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【民俗学・閉鎖的な村・エロス】 おすすめ漫画 「村祀り」を紹介!

記事の内容

次の要素が好きな人におすすめな漫画を紹介します。

 

・民俗学的な要素が好き

・閉鎖的な村という空間が好き

・考察のあるサスペンスが好き

・怪しげなエロス

 

そのタイトルはズバリ、「村祀り」です。

 

民俗学的な考察も、エロティックな要素まで楽しめます。

今回の記事では、いくつかの見どころを紹介します。

 

 

 

 

1巻概要

 

“村の祀りは他言無用ーー” 民俗学に詳しい流浪の学者、三神が異国のブローカーと訪れたのは、蛇神を信仰する「忍冬村」。陸の孤島で一週間を過ごすことになった彼らは、世にもおぞましいものを目にする…。『江戸川乱歩異人館』の山口譲司が贈る現代ダーク民話!!

 

 

 

 

 

 

 

そもそも民俗学って??

 

民俗学(みんぞくがく、英語: folklore studies / folkloristics)は、学問領域のひとつ。高度な文明を有する諸国家において、自国民の日常生活文化の歴史を、民間伝承をおもな資料として再構成しようとする学問で、民族学文化人類学の近接領域である。

 

都市化によって民俗学が主たるフィールドとしてきた閉鎖性の高い農村は実質的に消滅し、一見伝統的な生活様式を保っているように見える地域にも、過疎化や観光開発、産業構造の変化等、古いタイプの民俗調査ではカバーしきれない状況が生まれつつある。また民俗学の黎明期には日本の人口の多くを占めてきた農村人口も、現在では都市人口に圧倒され、都市住民および都市の生活様式が一般性を持つに到った。こうした対象の変化に対して、現代の民俗学はさまざまな新分野を開拓しつつある。

民俗学 - Wikipedia

 

 

 

ここで、タイトルにもある「祀り」の意味を確認しておきたい。 もはや、日常生活でもあまり使う機会がない言葉だ。気になった方は、改めて確認してみてほしい。

 

感謝や祈り、慰霊のために神仏および祖先をまつる行為(儀式)。

祀り (まつり)とは【ピクシブ百科事典】

 

祀るとは

  1. 飲食物などを供えたりして儀式を行い、を招き、慰めたり祈願したりする。
  2. 神としてあがめ、一定の場所に安置する。
  3. あがめて上位にすえる。まつりあげる。

 

 

 

 

  1. 儀式をととのえて神霊をなぐさめ、また、祈願する。「先祖のみ霊 (たま) を―・る」「死者を―・る」

  1. 神としてあがめ、一定の場所に安置する。「菅原道真を―・ってある神社」

  1. 上位にすえて尊ぶ。

    1. 「微妙な、奥ゆかしい礼儀が、自然と忍を上に―・る結果に」〈横光・家族会議〉

 

祭る/祀る(まつる)の意味 - goo国語辞書

 

 

 

 

どうして、「村祀り」というタイトルなのだろうか...

 

 

 

 

 

 

大まかなストーリー

 

在野の民俗学者である三神という男が主人公。

 

彼は自分のとある目的を満たすため、次々に日本各地の村を訪れていく。

 

そこで、何かしらの事件に巻き込まれてしまう。そして、その裏にあるその村特有の慣習が徐々に露わになっていく。やや、ミステリ要素もある。どちらかといえば、サスペンス色が強い。

 

彼は、事件そのものに興味があるわけではない。本分である民俗学的な事象の調査をこなしていく。だからこそ、かなりきちんとした考察が得られる。史実に基づいているものをベースとしつつ、著者独自の解釈を楽しむことができる。

 

・怪異、妖怪

・憑き物信仰

・宗教的な儀式

 

これらが、それぞれの「村」独自のものとして進化していて、いろいろなパターンを楽しめるはずだ。その村ごとに、短編として楽しめる。

 

 

 

 

 

エロス、性愛

 

もちろん、エロいシーンは物語的に盛り上がる。

 

しかし、民俗学的に言っても、エロス=性愛は重要だ。

 

なぜならば、村という閉鎖的な集団にとっては、子供を作ることが何よりも優先なのだ。村を維持するために。

 

そのために、村の外からくる異人をもてなす風習があったり、そこで子種をもらうこともある。

 

そういった性愛を正当化するために、様々な慣習が出来上がる。

 

例えば、村の巫女が男と交わる儀式などだ。儀式という公なイベントにすることで、性愛という営みの正当化、物語化をする。意味づけのために、様々な宗教的、民俗学的な装置が用意されるのだ。

 

こうして、この漫画でも、エロス的な要素の意味づけがなされる。

 

ここが、単なるエロ漫画と違うところだ。エロ描写に、民俗学的な意味が与えられている。ここの説明もかなりちゃんとしているもので、民俗学てきな要素に関心がある人は、納得できるだろう。

 

 

 

 

 

気になった方は、ぜひ読んでみてほしい。

現在、2019年12月だと、10巻まででている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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