記事の内容
今回は、『セブンシスターズ』という映画の紹介をします。
タイトルの通り、7つ子が登場します。
一人7役が話題になった映画です。
今回は、ストーリーのネタバレ、見どころ解説をしていきます。
ネタバレが含まれますので、ご注意ください。
セブンシスターズ
近未来。人口の増加と飢饉によって深刻な食糧難となり、世界の国々は厳格な一人っ子政策を行っていた。そんな状況下で、セットマン家の七つ子姉妹(ノオミ・ラパス)は、祖父によって各曜日の名前を付けられ、それぞれ週に1日ずつ外出し、共通の人格を演じることで当局の監視の目を逃れてきた。ある日マンデーが帰宅しなかったことから、姉妹の日常は狂い始める。
解説・あらすじ - セブン・シスターズ - 作品 - Yahoo!映画
主演は、ノオミ・ラパス。
『プロメテウス』での身体を張った演技が有名。
本作では、7役を演じる。
一人七役がすごい!!
本作の魅力は、一人七役のすごさだ。どうやって撮影したのだろう。
7つ子には、それぞれ曜日の名前がつけられる。つまり、月曜日から日曜日までいるのだ。その7人が曜日ごとに外に出て、一人の人間を演じるという生活をしていく。
この設定が本作の仕掛けだ。SF映画としての舞台設定をいかした物語になっていく。
7人には、それぞれ個性があり、見た目と性格から別人のように見える。この違いを出せている演技がすごい。
エリートOL
気が強そうな短髪
派手髪
コンピュータに強いオタク女子
などなど、それぞれにキャラが立っている。これを演じ分けている。そして、最終局面では、さらに印象的なシーンを見ることができる。後に解説したい。
ネタバレ解説
一人っ子政策、そして、生まれてしまった兄弟は冷凍保存してしまうという世界が舞台。
そこで、一人の人物として生きる7つ子たち。
そんな彼女らの生活に、ある日変化が訪れる。
仕事に行ったままマンデーが返ってこないのだ。こんなことは初めてだ、と不安がる残された姉妹たち。そして、次の日のチューズデーすらも、帰ってこなくなってしまう。
謎の組織に次々に命を狙われていくしまいたち。
なぜ、マンデーは消えてしまったのか?
そこにすべての始まりがあった。
マンデーはエイドリアンという男と恋に落ちていたのだ。そして、マンデーは妊娠していた。双子だ。その双子をすくうために、マンデーはケイマンに資金協力し、姉妹たちを売ったのだ。
男と子供への「愛」がマンデーを変えてしまったのだ。
対峙する姉妹
真相に気が付いたサーズデーは、マンデーと再会する。サーズデーは、潜入するためにマンデーを同じ格好をしている。
二人の対決が始まる。このシーンもすごい。瓜二つの女性が激しく取っ組み合うのだ。
ここもどうやって撮影しているのだろうか。最新の撮影技術はすごい。
そして、よくあるしかけとして、姿かたちがおなじなのでどちらが勝ったのかが分からない。勝ったのはサーズデーだった。
そんなサーズデーたちは、一人っ子政策の実態も暴く。冷凍保存しているのではなく、燃やしていたのだ。こうした権力の闇もあきらかになっていく。
マンデーは死んだものの、おなかの双子をサーズデーたちに託す。
生き残ったサーズデー、チューズデーは、たくされた双子、あらたな世界に希望をもって、この映画は終わる。
7姉妹のアイデンティティー
姉妹たちが次々に死んでしまう展開なのが意外だった。襲撃により、簡単に命がうばわれていってしまう。
その都度、アクションに見せばがあり、退屈することのない鑑賞時間だった。
そして、マンデーが姉妹たちを裏切った理由の一つに「アイデンティティー」の問題も描かれていた。私にはちゃんと「私」がある。7人で一人ではなく、だれでもなく私なんだ、と。彼女たちはずっと7人で一人と育てられてきた。そこで生じたアイデンティティーの葛藤も、今回のマンデーの決意の原因にもなっている。
こうした、哲学的、本質的な問いを見つめなおせるという点も、SF映画のいいとこだろう。
吹き替え版の魅力 とてもおすすめ
ぜひ、本作の吹き替え版もみてみてほしい。
人気声優である 朴璐美 がノオミラパスを演じている。
映画の吹き替えから、アニメまで幅広く活躍されている方だ。『進撃の巨人』『鋼の錬金術師』などが有名だ。
声優さんの凄いところだが、それぞれ7人の個性を感じられるような声づくりになっている。女性ぽさから男性ぽさまで、声優さんの持ち味がとても感じられる。『鋼の錬金術師』などが好きな私にとって、とても魅力的な吹き替えだった。
関連記事