記事の内容
Netflixで配信中のドラマ「マインドハンター」。犯罪分析のために、異常な犯罪者たちの心理を分析していくドラマです。
シーズン2がやっと配信されましたね。期待通り、重厚な物語が進んでいきます。
異常心理の奥へとさらに踏み込んでいく...
今回の記事では、シーズン2の見どころ・感想をまとめていきます。
ネタバレが含まれますので、注意です!!
- 記事の内容
- マインドハンター あらすじ
- マインドハンターの魅力
- シーズン2の結末
- ビルの息子ブライアン
- あのチャールズマンソンが登場!!!
- あの冒頭の男の正体は??「BTK」
- さらにこのドラマを味わいたい人には...
- おすすめ記事
マインドハンター あらすじ
1970年代後半、殺人犯の心理を研究して犯罪科学の幅を広げようとするFBI捜査官2人。研究を進めるうち、あまりにリアルな怪物に危ういほど近づいてゆく。
1期の内容は、ホールデンという行動分析官が連続殺人犯の心理を分析していくというもの。相棒のビルとともに、収監されている犯罪者たちと面会を重ねていく。
2期では、それらの知見を実際の事件に応用していくことになる。連続児童殺害事件がテーマになる。
マインドハンターの魅力
異常犯罪者たちの魅力だろう。
主人公のホールデンとビルは、次々に異常な犯罪をおかした犯人たちと面会をしていく。その面会で繰り広げられる会話劇こそ、このドラマの重要で魅力的なシーンだ。
「なぜそんな犯罪を犯したのか」という心理を自ら吐露していく彼ら。自らの生い立ちを静かに語っているのだが、やはりどこか雰囲気がおかしい。
この会話劇の異様さ、雰囲気づくりこそ監督の得意なところだと思う。
監督デヴィット・フィンチャーといえば、あの「セブン」を思い出す。セブンでも、黒幕の語りの異様さが見せ場だった。
役者たちの演技のうまさもあって、本当の殺人者のように見える。骨の髄まで、異常な雰囲気に満ちている。この異常さと普通な主人公たちの対面こそ、このドラマの最高に面白いところだ。
とくに異様な存在感を放っていた囚人こそ、「エド・ケンパー」だ。リンクにある実際のインタビュー映像を見てもらえればわかるが、役者の再現度が高い!!!
そして、シーズン1では、主人公ホールデンは、彼らの異様さを分析するにつれて、彼らにどんどん近づいていってしまう。心理の奥を覗くために、心理的な距離がどんどん接近していくのだ。その危険さのある種の帰結が、シーズン1の結末だった。
シーズン2の結末
シーズン2では、ホールデンらはプロファイリングによって得た知識を実際の事件に応用しようとしていく。
そこでは、様々な障壁が立ちふさがる。
地方都市・FBIの権力、政治などだ。
まっすぐで強引とも言えるホールデンのやり方は、当然反発を招いてしまう。
まだまだ、「プロファイリング」の有効さが受け入れられていない。そんな状況の中、シーズン2の核心を担う連続児童殺害事件に関わっていくことになる。
そこでも、地方の政治、人種差別問題など多くの障壁のせいでなかなか捜査が進まない。思うように進まない中、ついに容疑者を絞り出す。橋の上から何かを投げ捨てる様子が観察されたのだ。
しかし、明確な証拠は見つからない。見つかったのは、何件かの間接的な証拠のみ。その容疑者に対しての心理分析の場面もない。
つまり、「明確な真相解明」という普通のドラマなら絶対に必要な部分を飛ばして、シーズン2は終わる。あんなに多くの子供たちが死んだのに、という遺族の感情と同じように、我々視聴者もすっきりしないで終わってしまう。
このラストのモヤモヤこそ、「犯罪心理」を扱うこのドラマが主張したいことなのではないだろうか?人間の心理には、明確な答えなんてないのだ。
異常心理を読み解くという主題がある一方、人の心理の混沌さ、訳の分からなさをしっかりと見せつけてくれた。
ビルの息子ブライアン
相棒ビルは、養子をもらっていた。男の子の名はブライアン。
シーズン1で見せたブライアンの様子に、不安を感じた視聴者もいたのではないか?
これは、何かあるぞ、と。
その不安が、このシーズン2で現実になってしまう。
ブライアンと何人かの少年とで、幼い子供を死なせてしまうのだ。そして、ブライアンの指示でその死体を十字にしたというのだ。
この事件のせいで、ビル家族に大きな傷ができてしまう。
ブライアンは普通な子供なのか?それとも、異常犯罪者になってしまうような素質を持ってしまっているのだろうか?
ビルは家庭でも、仕事でも疲弊していってしまう。
異常犯罪者を分析する者の息子がまさかの.....という展開になってしまうのだろうか?シーズン3で明らかになるのかもしれない。
あのチャールズマンソンが登場!!!
チャールズ・ミルズ・マンソン(Charles Milles Manson、1934年11月12日[1] - 2017年11月19日)は、アメリカのカルト指導者であり犯罪者。1960年代末から1970年代の初めにかけて、カリフォルニア州にて「ファミリー(マンソン・ファミリー)」の名で知られるコミューンを率いて集団生活をしていた
女優のシャロン・テート、ラビアンカ夫妻(Leno and Rosemary LaBianca)ら5人の無差別殺人を、自身の信者に教唆して殺害させたことで、共謀罪を宣告された。共謀という目的の促進のため、彼の仲間の共謀者たちが犯した犯罪により、メンバーそれぞれが共謀罪として有罪となり、マンソンは連帯責任の規則で殺人罪による有罪判決を受けた
皆さんはこの男を知っているだろうか?実在した犯罪者であり、アメリカの歴史上、かなり有名な犯罪者である。
ドラマの時代設定において、その時代において最も有名な異常者こそ、このチャールズマンソンだろう。シーズン1から言及があった。
シーズン2では、ついに彼と面会をすることになる。
このマンソンのキャラも良かった。よく喋る。吹き替えの声優も合っていて、不気味で陽気な雰囲気を醸し出していた。この面会シーンも、シーズン2の大きな見所だ。
あの冒頭の男の正体は??「BTK」
シーズン1からちらほらと登場していた怪しいおっさん。本編に絡むことはなかった。
シーズン2でも、冒頭に登場するのだが、やはり本編には絡んでこない。
彼の正体は一体誰なのか??
その正体こそ、実在するシリアルキラーである、BTKと呼ばれる犯罪者だ。実在の彼が捕まったのは、2005になる。しかし、ドラマの舞台は1970年代だ。本編とBTKは、どう絡んでいくのだろう?
シーズン5までが予定されているようで、このドラマのラスボス的な立場になるのかもしれない。続きを待ちたい。
さらにこのドラマを味わいたい人には...
ちなみにこのドラマの原作本がこちら。
基本的な考え方にもっと触れることができると思う。
かなり有名な本らしい。読んでみたい!!
そして、本作監督であるデヴィッド・フィンチャーの他の作品も押さえておきたい。
人間心理をえぐる思いサスペンスが魅力的である。
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