記事の内容
アマゾンプライムオリジナル作品として、2019年7月26日に配信開始されるや否や話題になったのが、今回紹介する「The Boys」です。
さっそく、視聴してきたので今回は見所をまとめたいと思います。
内容は、現実的でブラックで18禁なドラマでした…
明るく人気なヒーロー映画が気に食わない人ほど、はまってしまうのではないでしょうか?
早くも、シーズン2も決定しているとのことで待ちきれません。ぜひチェックしてみてください。
ネタバレありで、感想を書いていきます!
まだ見ていない方はご注意を。
舞台設定、あらすじ
ヒーローが活躍し、それが産業になっている社会を描く。
そこでは、7人のヒーローたちがトップに君臨している。セブンと呼ばれる彼らをまとめるのは、ヴォートという会社。
このヴォート社は、社会のあらゆるビジネスに絡んでいる。広告など、あらゆるビジネスにヒーローの人気と知名度を利用しているのだ。
そんなヒーローの活躍の裏には、ヒーローの腐敗があった。つまり、彼らヒーローの行いによって傷ついた人たちが存在している。
ヒーローに因縁のある奴らが集まり、ヒーローの腐敗、ヴォート社の悪を打とうとする。
彼らこそ、「The Boys」だ。
これぞ、リアルなヒーロー映画
人気のヒーロー映画が子供向けであるならば、こちらは大人向けヒーロー映画。
このドラマをみれば、一部のX-menシリーズなどの社会派と呼ばれるヒーロー映画ですら、子供向けに感じてしまう。
徹底的に現実を描くからだ。
大人の世界の象徴を描いている。金、性、暴力、権力、腐敗。
とくに、ヤバイのが性描写。全裸男の股間にモザイクや、性行為中に頭が吹っ飛んだりする。グロさとエロさが、ちょうどいいスパイスになる。まるで、ヒーローたちの腐敗度を視覚化しているようだ。
権力を持てば、必ずそれは腐敗する。ヒーローたちという強力な権力を手に入れたヴォート社も、腐敗が進んでいる。会社としても、個人としても。そんな大きな腐敗に、ヒーローたちも呑まれている。元からクズなやつ、ビジネスに巻き込まれ希望を失っていくやつ。
私たちの現実は腐っている。このドラマが腐っているのはそのせいだ。
私たちの現実は腐っているから、「理想」を込めたヒーロー映画ができた。ポヤポヤと理想なヒーロー映画が流行りまくっている現在、まさに、このようなリアルヒーロー像が望まれているものだろう。瞬く間に人気が出たのがわかる。
ヒーローという人間たち
ヒーローは、特殊な力を持った人間である。
つまり、あくまでも人間なのだ。
人間である限り、人間の集団が作り出す社会の論理に巻き込まれることになる。その社会に認められていることが、ヒーローの定義にもなるからだ。そして、その社会の論理がどんなに理不尽なものなのかは、現実で生きる私たちはよく知っているはずだ。
ヒーローは、人間だからヒーローになる。しかし、そこが彼らの限界だ。
この限界とはすなわち、人間の限界である。
そして、その限界たる腐った部分をこのドラマを描いてくれる。
それに立ち向かう一般人たち、The Boysたちの姿こそ、社会そのものへの鬱憤を晴らしてくれるものなはずだ。
ヒーロー個人を描く
ヒーローという虚像を現実のレベルで描くのがいい。
つまり、私たち一般人を同じように生きているのだ。そこにあるのは、良い面も悪い面もある普通な人間に過ぎない。ヒーロー産業が根付いている、普通な人間社会を描くのだ。この各ヒーローたちの描き方がいい。
実験室で育ち、母の愛を求める子供のようなスーパーマン(みたいなやつ)。
薬に溺れる高速移動男。
海の生き物たちを助けようとするが、ことごとく失敗するアクアマン(みたいなやつ)。
女子トイレの覗きばかりしている透明人間。
これらスーパーヒーローの設定も、ヒーロー映画で有名なもののパロディのようで皮肉たっぷり。キャラが個性的で、みんなどこか壊れている。そのせいで、一般人に犠牲者が出るのだ。
それが伝わってくるのは第1話からそう。
主人公ヒューイの彼女の体が、ヒーローのせいで木っ端微塵になってしまうのだ。この瞬間の映像は、予告編でも使われている。
まず第1話から衝撃的。いったいどうなっていくドラマなのか気になってしまう!!
気になった方は、ぜひみてみてほしい!!
アマゾンプライムビデオで視聴できる。
無料体験の期間もある。
原作本も気になっています。読んでみたい!ドラマはシーズン2の内容はどうなっていくのだろうか...
コスチュームを着たヒーローが空を飛び、マスクをつけたヴィジランテ(自警団)たちが夜を徘徊する世界では、
彼らがヤリすぎないよう誰かが見張っていなければならない。
なぜならスーパーヒーローの中には、必ずしも“正義の味方”とは言えないような、やっかいな連中も存在するからだ。
そこで登場したのが「ザ・ボーイズ」だ。
ある意味、地上で最も危険な能力を持つスーパーヒーローに対抗するため、
CIAが招集したのは、やっぱり危険でクレイジー、一筋縄ではいかないやっかいなヤツらだった。
ビリー・ブッチャー、ウィー・ヒューイ、マザーズ・ミルク、フレンチマン、ザ・フィーメール、
彼らは今日も“スーパーヒーローどものご乱行”に目を光らせる!
おすすめ作品
ヒーロー物との対比として、DCのシリーズを見ておくのがいいかもしれない。
スーパーマンや、ワンダーウーマンなど、the boysの元ネタ(?) をより楽しめるようになるはずだ。
さらに、個人的におすすめな作品が「ウォッチメン」。この作品も、ヒーローが社会問題になったりと、リアル路線を描いている。メタヒーローものとして、評価が高い一作。
ロールシャッハというキャラがかっこいいんですよ...おすすめ。
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