記事の内容
天才の特徴は「強い主体性」です。
それは「この世界に対する責任感」「関わろうとする意志」という意味です。
強い主体性、すなわち「この世のことで自分に関係ないことなんかない」という、途方もない自我は、あなたに告げるはずです。
力は得た。
じゃあ、なにをしようか?と。
今回の記事では、岡田斗司夫の「あなたを天才にするスマートノート」という書籍を紹介する。
この本では、天才になるためのノート術が紹介されている。
一見、ありがちな本に見える。けれど、本書は岡田斗司夫独自の視点がたくさんある。それらは、「真の天才」に近づくための方法論として、とても役立つものだと思う。
今回は、役に立ちそうなエッセンスの一部をまとめてみたい。
それでは、目次をどうぞ。
天才とは
・発想力
・表現力
・論理力
天才とは、それぞれの能力が高く、主体性によって、1つの人格の中にまとまっている状態だ、と著者は分析する。
3つの能力がどれも高くなることが欠かせない。
個人的には、表現力がまだまだ足りないと思う。面白いお笑い芸人は、この能力がズバ抜けている。人に伝えるという視点だ。
このスマートノートの目的は、ただの秀才ではなく、面白さをかねそなえた頭の良さになる。
目標となる天才像として、北野武があげられている。
スマートノート熟成の流れ
1、2フェーズ
基礎固め。考えていることを書く習慣をみにつける。
3フェーズ
論理的に考えるようにする。
根拠を疑う、対策を考える、過去をさかのぼる、似ているものを探す。
4フェーズ
ノートをつかって、人と話す。
5フェーズ
脳内リンクのスタート。脳内にたまってきたものがつながり、発想へとつながる。
6フェーズ
知識から、教養になり、見識になる。
より詳しい実践方法は、他のネット記事をみてみてほしい。
教養から見識レベルまで、スマートノートの実践により到達していけるはずだ。
見識とは?
見識は、知識、人格、教養からなる。
岡田斗司夫は、教養をパースペクティブがついた知識と定義している。
教養だけでは、まだつまらないという。「オタク」や「専門バカ」と揶揄されてしまうことになる。
この理由を、岡田はこう分析している。
そこには、「語り手の顔」がないからだ、と。
「見識」とは、教養に「立場」と「判断」をつけたものである。
なぜ俺はこう思うのか、という「俺」の根拠をつけるべきだ。「俺が」「私が」がないとだめである。立場があることで、説得力がうまれる。
この主張には、とても納得できる。
私自身も、教養の大切さについては実感しているからだ。わたしは、「教養とは自分がわかることだ」と定義している。岡田斗司夫が言う「見識」に近い観点だと思う。いずれにせよ、「私」がわかってくることを重要視している点で近いものがある。
くわしくは、次の記事へとすすんでみてほしい。
スマートノートの到達点
スマートノートは、脳内世界を作ってくれる。言い換えれば、「私」専用の地球が出来上がるのだ。それらは、「私」が結びついた見識の積み重ねによってできあがる。
ネットという電子世界があまりにも強力でありすぎるがゆえに、私たちの人格、主体は埋没していってしまう。だからこそ、今の時代だからこそ、私独自の世界をつくることが重要になる。
スマートノートを熟成させていくなかで、岡田は「人格」、「主体性」というものを重要視している。
冒頭でも引用したものを再掲する。
本書のもっとも重要なメッセージではないだろうか。
天才の特徴は「強い主体性」です。
それは「この世界に対する責任感」「関わろうとする意志」という意味です。
強い主体性、すなわち「この世のことで自分に関係ないことなんかない」という、途方もない自我は、あなたに告げるはずです。
力は得た。
じゃあ、なにをしようか?と。
こうした到達点をめざしている点で、本書はとても為になると思う。
あとは実践していくのみだ。
まとめ
実際には、自分自身で実践しつづけてみないと意味はない。だからこそ、ぜひやってみてほしい。
スマートノートの効用のなかには、生きるのが楽になるというものがある。考えて、書いて、実践を楽しんでみてほしい。
知力をあげるための本として、次の記事でもおすすめのものをまとめている。
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