記事の内容
とても評価の高い、ハッキング系サスペンスドラマ『Mr.ROBOT』。
今回は、シーズン3のネタバレ感想をまとめていきたいと思います。
衝撃の結末で終わったシーズン2。その続きはどうなったのでしょうか。
シーズン3は、これまでのシーズンの謎解き要素が多いものになっています。
エリオットとMr.ロボット、ホワイトローズ、ダークアーミーの関係がどう変化していくのか。とても緊張感に満ちた展開でした。
それでは、さっそくネタバレ感想を書いていきます。目次をご覧ください。
各話あらすじまとめ
それでは、エリオットの視点に注目して、各エピソードのあらすじをまとめていきます。今回のシーズンはとくに、待ちに待ったエリオットの覚醒が描かれます。
エリオットの変化の物語としても、とてもいいものでした。
1 省電力モード
目覚めたエリオットは、第二ステージを止めようとする。
ダークアーミーの男と交渉し、第二ステージのストップを告げる。
エリオットは、アンジェラにEコープで働かせてくれ、と頼む。そして、自分がミスターロボットにならないか見張ってくれ、と。
しかし、ミスターロボットとアンジェラは共謀していた。
アンジェラは、ホワイトローズとの出会いで、Eコープへの復讐を決意していた。
2 帳消し
Eコープ内で、第二ステージの作戦を阻止するためにエリオットは動く。
Eコープを破壊するのではなく、浄化しようとする。
ダーリーンと仲直りしようとするエリオットだが、ミスターロボットが現れてしまう。
クリスタとの面談で、ミスターロボットが表に出てくる。
3 遺産
タイレルは、ミスターロボットを崇拝していた。エリオットが捕まっている間に、タイレルはダークアーミーに匿われていた。
シーズン2での間に、タイレルがなにをしていたのか描かれる。エリオットを撃った後に、タイレルはエリオットの多重人格を知る。
4 メタデータ
エリオットは、自分の夜の行動をダーリーンに監視するように頼む。
ミスターロボットとタイレル、アンジェラが計画を進めている中、一瞬だけエリオットの人格に移る。
5 ランタイムエラー
エリオットは、アンジェラがミスターロボット側についていることに気がつく。
6 強制終了
エリオットは、ミスターロボットを納得させ、ビルの爆発を阻止する。しかし、エリオットは目の前のビルを守ることだけしか考えられなかった。
実際にはEコープのいくつもの施設が爆発されてしまった。
7 フレデリック&ターニャ
クリスタとの面談で、ミスターロボットが現れる。
ミスターロボットは、ダークアーミーに詰め寄る。俺の計画とは違う、と。
8 削除しないで
ターニャの弟と映画をみるエリオット。
エリオットは、「削除」することについて考える。
まだ自分にはやれることがあるかもしれない、とエリオットは考える。
9 第三段階
エリオットの言う第3ステージとは?
エリオットは、ホワイトローズたちのサーバーに侵入する。
10 シャットダウン
エリオットとミスターロボットは、お互いに歩み寄っていく。2人の中にはそれぞれ、互いが存在している。
5/9事件のときに、ミスターロボットはデータを元に戻すためのキーを設定していた。そのキーの暗号化を解くには、エリオットと父の思い出の写真が使われていた。
ミスターロボットも、エリオットとチームでいたい、と懇願する。
「俺がいる意味はお前だけが知っている」
エリオット、ミスターロボットは、支配者という本当の敵を倒す決意をする。
ミスターロボットとエリオット
ミスターロボットとついに和解したエリオット。スーパーマンが時間を逆戻りさせる挿入映像からも分かるように、エリオットとミスターロボット、2つの人格を元に戻させるような流れだった。
ミスターロボットというドラマにしては、珍しくとてもハートフルで希望に満ちたエンディングだった。
荒立っていたミスターロボットの表情も、どんどん柔和なものに変化していった。最後の最後に、駅のホームで語り合う2人のシーンはとてもいい。
エリオットとミスターロボットの協調があってこそ、初めてエリオット自身の決意が固まったように見える。
エリオットは明言する。
「自分のためにやる」と。
窓から飛び降りた記憶
エリオットの幼い頃の記憶である「二階の窓なら飛び降りた出来事」。エリオット本人は、父親から突き飛ばされたと記憶していた。
しかし、ダーリーンの証言によると、エリオットは自分自身で飛び降りたのだという。
このシーンに、エリオットの記憶の最初の混濁が見られる。つまり、この瞬間こそ、エリオットが多重人格になった始まりなのではないか。父親の病気を受け入れられなかったエリオットは、ミスターロボットという人格を生み出した。
エリオットとミスターロボットがお互いを認め合うという展開だからこそ、その始まりに注目する必要があった。エリオット自身が、自分自身の物語のきっかけを自覚することが、2人にとって大事なことなのだろう。それはまた、ミスターロボットが自分の存在を問い直すことでもあった。
同一人物であるとも言えるし、2人であるとも言える。こんな2人がついに志を分かち合う。
最強の覚醒ではないか。
まとめ
敵の正体が分かり絶望も大きかった分、最後の最後に手を取り合うエリオットとミスターロボットの姿は、とてもハートフルなものだった。
覚醒し、志を固めたエリオットがどう動いていくのか、シーズン4が楽しみだ。
マインドハック感は薄れた分、どんな展開を見せていくだろうか。ミスターロボットという作品の新たな一面を楽しめそうだ。
関連記事