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ハッピーデスデイ 1&2【ネタバレ解説】 高評価なループホラーの魅力に迫る

記事の内容

ループホラーの傑作とよばれる『ハッピーデスデイ』という映画を紹介します。

 

ビッチで自己中な女の子が何度も同じ日を繰り返すというループ映画です。彼女は一日の終わりに何者かに襲われ、殺されてしまいます。すると、また同じ日をくりかえしてしまう。

 

自分を襲う犯人を、ループをくりかえしながら突き止めようとします。ここがこの映画の面白いところ。そして、意外な真実が明らかになっていきます。

 

1で終わりかと思いきや、正当な続編が作られました。そこでは、さらに予想外の展開へ続きます。

 

本記事では、1と2の両方のネタバレ感想をまとめます。そして、今シリーズの魅力について、考察します。

 

ネタバレが含まれますので、まだ見ていない方はご注意を。

 

 

 

 

 

ハッピーデスデイ ネタバレ

 

ビッチな女子ツリーは、見知らぬ男カーターの部屋で目を覚ます。昨晩も激しく飲んでしまったらしい。

 

女子寮にもどり、今夜のパーティの準備をするツリー。そして、パーティの向かう途中で、何者かに襲われてしまう。犯人は、怪しいベビーマスクをつけていて正体がわからない。

 

今作の殺人鬼アイコンのベイビーフェイスはかなり不気味。ホラー映画たちのへのオマージュも感じられる。

 

目を覚ますと、またもやカーターの部屋のベッドだった。殺されるたびに同じ一日をループしてしまうことに気が付くツリー。彼女は、ループから抜け出すために犯人を特定しようとする。

 

ビッチで性格も悪いツリー。彼女にはたくさんの敵がいるように見えた。ループを繰り返しても何も変わらず、彼女のメンタルもおかしくなっていく。さらに、殺されるたびに身体へのダメージも蓄積していくのだった。

 

カーターにループのことを相談しつつ、次第に犯人を特定していくツリー。病院にかくまわれていた殺人鬼が脱走していたことに気が付く。そいつこそが犯人だと気が付いたツリーは、病院にいき、殺人鬼を止めようとする。

 

何度か失敗しつつも、何度もチャレンジしていくツリー。その過程で、ツリーは同じ一日を大切にしていく。ルームメイトに優しくしたり、父親と和解したり、元カレに親切にしたりと、日常の人々を大切にしていく。

 

そして、ついに殺人鬼を倒すことに成功したツリー。ルームメイトのロリからの誕生日プレゼントのカップケーキを食べつつ、ループから脱出したかに見えた。

 

しかし、またもやカーターの部屋で目をさましてしまう。つまり、彼女はまたもや死んでいたのだ!

 

その原因を推理するツリー。これまでのループとの唯一の違いは、ルームメイトからのカップケーキを食べたことだった。そう、ツリーを殺そうとしていた犯人は、ルームメイトのロリだったのだ。彼女は、ツリーを先生との不倫をねたんでいた。病院で働くロリは、その立場を利用して殺人鬼のことも逃がしていたのだ。

 

ツリーろロリは格闘し、ロリが窓から落ち死ぬ。

 

こうして、晴れてループから抜けることができたのだった。そして、カーターとも恋人の関係になり、この映画は終わる。

 

 

 

 

 

この映画の魅力

 

ひたすらツリーがポジティブなのがいい。

 

自分が殺されるというループはふつう絶望的だとおもう。たいていの人はなにもできないのではないか。しかし、彼女は果敢に挑戦していく。それに、犯人とたたかうこともいとわない。勇気がある女性だ。

 

だから、自己中でビッチな彼女のことがなぜか憎めない。

 

そして、彼女の成長物語でもある。

 

ポジティブな女子の成長物語と、ループによる犯人捜しという2軸がうまく融合しているのがこの映画の凄いところ。一応、ホラーではあるが、とてもすがすがしい気分になれる映画だ。これも、ツリーの明るいキャラのおかげだと思う。

 

 

 

 

 

そして、続編へ 明かされるループの原因

この映画には、続編がある!

どんな続きになっているのか。

 

なんと、しょっぱなからループの原因が明かされるのだ。

 

その原因とは、同じ大学内で研究されていたマシーンのせいだった。量子論に関する研究で、勝手にマシーンが作動し、特定の人間の時間だけに影響を与えていたのだ。ループの原因については、ノータッチだった1に比べて、2ではいきなりその謎が明かされる。

 

そして、そのマシーンによって、また新たな不足な事態が発生していくのだった。

 

 ここから、2のネタバレに入るのでご注意を。

 

 

 

 

 

 

 

多元宇宙論、並行世界ものへ

作動したマシーンのせいで、またもやカーターの部屋で目を覚ますツリー。またループに入ってしまったのかと、絶望するツリー。

 

その一日をすごしていくうちに、徐々に違和感を感じ始める。何度も体験した一日と微妙に違うのだ。

 

カーターが女子寮のダニエラと付き合っていたり、ルームメイトのロリが犯人ではなかったりと、元居た世界とは異なっていた。そう、ツリーは「並行世界」にはいりこんでしまったのだ。

 

ここに2Uというタイトルの謎がわかる。「2 Universe」ということだと思う。

 

この世界では、ツリーだけがこの世界についての記憶をもっていない。そして、父親との食事で、彼女は衝撃の事実を知ることになる。なんと、この世界では亡くなったはずの母親が生きていたのだ。母親との思いがけない再会をするのだった。

 

しかし、こちらの世界にも殺人をするあの犯人がいた。

 

元の世界に戻るためには、ループをくりかえしても記憶を維持できるツリーに試行錯誤してもらうことで、装置を調整する必要がある。元の世界に戻るヒントをえるため、犯人を特定するため、彼女は再びループをくりかえしていく。

 

 

 

 

 

ツリーの選択

 

ツリーはループをくりかえすうちに、本当に元の世界に戻るべきなのか悩むことになる。なぜならば、この世界では母親に会えるからだ。

 

ついに、装置の設定の最適解をみつけることに成功する。あとは、装置を作動させループを閉じるだけだ。ツリーは、こちらの世界に残ることを決意する。

 

装置の作動まであと少しのところで、カーターが犯人に殺されてしまう。ツリーは発電所に車で突っ込むことで、装置の作動を阻止する。

 

また目覚めた彼女は、ロリを救うために、病院へ行く。殺人鬼のほうは射殺することに成功するのだが、二人めのベイビーフェイスが登場する。その正体はバトラー医師だったのだ。ツリーは彼をなんとか倒す。

 

ツリーはこちらの世界には、自分の記憶がないことに気が付く。今の自分は、やはり元の世界の自分なのだ、と。

 

母親との別れを済ませ、ツリーは元の世界に戻ることを決意する。

 

 

 

 

 

2もテンポがいいし、感動できる

 

2の要素として、やはり、テーマは「選択」だろう。

 

本当の自分とはどちらか、そして、愛する存在との別れ。

 

こうした普遍的で感想的な要素が、1から続く軽いテンポに見事融合している。そして、1での要素をうまく裏切る展開が面白い。1と合わせて、一本の作品のようで楽しさが倍になるようだ。

 

ぜひ、1をみてつづけて2をみてみてほしい。たのしめる映画体験になるはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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