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気の呼吸法 効果がすごい!【書評・まとめ】 最強でシンプルな健康法

呼吸って大事

近年、呼吸の重要性が見直されてきている。本屋に行けば、呼吸法についての本がたくさん並んでいる。

 

心と体の関係、そして認知科学、身体知に関心がある私にとって、理論的にも実践的にも興味がある行為こそ、「呼吸」だ。

 

今回の記事では、「呼吸」「氣」というテーマの本を紹介したい。

健康に生きるということに、必ず役立つテーマだ。

 

 

 

 

 

 

氣の呼吸法 全身に酸素を送り治癒力を高める

氣の呼吸法―全身に酸素を送り治癒力を高める (幻冬舎文庫)

氣の呼吸法―全身に酸素を送り治癒力を高める (幻冬舎文庫)

 

 

著者の長年の経験からくる健康の秘訣について書かれている。

 

軸にある「氣」という考え方。そして、それを使うための呼吸法。

 

書かれていることは、健康法としてとても真っ当だと思う。「姿勢」や「呼吸」という基本的なことを見直せる。それに、科学や医療が積極的に言及しようとしない、「心の使い方」を重要視しているところが勉強になる。

 

その「心の使い方」が、「氣」につながるポイントだ。

この「氣」という概念は、いろいろな人がいろいろなことを言っている。今回の本では、長年の著者の体験からくる考察として、興味深い。

 

しかし、気や気功は、スピリチュアル、オカルトとして丸ごと批判されることも多い。確かに、性質上、科学では扱いにくい。けれど、いろいろな事例が存在していることも確かだ。今後、科学がどうアプローチしていくのか個人的には気になるところ。慎重に受け止めたい。

 

マインドフルネスや、無意識の仕組みに興味がある人にとっても、ためになる本だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

人間は天地自然と一体である

 

私の始まりとはなにか?人間の始まりとはなにか?

 

人も、自然も、太陽も、宇宙も始まりがあった。

 

その無限に小さいものの、無限の集まりを「氣」という。

 

私たちの生命は、あたかも、大海の水を手でかこっているようなものです。そして、これを「私だ」と称しているのです。

 

自分の気は、常に天地自然と交流している。

気を留めておくことこそ不自然。森羅万象、動かないものはない。

呼吸法によって、気をより交流させる。

 

 

 

 

心を積極的に使うことが、気を出すということ。

 

身体が病むことを「病」、心まで病むことを「病氣」と言います。

 

プラスの心を日々の生活で維持することが大切だ。そのためにも、プラスな言葉使いをすべき。アファメーションで言われている理論にも近い。それに、心理学の研究でポジティブであるための方法として成果が出てきていることとも近い。

 

真のプラス思考とは、自他ともにプラスになること。つまり、天地自然にとってのプラスになっているかどうかをチェック。

 

 

 

 

 

心身統一の4大原則

 

著者は、「正しい姿勢は健康の万能薬」と強調する。

 

1臍下の一点に心をしずめ統一する
2全身の力を完全に抜く
3身体の総ての部分の重みを、その最下部におく
4氣を出す

 

どれか1つを行えば、他の3つも満たしていることになる。

 

ここが、実践をしてみるしかないところ。実践を通して、自分の身体に落とし込む必要がある。まさに、身体知の領域だ。

 

 

 

 

氣の呼吸法

 

心身統一したうえで呼吸おこなうのが、本書のメインテーマである「氣の呼吸法」。

心身統一し、長く息を吐いていく。そして吸う。この流れの中で、一切力んではいけない。リラックスした自然な呼吸を続ける。

 

何秒吐け、などの制約もない。
心身統一して、長く吐き、吸うだけ。

 

「出づるに任せ、入るに任す」

 

この状態を目指す。

 

ただ、これが慣れないと難しい。

吐き切った後や、吸う過程で身体のどこかに力が入ってしまう。最初のうちは、呼吸することよりも、完全に脱力することに専念するべきだろう。

 

著者も、心と身体の「姿勢」の大切さ、つまり、心身統一の4大原則を守ることを前提にしている。その心身統一の状態こそが、自分の外と内とをつなげ、氣の交流を活性化させる。

 

 

 

 

 

 

身体知としての呼吸

 

以下に、身体知、呼吸についての本を紹介しておく。「身体知」のいいところは、あたなの日々の生活に直に結びつく知見を科学から得られるところだ。興味がある人は是非、読んでほしい。

 

他にも、哲学者でもあり武道家でもある内田樹の本を読んでいきたい。

 

呼吸入門

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あなたは、なぜ、つながれないのか: ラポールと身体知

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身体知-身体が教えてくれること (木星叢書)

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私の身体は頭がいい (文春文庫)

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