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アップロード デジタルなあの世へようこそ【ネタバレ感想】問題提起が深い!楽しいSFドラマ

記事の内容

 

今回はSFコメディドラマ『アップロード デジタルなあの世へようこそ』というドラマを紹介します。

 

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アマゾンプライム作品として、2020年5月に配信開始されたばかりです。人気ぶりから、すでにシーズン2の制作も発表されています。

 

人間の自我、意識が電子空間にアップロード可能になるという未来が描かれています。可笑しい要素がありつつも、SFとしてリアリティのある問題を扱っている点もいい。

 

軽く見れるSFドラマとして、とてもおすすめな作品です。この記事では、ネタバレ感想や気になった要素をまとめていきます。それでは、目次をご覧ください。

 

 

 

 

アップロード デジタルなあの世へようこそ

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アップロード産業に変革をもたらしかねないアプリ開発をしていたネイサンは自動運転車が事故を起こして重体となり、富裕なガールフレンドのイングリッドの費用でホライズン社サービスを受け、仮想リゾートのレイクビューで目を覚ますが、一部の記憶が欠落している。レイクビューには他のアップロード(死者)たち、AIの従業員、生きている人間のカスタマーサービスやカウンセラー、さらに家族や友人たちがアバターで現れる。イングリッドはVRでネイサンとの関係を続けようとする。ネイサンは戸惑いながらも次第に順応し、カスタマーサービスを勤める貧しい女性ノラと知り合って恋に落ち、イングリッドと別れようとする。自分の死の原因を探ろうとするネイサンの周囲の人々も不可解な死を遂げ、仮想世界のネイサンや実世界のノラにも危険が及ぶ。

 

 

 

メインのストーリーはネイサンの死の原因を探るというもの。彼の記憶は欠けている。彼は何をしたせいで殺されてしまったのか?

 

そして、イングリッド、ノラとの関係はどうなっていくのか。

 

それでは、このドラマを見ていて気になった要素をまとめていきます。

 

メインストーリ―のネタバレは一番最後にしているので、まだ見ていない方はご注意を。

 

 

 

 

 

明るい葬式

 

死んだ者の自我は、アップロードされて電子空間に存在している。そのため、自分の葬式に出席することができるのだ!!

だから、従来の葬式とは違い二度と会えないという悲壮感はない。代わりに結婚式のような明るい雰囲気の式になっている。

 

 

 

 

アップロード後の世界も支配する資本主義

本作でたびたび強調されるのが、資本主義による格差だ。

アップロードされる世界での扱いにも差があり、もちろんお金があるものほど優遇される。一方、お金が足りないと、そのアバターへまわされる資源が削られてしまうのだ。使用できる容量が減り、使い切ってしまえば、そのアバターは停止する。文字通り、フリーズしてしまうのだ。

 

 

 

 

 

 

徹底的な数値評価主義

 

本作の世界では、仕事でも、マッチングアプリでも五つ星で評価されることになる。上司や客からは、つねに数値で評価されてしまう。そのため、みな数値の評価を気にしている。

 

また、男女の出会いの場であるマッチングアプリでもそうだ。実際に会い、一夜を過ごした後、お互いを五つ星で評価する。行為が終わったあとに、ひどい評価をしあうなんていうシーンが出てくる!

 

これは、すぐにでも現実化しそう。すでにSNSのフォロワーなど、数値的な評価が表に出始めている。とくに、中国では、数値による評価があらゆる活動に対して制約をくわえている。「信用スコア」と呼ばれている。

中国で浸透する「信用スコア」の活用、その笑えない実態|WIRED.jp

 

 

 

 

 

アップロード後の恋愛

夫婦やカップルの恋愛関係はどうなるのだろう。

一方は現実世界、片方は電子空間にいる。接触できないことを乗り越えるためのテクノロジーなどが登場する。「セックススーツ」による性行為までも、疑似的にではあるが可能になっているのだ。

 

 

 

 

成長が止まったままの子ども

電子空間のなかには、子供も登場する。かれらは、幼いころに命をおとし、その姿のままアップロードされた存在だ。電子空間のなかでは、身体は成長しない。そのため、心との違和感が生じてくるらしい。実際に、ある男の子は、なんでいつまでも子供のままなんだ、と嘆いていた。

 

ということは、アップロードされた自我、意識、心というものは、生身の人間のように時間とともに成長するということだろうか。ここら辺が、技術的にも難しい気がする。実現化可能かどうかの議論の大事なところだろう。本作では、はっきりとは触れられていない。

 

しかし、心と体のバランスのズレという問題は、いい問いだとおもう。

 

 

 

 

 

反テクノロジー派

ここもまたリアリティのある所なのだが、革新的な技術には人間は反発してしまう。今作でも、「アップロード」という技術にたいして、反対する勢力が描かれている。

 

ノラの父親もアップロードには懐疑的だ。むしろ、従来の天国のような考え方になじんでいる。こうした信仰心vs科学技術のような対立は、いつでもつきまとってくる問題だろう。

 

シーズン2で、この対立がもっと描かれそうだ。

 

 

 

 

ネタバレ

記憶を取り戻したネイサンは、自分たちの技術をお金のために売ろうとしていことを思い出す。その口封じのために、彼は自己の見せかけられて殺されたのだ。

 

しかし、それは組織的な犯行であり、思ったよりも大きな敵のようだ。その全貌はまだわからない。

 

ネイサンの本性を目の当たりにしたノラは、一度はネイサンへの思いを止めようとおもったものの、やはりネイサンへの愛は変わらなかった。

 

一方、イングリッドもネイサンへの愛は変わらなかった。自分自身をアップロードし、ネイサンの世界に現れてしまう。

 

真犯人の正体とは?

ネイサン、ノラ、イングリッドの関係はどうなっていくのか?

 

シーズン2が楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

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