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Netflix ダーク シーズン3【ネタバレ徹底解説・各話伏線まとめ】綺麗に完結!すべての謎が明らかに

記事の内容

ネットフリックスオリジナルドラマ『ダーク』。

 

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2020年6/27に、ついにシーズン3が配信開始されました。

 

とても気になる謎が残され、謎解きが待ちきれないドラマです。シーズン2のラストでは、なんともう一人のマルタまで現れてしまいます。

 

さっそく、シーズン3をみたので、ネタバレ感想をまとめていきます。まだ見ていない方はご注意を。

 

 

 

 

もう一つの世界の存在!!

 

今までのシーズンで1番複雑。

時間軸のズレだけではなく、世界線のズレまで入ってくるからだ。

 

・これまでのヨナスがいた世界 (連れて行かれず、ヨナスが生き残る世界線)

・もう1人のマルタがいる世界 (連れて行かれ、ヨナスが殺される世界線)

 

今見ているシーンが、どの世界のどの時間なのか、整理してみる必要がある。これが難しい笑

 

完全に押さえられている気はしないが、大まかなポイント、ストーリーのロジックを理解したい。そのために役立つように、各話のポイントをまとめてみます。

 

 

 

 

 

最初に、シーズン1、シーズン2の確認をしておきたい方は、まずこちらへ。

 

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それでは、まずは各話のあらすじをみていきます。

 

 

各話あらすじまとめ

 

 

1既視感

 

ヨナスは、ヨナスが生まれなかった別の世界へと飛ばされる。

 

そこで、老婆のマルタ(エヴァ)と出会う。

老婆マルタは言う。この世界でもループは止められない。

 

別の世界、つまりもう1人のマルタは、時間を超えて中年ヨナスと会う。彼女は言う。「始まりの地点を探す。あなたの世界と私の世界の」

 

 

 

2 生存者たち

週末を生き残ったマグヌス、バルトシュ、フランツィスカは中年ヨナスと一緒にいた。88年。

 

88年にて、カタリーナは息子ミッケルを探す。施設にて、老いたウルヒッヒと再会する。

 

2020年では、終末を生き残ったエリザベートとペーターが家族を探していた。

 

生き残ったレジーナを、トロンテが殺す。

 

2053年にシャルロッテはいる。

 

老婆マルタはヨナスに言う。

「違う選択をしても、結末は同じ。」

 

 

 

 

3 アダムとエヴァ

 

老婆マルタはヨナスに言う。

「あなたがここにきた理由は、列の誤作動だ。あなたの世界のマルタを助けることを、あなたは選択する。そのために、マルタに未来を示す。」

 

中年ヨナスとともにいたマルタは、2053年に飛ぶ。そこには、老人ヨナス(アダム)がいた。

 

もう一つの世界のマルタとヨナスは未来に飛ぶ。2052年。

 

 

 

 

 

4起源

 

1954年

ハンナとエゴンが関係を持つ。ハンナは妊娠する。

 

2052年にて、ヨナスとマルタはこれから起こることを告げられる。ヨナスとマルタは関係を持つ。

 

トラベルしているマルタにアダムは告げる。君の子どもこそ、すべての起源である、と。

この時のマルタはすでに妊娠している?(ヨナスとマルタが関係を持ったせい)

 

 

 

 

5 生と死

 

タンハンスの息子夫妻、孫は事故で亡くなっている。シャルロッテは、正体不明の2人の女から授けられた。

 

2つの陣営がタイムトラベルの覇権を握ろうとしている。アダムとエヴァだ。

 

カタリーナはカードキーを奪おうとする。その相手は、カタリーナ自身の母親だった。しかし、返り討ちに遭い、カタリーナは死亡する。

 

ヨナスとマルタは、老婆マルタ(エヴァ)のところへ向かう。そこに、タイムトラベルしているマルタ、中年マルタも現れる。タイムトラベルのマルタは、ヨナスを撃ち殺す。

「この世界でのヨナスの役目は終わった」と。

 

 

 

 

 

6  光と影

 

ループの線が交わる地点には、二つの可能性がある。

・もう一つの世界のマルタによって連れて行かれるヨナス ( 役割を終え、殺される)

・そのまま留まるヨナス ( 中年ヨナスへと続く)

この場面がスイッチポイント。

どちらの可能性もループし続ける世界を作る。

 

マルタからヨナスへの手紙

「私が生まれるには、私が消える必要がある」

 

