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サバイバル番組を見て実感する「進化心理学」 自然を生き抜く過酷さ半端ない

記事の問いと内容

「サバイバル番組」をみていて、思うことがあった。

 

「進化心理学」という考え方をしみじみと実感したのだ。

 

自然の中で、人間がその身ひとつで生きぬくことの過酷さは半端ない。サバイバル番組を見ていると、この現実をまざまざと見せつけられる!!!!

 

その過酷な自然で生きていけるように、生物は進化する。

もちろん、人間もそうだ。

 

だから、進化によって人間の心もデザインされてきたという進化心理学の考え方を思い出した。

 

サバイバル番組で目にする状況に、私たちの「心の起源」が見え隠れしているように、私は感じた。

 

サバイバル番組をみて実感させられることと、進化心理学の関係とはなんだろう?

この記事では、この疑問を考えたい。

 

 

 

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裸でサバイバルとか超過酷

 

 

 

 

 

 

自然で生きることの過酷さ

 

www.youtube.com

 

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ディスカバリーチャンネルにて公式配信されているサバイバル番組。

 

このようなサバイバル番組を見たことがあるだろうか?

 

サバイバル番組が始まると、まずは、水と寝床の確保を優先する。その次に、火、食料の確保にすすむことが多い。

 

しかし、まず最も大切な水の入手からとんでもなく難しい。

 

川がなければ、雨を待つしかない。あとは、湧き水などだ。そう簡単に水が出る場所は近くにあるとは限らない。それに、基本的に火で煮沸する必要もある。

 

そして、「火」を起こすのがこれまた大変なのだ。丸一日かかっても、火が起こせないこともある。火がなければ、火で調理することができない。安全な水、食料にありつくことができない。

 

さらに、火は体温低下を防いだり、蚊や動物から身を守るためにもかかせない。

 

自然の中では、人間も動物たちの捕食対象になるのだ。

 

リアルに「命の危険」がすぐそばにある。いつ命を落とすかわからないまさに弱肉強食の世界である。

 

私たちの祖先も、そんな命の競争の世界で生き抜いてきたのだな、と感じる。

猛獣たちに狩られる恐怖と、私たちの祖先は隣り合わせに生きてきたのだ。

 

いろんな生物たちが、自然のなかで生きるために進化してきた。

同様に人間だって、これほど過酷な自然を生き抜くために、進化せざるえなかったはずだ。適応できたから、人類は現在繁栄している。

 

「進化」という概念へと、話をすすめよう。

 

 

 

 

 

 

進化心理学とは?

 

たびたび、「進化心理学」についての本を読み、このブログでも紹介してきた。

 

簡単に言うならば、

 

脳も進化の産物である

 

というものだ。

 

とくに、

生物にとっては子孫を残すことがもっとも優先的なことであり、そのために、男と女の心もデザインされてきた。

 

人間は自然の中では、けっして強い存在ではない。

 

だから、生き残る確率、子孫を残せる確率を上げるように、脳=心が進化してきた。

 

この考え方をベースに、私たち人類がもつ性質を進化心理学は説明しようとする。

 

「科学する」=より良い説明を探す

 

現状、人間がもつ心の性質を進化によって説明することは、かなり有効だということが分かってきた。

 

・人間同士が協力する社会には、こんな性質がある

・男と女の違いの理由

・人間の心がそう働くのはなぜか

 

などなど、進化によるデザインという観点から、私たちの習性をうまく説明することができるのだ。

 

 

 

 

 

そりゃ生き残れるように進化するわ

 

進化心理学のアプローチに、納得し辛いひともいるだろう。

しかし、サバイバル番組を見ていると、「生物の弱さ、どうしようもなさ」をまざまざと実感させられる。

 

自然で生き抜くのどんだけ大変なんだよ!!!と。

 

そんな過酷すぎる自然のなかで、人類は途方もない年月を生きぬいてきたのだ。

 

そう、人間だって、長い年月をかけて適応するように進化してきたはずだ。なぜなら、適応しようとしないなら、文字通りすぐに死んでしまう。それくらい、生物にとっての「生き死に」というものは、本来リアルなものだったのだ。

 

そのために、現代にいたるまでに途方もない歳月をかけて、少しずつ人間は進化してきた。

 

現在の、生き死にから遠いこの状況こそ、人類にとってはごく最近の話にすぎない。だから、今の私たちからすると、進化心理学の話はリアルにみえないのかもしれない。ここが、この仮説をイメージしにくい理由なのかも。

 

弱い人間は協力することを選んだ。そこで、社会性がうまれ、男女の役割の違いなども必要になる。過酷な自然のなかで生き残れるように、人間は進化したのだ。

 

私たちの心はそうやってできている。

 

私たちの心の起源が、サバイバル番組で目にする状況に見え隠れしているように、私は感じた。

 

サバイバル番組の過酷さを見ると、進化心理学の言っていることはとても実感できると思う。

 

 

 

 

 

男と女、繁殖

進化心理学でも重要視されるのが、繁殖である。

 

生物の目的とは、繁殖することであり、人類も例外ではない。

 

「人間は繁殖のための機械ではない」などど批判されがちなテーマではある。これは、進化心理学だけではなく、遺伝子を解き明かした分子生物学においても議論されてきたことだ。

 

とりあえず、この記事のテーマであるサバイバル番組とからめた話をしたい。

 

何度も言うが、とにかく自然の中で生き抜くのはしんどい。常に、死の危険がある。

 

ここで、一つ愕然としたことがある。

 

それは、こんな過酷な自然のなかで、繁殖、子育てをしなければいけないのか!!!!!ということだ。

 

ただでさえ生きるのが大変なのに、妊娠出産という過程を経て、長い年月をかけて子育てをする必要もある。

 

こんな現実をみれば、女性には妊娠出産があるのだから、男女で役割分担をして協力するようになると想像できる。とにかく、どうするればより生存できる確率をあげられるのかがポイントだ。

 

だから、メスはより強いオスをもとめ、オスはたくさんのメスと関係をもち遺伝子を残そうとする、などどという風に考えられる。そして、そう行動するように私たちの心はデザインされている、と説明できるのだ。

 

(男と女の生まれつきの違いという話になると、拒否反応を示す人も多い)

 

「人間も繁殖が目的の動物である」

 

この考え方を、まずはうけいれるべきだろう。

 

もちろん細かい議論はいろいろとあるが、おおむね、進化心理学的な考え方をイメージしてもらえればうれしい。

 

 

 

 

とにかく、サバイバル番組をこのようにとらえるのも、面白いとおもう。みなさんは、どう思うだろうか?

一番は、サバイバル番組をみてリアルに感じてみてほしい。そこで、各々いろんな感想をもってみると、楽しいと思う。

 

 

 

 

 

 

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