記事の内容
今回の記事では、シリーズ最新作「ジュマンジ/ネクストレベル」が公開中のジュマンジシリーズに迫ってみたいと思います。
現在、正式なシリーズとしては3つの映画があります。
これから見たいという方向けに、シリーズの順番を確認するとともに、このシリーズの見どころをまとめてみたいと思います。とくに、原点であるシリーズ一作目にとくに注目しています。
それでは、目次をご覧ください。
公開順に見るのがおすすめ
1作目「ジュマンジ」 1995年公開
原作は絵本。絵本作者も映画の脚本に参加している。
当時では最新の映像効果をふんだんに使っていることでも話題になった。映像だけではなく、父と子の絆、子の成長、タイムパラドクスの要素など、ストーリーとしてもなかなかに魅力的。
ただ、現在みてみると、そのCGはやや質が低いかも。けれど、十分に面白い映画だとおもう。
2作目 ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル 2017年公開
前作から20年後が舞台。ゲームの中に閉じ込められた高校生たちの冒険を描く。ゲームの中に舞台を移したことによって、すべてがスケールアップ。
あのドウェインジョンソン出演でも話題になった。興行収入としても、全世界で大成功をおさめた。
実際には、ストーリーのつながりは本質的なものではないので、2作目から見てもいいとおもう。1作目が95年公開とだいぶ前なので、新しい映像でジュマンジシリーズに入門してみたい人は、この2作目からがいいかもしれない。
3作目 ジュマンジ ネクストレベル
前作とのつながりあり。前作を見ておいた方が、より楽しめると思う。
番外編 ザスーラ 2005年公開
ジュマンジとは、原作者が同じ。映画としては、ジュマンジと直接のつながりはない。
こちらもボードゲームと現実世界が交錯する作品。ジュマンジが好きな人は、とても楽しめる映画だと思う。
ジュマンジ1作目の魅力に迫る
それでは、シリーズ1作目について振り返ってみたい。ネタバレも含まれるので、見ていない方はご注意を。
ジュマンジというボードゲームの不思議さ、怖さ
ジュマンジというボードゲームとは、いったいなんなのだろう?
作中ではその正体には一切触れられない。謎である。
一度でもサイコロをふってしまったら、強制的にゲームに参加させられてしまう。始めたら最後、あがるまでゲームは終わらないのだ。ここが、不思議な力をもったゲームとして、魅力的なところだと思う。クリアするまで追われないゲームというある種の恐怖をあおる設定に引き付けられてしまう。
ゲームとはほんらい楽しいものだ。楽しいだけで終わる。そこに、「恐怖」というスパイスが効いているのがジュマンジのいいところ。
それに、一作目ではジュマンジを始めた少年がゲームの中に閉じ込められてしまう。それも26年もの間も。この展開は、よく考えてみるととても怖い。
しかし、作中での印象は怖くなりすぎていない。現実へとさまざまな仕掛けが飛び出すゲームとして、軽快なノリで進められる。コメディチックな演出もたくさんあるので、とても見やすい映画だとおもう。ほとんどの子供にとって、いい刺激として楽しめる映画だろう。
成長物語
ジュマンジ1作目には、もうひとつの側面がある。
それは、子の成長というものが、父との関係という視点で描かれていることだ。
主人公の少年は、父と喧嘩したまま、26もの間ジュマンジに閉じ込められてしまう。いざ、現実世界に戻ってみると、父の会社はつぶれてしまっていたのだ。
彼は、なんとかジュマンジをクリアすることができた。その結果、時はもどり、もとの少年時代に戻ることができる。そこで。26年もの間喧嘩別れになっていた父と再会するのだ。そこで、少年は父に謝り、素直な気持ちを伝える。
父と子は、絆を確認しあい、この映画は終わる。
この映画の面白いところは、父を演じる役者と、主人公を執拗に狙うジュマンジの生み出したハンターを演じる役者が同じだということだ。ここに、この物語は「父と子の対峙と成長」なのだということが暗示されているとおもう。
主人公は、ハンターをのりこえ、父との絆をとりもどす。ストーリー的にも、とてもいい映画だと思う。
まとめ
最新作が公開されているジュマンジシリーズ。最新作の反響によっては、さらなる続編もありえます。
個人的には、1作目がかなり楽しめたので、ぜひ続いてほしいです。
あの不思議なゲームの世界をさらに体験したいですね。それでは、シリーズをまだ見ていない方は、楽しんでみてください。
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