
監督は「レオン」で有名なリュックベッソンだ。
彼は本作の長年のファンだった。念願かないついに映画化できたというわけだ。
華麗な映像美の元繰り広げられる、美男美女のアクションが楽しめる。
それでは、ネタバレ・感想をまとめよう。本記事では、ストーリーだけではなく、映画の背景にも迫りたい。くわしくは、目次をみてほしい。
あらすじ ネタバレ
西暦2740年、アルファの連邦捜査官ヴァレリアンとその相棒ローレリーヌが主人公。
旅の途中、ヴァレリアンは惑星ミールに住む種族が、巨大な宇宙船の墜落で滅亡する夢を見る。
実は、その夢は実際に起きたことで、その崩落で死んだある生命体が魂をヴァレリアンに飛ばしていたのだ。
さらに明かされる真実こそ、その宇宙船崩落を引き起こした張本人こそ、ヴァレリアンたちの指令であるフィリットだったのだ。
ミールの住人達には生き残りがいて、一千もの種族が居住する"千の惑星の都市"「アルファ宇宙ステーション」に潜入していた。
その彼らをフィリット司令官は、極秘に排除しようとする。それをヴァレリアンたちは阻止する。ミールの生き残りたちは、宇宙船を完成させ、無事に逃げることに成功する。
ヴァレリアン 千の惑星の救世主 原作とは??
1967年よりフランスで連載されていた長寿SFコミック。
多くのSF作品に影響を及ぼしたといわれている。とくに、あのスターウォーズにもおおきな影響を与えているらしい。
たしかに、本作をみてみれば、マシーンの類似点に気が付く。たとえば、ヴァレリアンらが乗るスターシップのデザインは、あのミレニアムファルコン号に似ているのだ!
それほど、原作は魅力的な作品だったのだろう。それが、後のSF映画につながっていくのだから、おもしろい。
巨額の製作費
本作の製作費は1億9700万ユーロ。これはフランス映画史上最高の製作費らしい。
たしかに、その製作費も納得の映像美となっている。劇場でその美しさを楽しみたかった。
しかし、興行は大失敗で1憶3500万ドルの損失にもなってしまった。制作会社であるヨーロッパ・コープの株価は下がるし、CEOが2017年をもって退任という事態を招いたという。
ストーリーがいまひとつ
悲しいことに、お金をかければいい映画になるわけではないということが、また証明されてしまった。やはり、問題はストーリーだろう。現在、映像がきれいなSF映画はたくさん制作されている。本作は、それらと差別化できるほどの作品ではなかった。
ストーリーに魅力があまりない。印象に残らないといっていいと思う。
映像はきれいだし、宇宙人たちのクオリティも高い。それらは、想像力が刺激される。しかし、心に残らない映画になってしまっている。
実際に、批評家たちからの評価もよくなかったらしい。
いいところは、登場人物たちだ。役者のおかげもあってとても魅力的。だからこそ、惜しいところが目立つ映画だった。成績が失敗に終わったということは、続編はないだろうな...
この二人のコンビは魅力的だったから、また見てみたい気もする。
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