アダムは両方の世界を完全に消すつもり。そのために、マルタのお腹の中の子を消そうとする。終末の際に生じるエネルギーでしか、それは果たせない。そのため、タイムトラベルしている方のマルタを監禁する。

 

アダムは言う。

「ダークとは、なにも永遠に存在しない世界のことであり、それこそが楽園だ」

 

2020年終末の日のマルタは髪を切る。

 

それぞれの計画がすすみ、両方の世界は終末をむかえる。

 

 

 

 

7 時の狭間で

 

1910年

バルトシュとシリヤの間に、ハンノ、アグネスが生まれる。この兄妹の父は、過去に飛んだバルトシュだったのだ。

 

2041年

ノアとエリザベートとの間に、娘であるシャルロッテが生まれる。

 

1911年、幼いシリヤを連れたハンナがバルトシュの前に現れる。そこには、実験のせいで全身焼けただれたヨナスがいた。ヨナスはハンナを殺す。

 

1920年

ハンノ青年とノアが出会う。ノアは老人ヨナスに会う。彼はシャルロッテを探すために老人ヨナスに従う。

 

2052年

中年ヨナスが時間の旅を始める。

 

 

 

 

8楽園

 

マルタと起源を消し去ったアダムの前に、クラウディアが現れる。2つの世界だけではなく、もう一つの次元がある。

 

アダムもエヴァも、結び目を維持する働きしかできない。2人が望むものを諦めないことが、ループを維持してしまっている。

 

タンハンスによって二つの世界が生まれることを防ぐために、アダム、ヨナスは動く。

 

タンハンスの息子夫妻の事故を、ヨナスとマルタは防ぐ。ヨナスもマルタも、二つの世界も消滅する。

 

 

 

 

明らかになったループする世界の原因

 

ループの内側には原因はない。つまり、始まりも終わりも同じ。始まりも終わりもない。

 

これは、これまでのシーズンでもくりかえし言及されてきたことだった。

 

今シーズンでは、ついにそのループの起源が明らかになる。このループする世界の原因は、さらに別の世界にあったのだ。原因は、世界の内側ではなく外側にあった。だから、世界の内側にいるものにループは止められないのだ。

 

その原因こそ、タンハンスの願望だった。失った息子夫妻を取り戻したいという彼の願望こそが、二つのループする世界を生み出してしまったのだ。

 

ループを止めるには、ループする世界の存在そのものを消滅させるしかない。そのために、ヨナスとマルタはもともとのタンハンスがいる世界の運命を変える。それにより、タンハンスが二つのループする世界を作り出すことはなくなった。

 

だから、ラストシーンの食事では、ヨナスとマルタから始まる家系の人物たちは出てこない。存在そのものがなくなったのだ。ループに関係なく存在するハンナやカトリーナなどはそのまま存在している。複雑に絡み合った家系図だったが、そのなかでどの部分がループのせいで生じていたのかという点が、最終シーズンの謎解きの大きな見どころだと思う。

 

これが、この『ダーク』という物語の帰結だ。

 

 

 

 

 

 

正直、よくわかならい箇所もある。個人的に見逃しているだけかもしれないが。

 

・なぜ今回のループだけは、第三の次元の存在に気が付けたのか?そして、それを止める術に思い至ったのか?どうして、クラウディアはそれを知っていたのか?

 

・時間を超える、空間を超えることはマシーンにより可能だったが、もともとの世界(=タンハンスの世界)へと飛ぶことは可能なのか?

 

・マルタの子が起源とは、具体的にはどういうことか?

→アグネスの夫であり、トロンテの父親。つまり、ニールセン家の起源にあたる。そして、彼こそがあの唇に傷のある3人組の男。

 

・タイトル「ダーク」の意味とは?

→ダークとは、なにも永遠に存在しない世界のことであり、それこそが楽園である。

 

 

 

 

感想 

 

非常に細かく、練られた物語で本当におもしろかった。

 

最終シーズンである今回では、相関図のこれまで抜けていた穴がきちんと明らかになった。この完成度がいい。

 

ただし、この物語のループという構造上、論理では埋められない穴が必ず発生してしまう。このカラクリをこの『ダーク』がどう埋めるのかという点には期待していたのだが、その答えは「量子もつれ」という多世界の発生だった。

 

この点にはSF的な新しさはあまりなく、やや拍子ぬけしてしまった感がある。

 

しかし、「親と子の奇妙なもつれ」という謎の完成度の帰着を今回も楽しむことができた。

 

謎が謎を呼ぶシーズン1、シーズン2の魅力は抜群だった。総括として、素晴らしい作品だったと思う。

 

 

 

 

 

 

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