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ネタバレ考察 【スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け】 タイトルの意味とは? ラストのレイの言葉とは?

記事の内容

ついに公開されたスターウォーズ新三部作最終章。

 

「スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け」

 

早速見てきたので、感想、考察を考えていきたいと思います。

 

「スカイウォーカーの夜明け」というタイトルについて、レイ、カイロレン、ルークという三人の視点から考察してみようと思います。

それでは、目次をご覧ください。

ネタバレが含まれますので、まだ見ていない方はご注意を。

 

 

 

 

 

スカイウォーカーの夜明け あらすじ

 

はるか彼方の銀河系で繰り広げられる、スカイウォーカー家を中心とした壮大な<サーガ>の結末は、“光と闇”のフォースをめぐる最後の決戦に託された──祖父ダース・ベイダーの遺志を受け継いだカイロ・レン。伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの想いを引き継ぎ、フォースの力を覚醒させたレイ。そして、R2-D2、C-3PO、BB-8 ら忠実なドロイドと共に銀河の自由を求めて戦い続ける、生きる英雄レイア将軍、天才パイロットのポー、元ストームトルーパーのフィンら、レジスタンスの同志たち...。さらに、ハン・ソロの永遠の好敵手ランド・カルリジアンもエピソード・シリーズでは『スター・ウォーズ エピソード 6/ジェダイの帰還』以来の再登場。果たして、彼らを待ち受ける運命とは?そして、いかなるエンディングを迎えるのか?

filmarksより

 

www.youtube.com

 

 

 

以下ネタバレが含まれます!!

 

 

 

 

 

 

自分の名を決めるレイ

 

自分の出生の秘密をついに知るレイ。

 

なんと、あのシスの皇帝パルパティーンの孫だということが明かされる。ここは、予想内の展開だろう。

 

これまでの描写のように、レイは自分が善悪のどちらにいる人間なのか、葛藤する。しまいには、シス特有の手から電撃まで、無意識的に出してしまうのだ。

 

その結果、ルークのように島に一人で閉じこもろうとしてしまう。

 

そこに現れたのが、霊体となったルークだった。ルークはレイを諭す。そして、レイにレイアのライトセーバーを託す。

 

レイはパルパティーンに自分の跡を継いで皇帝になれと誘われるが、はねのける。一度は倒れたレイだったが、歴代のジェダイたちのメッセージを感知し、ついにパルパティーンをたおす。

 

彼女にとっての問題は、自分の正体が「シスの血が流れる者」だったということ。そして、ジェダイだけではなく、シスに近いような現象が自分の身に実際に起こっている。

 

血という誰かに作られた運命を否定し、自分の運命は自分でつくる。ジェダイというフォースによってつながれてきた意思を、彼女自身が選んだのだ。自分はうまれもって~だからという諦めではない。ラストシーンでの彼女の表情には、まさにこれからの自分の人生への希望が詰まっていると思う。

 

だからこそ、彼女は「レイ・スカイウォーカー」と答えたのだろう。ルーク、レイア、カイロレンというスカイウォーカーという意思をうけとったのだとおもう。

 

「名=存在」をレイは自ら選択したのだ。

 

 

 

 

カイロ・レンがベン・ソロに

 

今作での本当の意味での主人公は、ベンソロ=カイロレンではないだおろうか?

 

光と闇の間で苦しむさまが描かれていた。そして、レイとの邂逅により、彼女がもつ強さにひかれていく。絆が強くなっていく。レイをダークサイドに導こうとするが、彼女は否定する。再び、彼らは戦うことになる。

 

 

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このアクションシーンはとてもよかった。波を背景にライトセーバーというのが新鮮。

 

 

彼は、その戦いの最中にレイアが死んだことを感知する。そのすきを突かれ、レイにライトセーバーで貫かれてしまう。しかし、レイは癒しのフォースによって、彼の傷を癒す。この完全に敵対していない関係の描き方がよかった。

 

カイロレンのもとにハンソロの幻影が現れる。自ら殺した父に「自分がやるべきことはわかっているだろ」と諭される。カイロレンは、ついに自分の進むべき道を覚悟する。そして、自身のライトセーバーを投げ捨てるのだった。

 

カイロレンとしていた場所はずっと暗闇だった。ベンソロに戻るということが、つまり、「夜明け」になるのではないか。彼は、ベンソロとして、レイと協力してパルパティーンを倒す。

 

彼はレイを助けるために、力尽きてしまう。スカイウォーカーの血筋は、彼で途絶えてしまうことになる。しかし、テーマは、「血」ではなく「意志」だとおもう。ベンソロの意思は、レイに受け継がれた。

 

「スカイウォーカーという意思」が血に関係なく受け継がれたのだ。これこそが、本当にポジティブな意味での「夜明け」ではないだろうか。

 

 

 

 

ルークからレイへ

今作では、霊体として再登場するルーク。

 

彼は、レイを導く。その姿は、ジェダイマスターとしての威厳に満ちていた。それに、ヨーダのような優しいオーラが出ていた。

 

彼は、レイにすべてをたくす。彼の思いが伝わったこともあり、レイは皇帝との闘いで自分の道を選べたのだと思う。そして、レイは歴代のジェダイたちのメッセージを感知する。これは、ルークと過ごす日々の中で、「ジェダイの意志」を受け取っていたのだからだと思う。ルークはレイに「ジェダイというもの」と伝えることができた。

 

ここには、「スカイウォーカーの夜明け」という意味だけではなく、「ジェダイの夜明け」という意味もこめられているのではないか?

 

前作、「最後のジェダイ」にて、ルークの闇が描かれていただけに、ルーク、そしてジェダイの「夜明け」というポジティブさが感じられた。

 

さらに、血からも自由になれたように、ジェダイの古い慣習からも自由になる、という意味でもあるのではないか。

 

 

 

 

総括

 

ストーリーとしては、ひねりもなく、予想内といったところ。

伏線の回収も完ぺきとは言えないかも。それに、スターウォーズ世界のさらなる拡張としても、丁寧さに欠ける。

 

一本の芯が通っていない三部作になってしまったように思う。そのテーマはなんだったのだろうか?

 

今作単体でみれば、「生まれではなく自分の意志で」ということになる。しかし、これもスターウォーズにふさわしいテーマかといわれれば、微妙である。

 

今作の良かったところは、「レイとカイロレン」の描き方だとおもう。なんともいえない「絆」が鍵になっていた。そこに、フォースという特殊効果がくわわり、映像としてもおもしろかった。

 

しかし、やはり映画はストーリーだと思う。今後もスターウォーズシリーズは続くだろう。そこでは、どんな物語になっていくのだろうか。物語の質を高めてもらいたい。

 

今作も、賛否両論激しい映画になるのかもしれない。

 

 

 

 

次の記事では、三部作についての個人的な不満をまとめている。

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今作も、音楽はすばらしかったですね。

 

 

 

 

過去作も見返したくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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