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ネットフリックスのホラーコメディ映画『ザ・ベビーシッター』の続編が配信開始されました!!
前作を楽しめたので、早速こちらを見てみます!
かなり高品質な続編になっていました。前作が好きな方は、気に入ること間違いなしです。前作を越えてきたかもしれません。
この「前作超え」というテーマが、色々とメタ的に面白い映画です。
それでは、ネタバレ感想を書いていきます。
前作から2年後が舞台
前作から2年後、高校生になったコール君。
過去の事件のことを誰にも信じてもらえず、高校では異常者扱いされてしまう。さらには、カウンセリングにも通い、薬漬けの日々。
唯一の友達が、過去のコール君を知るメラニー。
そんなメラニーにはげまされ、コール君は一緒に湖へとハメを外しに行く。
ここで、注目しておきたいのが、コール君がめちゃイケメンになっていること。そして、そのイケメンぶりと髪型は、ある少年を思い出させる。それは、『ターミネーター2』でのジョン・コナーだ。
そう、この映画には、『ターミネーター2』へのオマージュがつまっている。ここも映画好きには嬉しい要素だろう。前作同様、映画好きに優しい映画だ。
本作では、そんな暗い毎日を過ごすコール君の成長と覚醒を描いている。
メラニーを演じるエミリー・アリン・リンドは『ドクタースリープ』でも妖艶な少女を演じていた。
ターミネーター2へのオマージュ
もっとも成功した続編ともいえるのが『ターミネーター2』。
本作では、いろんなセリフにターミネーターという言葉が出てくる。続編である今作の立ち位置をメタ的に暗示しているといっていい。
これら表現からも、監督がそうとう今作に力を入れていることがわかる。
なぜここまで、ターミネーターにこだわるのかというと、単に監督が『ターミネーター2』が大好きだからではないか?なぜならば、監督であるマックGは、過去に『ターミネーター4』の監督もしているからだ。
そんな監督の『ターミネーター2』への愛が、今作には溢れている。セリフも場面も、オマージュがちりばめられているのだ。
おばかカルト集団ふたたび
メラニーと何人かの友人たちと夜を過ごすコール君。
しかし、そこに死んだはずのカルト集団が姿を見せる。そう、実は親友だと思っていたメラニーもそのカルトの一員だったのだ。彼女が今夜のことをすべて裏で計画していた。その目的は、無垢であるコール君の血である。
その血で儀式をすることで、死んだカルトメンバーたちは肉体をふたたび取り戻すことができる。
またもや、コール君とメンバーたちの血みどろでおバカな戦いが繰り広げられる。
転校生であるフィービーの助けを借りつつ、コール君は戦いに勝っていく。
このバトルがやはりノリがおバカ。とくに、筋肉バカのマックスがいい。彼は、コール君の成長をある種応援している節がある。なんだか憎めない男だ。
フィービーと一緒に苦難を乗り越えていくコール君。そんな中、フィービーの過去が明らかになる。
フィービーの過去
子供のころに両親を事故で亡くしていたのだ。死の責任を彼女は感じていた。
そして、彼女には「今夜すべてが終わる」という謎のメッセージが届けられていた。
彼女の過去を受け入れ、フィービーと関係をもつコール君。
しかし、フィービーはメラニーにつかまってしまう。彼女を助けるために、コール君は自分からつかまり、血をわたす。そして、儀式が始まる。
ビーの帰還と別れ
その時、死んだはずのビーが現れる。メラニーの裏には、ビーがいたのだ。
ビーと再会するコール君。
儀式は進み、メンバーたちは血を飲む。しかし、吐き出し、彼らの存在は消えてしまう。儀式は失敗したのだ。
なぜならば、コール君はもう無垢ではなくなっていたからだ。
これこそが、ビーの狙いだった。彼女はコール君が童貞を卒業するのを予想していたのだ。ビーがやはりキラークイーンだった。
マックスがコール君の童貞卒業を喜んでいるのも、地味にいいシーンだと思う。
そして、フィービーの過去にベビーシッターをしていたのもビーだったのだ。事故の際にフィービーの命を救うために、彼女は悪魔と取引をしてしまったのだった。そして、今回、フィービーにメッセージを送っていたのもビーだった。
今回のビーの本当の狙いは、コール君とビーを守り、カルトメンバーを破壊することだった。
その目的は達成される。最後にビーも血を飲み、自ら消えてしまう。
この別れのシーンは、まるで『ターミネーター2』の別れのシーンかのようだった。
感想まとめ
かなり楽しめた。
映画ネタもそうだし、キャラの掘り下げ、ノリの良さなど細部へのこだわりが楽しい。監督の楽しさが伝わってくる。
前作が好きな人は絶対に見るべき作品だと思う。
ラストの終わり方から続編を期待してしまう。しかし、「ベビーシッター」という軸では、これ以上は難しいのかもしれない。
この監督の次回作が待ち遠しい。
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