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【落合陽一 宮台真司 対談2】 新時代どう生きる? まとめ 見れなかった人のために

記事の内容

 

BS日テレ 深層ニュースにて、2回目の落合陽一と宮台真司の対談が実現しました。

 

タイトルは、「新時代をどう生きる?」です。

そのために、これまでの日本人のあり方を反省する場面が多くなっています。

 

とくに、

・不安の埋め合わせ

・言葉の自動機械

・アートの定義、役割

・承認欲求の無限地獄

 

などのワードに注目してみてください。

 

それでは、大まかな会話の内容をまとめていきます!(読み取りミスがあったらすみません)

 

 

 

 

 

ちなみに第一回の方は、こちらの記事でまとめています。

 

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不安ベースで生きる人々

 

落合
働きすぎ。毎月10連休あってもいい。
やらなくてもいい仕事をしている。

 


宮台
改元によって、何も空気感が変わっていない。
言葉の自動機械、法の奴隷も相変わらず。

改元の意味がわかっていない人たちだけが、騒いでいた。

元号が変わる意味とは、今までの生き方を反省すること。

日本人が、日本という国が、どういう風に成り立って来たのかを理解していない。


三島由紀夫風に言えば、日本には、「空っぽのあなた」だらけ。
周りの空気に合わせ、ころころ変える。多様性だ、LGBTだ、と。
周りがなんとか主義なら、みな一斉にその主義になる。
心から何かを願っていることがない。周りに合わせるだけ。
これも「言葉の自動機械」。


彼らには、言葉が通じない。伝わるのは、言葉の外で繋がるという感覚が生じた時だけだから。

その感覚がない人は、見る人から見れば、空回りしてるだけに見える。

 


落合
共感性に見せかけた排斥性の塊が多い。

 


宮台
多様性といっても、クラスタ分けされてるだけ。だから、日本にいるのは、クラスタの外を排斥しようという奴ばかり。

劣等感という不安。
不安の埋め合わせのために何かをやってる。

 

孤独に死ぬしかないやつは、1人で死ぬのもいいな、と粉飾決算する。

自分が選択できないことを正当化するために、粉飾決算する。神経症てき。

メンヘラとは、不安を何かで埋めずにはいられないひと。これも、神経症てき。
関係の希薄さが耐えられないから、重い関係でごまかす。

 

 

 

 

 

 

ずっと日本は何かで埋め合わせてきた

 

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落合
不安を仕事で埋め合わせるのも同じ。
ブランド物や家で埋め合わせて来た。

 


宮台
それでもまるで社会が回っているかのように錯覚できたのは、物の豊かさを目標にできていたから。関係の希薄さを物によって埋め合わせる。これら、神経症てきなものの蔓延を男文化が助けてしまっていた。

 

 

落合
物からソフトへ。
アクセサリーとしての物所有、結婚から、SNSでの承認欲求へうつった。

 

発信するツールとして使えてる人と、承認欲求満たしで使っている人に別れる。


承認欲求満たしの人たちは、いつまでたっても救われないループの中にいる。

物質的であったならば、まだ測れた。しかし、ソフトになったことにより、無間地獄化。

 

 

宮台
人に見てもらって安心するという営みが浅ましい。みっともない。
自己信頼をもて。

 

それがない人間が、流行に乗って、MeTooなどどやるのは、まさに言葉の自動機械。

 

共通の前提がなくなり人々は孤立化。だから、不安になる。深刻化したのは、80年代。

町で目が合わなくなったのと、不安ベースで生きる人が増えたのは近い。

 

アートの目的は、人の心に傷をつけること。元の生活ができなくなること。

これでいいのか!と思わされる経験が大事。

 

 

落合
最初から最後まで見通せる何かを自分の中で持っておくことが大事。

 

宮台
人間は誰しも神経症てき。
「俺ってやっぱダメだな」と笑うことが大事。日本は、日本を笑えていない。「日本すげえ」という営みは、神経症てき。

 

 

 

 

 

 

アートの定義については、こちらの記事でもまとめています。

interaction.hatenadiary.jp

 

 

 

 

 

日本が価値を生むには?

 

落合
「労働単価が高い社会」を目指すべき。

 


宮台
産業構造改革をするには、旧労働者から反発をくらう。しかし、中国は、それらを無視して進めることができる。
民主主義の国では、この中国の技術大国化に勝つすべはない。

日本は、他人の褌で相撲とることしかしてこなかった。プラットフォーマーになる力は、日本にはない。

 


落合
日本は、プラットフォームにも、承認欲求を満たすためのブランド物にも、お金を取られどうしようもない。

 

貧しくても内需で回ってるからいいじゃないか、とするか、付加価値の高いものを生み出すことに集中するか。

日本はどう高い価値を作ればいいのか。どうすれば日本独自のコンテクストとして、商品化できるか。

 


宮台
日本のコンテンツの価値は、オフビートにある。しかし、発信力がない。

 

 

 

 

 

どうでもいいことを気にせず、言葉の外につながる

 
宮台
どうでもいいことを気にせず、言葉の外につながる

社会という荒野を生きる感覚。

 

言葉の自動機械が何をいっても、受け流す。クズが騒いでいても、どうでもいい。

埋め合わせで生きるな。
その人の振る舞いに感染できる言葉に、人は感動する。

 

 

落合

マーケットを作る感覚で社会とむきあう。

 

その研究が認められるような価値構造はあるの?
純粋な楽しみでやってるなら、それを見守ってくれるような周囲の繋がりはある?

 

 

宮台
楽しいことをやっている人の周りには、自然と人が集まる。それを支援するようにメディアが機能するといい。逆に、いいね!ボタンが欲しいから、集まるのはみっともない。

「見たくないものを見ない」と思っている限りだめ。

 

 

落合
社会派のアートの価値とは??

社会活動したいなら、他のことすればいい。政治の方が効果てきだし。

 


宮台

何をすれば、つながるだけではなく、広げることができるのか。

誰でも言えるようなことが反復されている。

これに違和感を持って欲しい。だからこその、傷をつけるようなアート。

 


落合
自分が楽しくてやるのが1番いい。しかし、自分の中に価値基準を持つという教育がされてこなかった。

 

 

宮台

言葉の外。
社会の外に突き抜けるような感覚を持つ人間が、社会が想像もしてこなかったようなものを生み出す。
アートや研究の役割。

自分のポジションどりに右往左往している奴には、もともと表現のインパクトがない。

 

 

 

 

 

 

宮台真司がよく使う、「感染」という概念については次の記事にまとめています。

interaction.hatenadiary.jp

 

 

 

 

 

かわいそうな中高生たち 空っぽにされる場所

 

落合
中高生がかわいそう。
まだ、昭和的な価値観で教育されている。

 


宮台
学校の中では、なりすまして生きろ。

三島的に言えば、日本の学校は、「空っぽのあなた」を作り出す量産装置。

 

学校なんて適当にやり過ごせ。日本を、令和を生きる前に、宇宙を世界を生きるしかない。

どうでいいものにエネルギーを使うのを止めよう。

なりすますためにも、仲間が必要。法の外で、シンクロできるような仲間が大事。

 

 

落合
大学入試の監督とか、罪悪感ばかり。
こんな教育システムに身を置いてる僕は、自分を肯定できない。

 


宮台
こんな場所に出てきて、話してくれる姿勢こそ、「なりすまし」というメッセージを示すことができていると思う。

 

学校の中で、会社の中で、褒められることなんてどうでもいい。
共同体の中だけの眼差しはどうでもいい。

 

 

 

 

 

 

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