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【森博嗣】人と比べない方法 他者に欲を持たない生き方

他者の評価が気になる

 

ふつう人間は、他人とどうしても比べてしまうものです。

 

なんであいつばっかり...

 

嫉妬という感情も持ってしまうことでしょう。

 

しかし、その感情は時に自分を苦しめてしまいます。それでは、不自由ですね。

 

今回の記事では、作家の森博嗣の名言を紹介します。

 

記事を読み終えると、他者と自分の関係を見つめ直すことができるでしょう。より自由に生きるヒントになるはずです。

 

 

 

 

他者と比較する必要がない

 

他者に対する欲がない。欲はいつも自分に向かっている。

 

嫉妬という感情が、どうも僕にはないようだ。

 

もともと、僕は他者から褒められても、それほど嬉しくない。他者と自分を比較するということも、まずない。(中略)

どうしてみんなは比較するのだろう、と不思議に思う。そう言った比較ができるとさえ考えていない。

 

以上が森博嗣の考えです。

 

他者と比べるということに、全く縛られていませんね。

この姿勢は、私にはとても自由に見えます。この生き方には、とても共感できます。

 

 

 

つぼねのカトリーヌ

今回は、こちらの本からの引用です。

森博嗣さんのエッセイシリーズ。自由で鋭い話が満載です。

 

彼のエッセイは他社のも合わせ、数冊出ています。どれから読んでも大丈夫です。

 

 

 

 

 

他者から褒められること

 

他者から褒められても嬉しくない。

 

これには、私はとても共感できます。

 

けれど、一般的にはおかしい考え方なのでしょうか?

「人は、褒められると嬉しい生き物だ」、多くの人がこう考えているように見えます。

 

この厳密な答えを得ることは、科学的にも難しい気がします。心理学や、進化人類学の成果を待ちましょう。

 

一つ考察したいことがあります。

人から褒められるのが嬉しいということは、褒められること自体が目的になっている可能性はないでしょうか?

 

幼い頃から、子供は大人に褒められて育ちます。そうなると、褒められるから何かするという姿勢になるのではないでしょうか?

 

自分がしたいことをするのではなく、誰かの視線を気にしてゴールを設定する。こんな習慣が自然と出来上がってしまう可能性があります。

 

このテーマでは、こちらの記事でより詳しく考えています。

interaction.hatenadiary.jpこの記事では、宮台真司は、「子供に自己決定をさせろ。子供が自分で決めて、やり遂げた時に褒めてやれ」と言います。

 

 

 

 

人に欲を持つ必要はない

 

人から褒められたくて何かをする。

 

これはつまり、原動力が他人からの賞賛になってしまうのです。「〜したい」という気持ちが、他人ありきになっているのです。

 

果たしてこれは、自由な姿勢でしょうか?

 

自分の人生を決める、動機、指針というものに、他人の視線が大きく混ざっています。

 

一方、森博嗣は、他人と比べるということをしません。そのおかげで、人に対しての願望や欲もないのです。

 

普通の人は、自由になりたいというくせに、他人に期待をしています。他人に何かを期待する、欲をぶつける、これは自ら縛られに行っているのと同じです。

 

言い換えれば、両方を期待することはできないのでしょう。

「自分の自由」と「他者からの承認」、これを両立させることは矛盾なのかもせれません。

 

自分の幸せを考えた時、あなたはどちらをとるでしょうか?

 

 

 

 

他者との比較には終わりがない

それでも、私は他者から承認されたい。他人に期待したい、欲を持ちたい。

 

この生き方を選ぶことは、もちろんあなたの自由です。しかし、他者からの承認で、果たしてあなたは満たされるのでしょうか?

 

これを考えるためには、何なら自分を満たすことができるのか、ということを整理しなければいけません。何に幸福を感じるのか、と言い換えてもいいでしょう。

 

しかし、これこそ個人によります。人の数だけ、その人の生き方がある。

 

比較する、という行為について考えてみましょう。

 

自分の外の何かと、自分を比較するわけです。実は、これは正確ではありません。

 

人は、対象のイメージを自分の頭の中に作り、対象を認識します。

 

あなたは自分の中にある他者のイメージと、自分を比較しているのです。つまり、比較対象の存在の前に、「誰かと比較しなければ」というシステムが働いていることになります。そう、順番が逆になっているのです。

 

あなたの中に比較したいという動機があるから、比較対象を作り出してしまうのです。

 

この比較したいというあなたの心の穴が埋まらない限り、比較は永遠に続いてしまいます。他人と比較し続けても、自分の心が満たされない理由がわかったでしょうか?

 

最後に、ニーチェの言葉を引用しておきます。

世界には、きみ以外には誰も歩むことのできない唯一の道がある。その道はどこに行き着くのか、と問うてはならない。ひたすら進め。ーニーチェ

 

 

 

 

 

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まとめ

・人に欲を持たない、嫉妬しない

・人と比較する必要はない

・人と比較しても、それは永遠に終わらない

 

この状態が当たり前な人間だっています。そんな人からは、自由というもののヒントをもらえるはずです。

 

本ブログが誰かの自由につながったのなら、うれしい。