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慶應教授 転売屋否定派を論破 【資本主義と転売問題】

記事の内容

 

なにかと話題になる転売屋問題。

 

欲しい商品が彼らのせいで手に入らなかった、という経験をしたことがある人にとっては、いやな存在ですよね。

 

しかし、本当に転売屋は悪なのでしょうか?

 

悪だとするなら、法的な規制がすぐ入りそうなものです。

 

規制が入らないということは....?

 

今回の記事では、とある経済学部教授の転売についての意見を紹介します。

 

 

 

 

 

資本主義なら転売はしかたない

慶應大の教授である坂井豊貴さんのツイッターでの意見が話題のようです。

 

 

転売そのものの否定って、ほとんど資本主義の否定なのと(流動性が高い=転売しやすい)、最初のプライシングが失敗していて過度に安いから転売される。転売ヤーは「高値を払ってでも欲しい人が入手できるようにする」高付加価値なサービスを提供。

 

 

坂井さんの意見は、経済学の視点としては、かなり本質的で確からしい意見ですよね。

転売屋はクソだ、と感情的になるだけではなくて、彼のような構造を捉えた視点も必要だと思います。

 

資本主義では、資本=数字で物事を考える視点です。

しかし、社会には、様々な視点があります。

企業の視点、消費者の視点。

 

転売屋問題についても、いろいろな視点で考えてみることで、問題解消、緩和につながるのではないでしょうか?

 

いずれにせよ、資本主義の本質をついた視点は無視できませんよね。この視点を無視して、転売屋はクソだ、と言い続けたところで社会は変わりませんよね。

 

他の視点も知りたい!という方は、ぜひ彼のツイートに対するリプを眺めてみてください。いろいろな人のいろいろな意見があります。

それらをふまえて、自分なりに考えてみるべきでしょう。

 

Twitterがおもしろいところは、リプにたいして、坂井教授が返答してくれるところです。経済学ではこう考えるのか、ととても勉強になると思います

 

関心があるうえでの勉強になるので、脳への吸収が段違いですよね。『転売屋問題で考える経済学』みたいな本があったら絶対買いたいです(笑)

 

 

 

 

 

 

関連本紹介

 

 

社会制度は天や自然から与えられたものではなく、人間が作るものだ。いまそこで当たり前のように受け入れられている制度は果たして上手くできたものなのか。効率性は満たされるのか、公平性は実現するのか、戦略的操作にはうまく対処できるのか。マーケットデザインはこれらの要素を全て組み入れたうえで制度の精緻な設計図を描くことができる。実用化の進展も目覚ましく、関連分野には次々とノーベル経済学賞が与えられている。新時代の経済学は私たちの常識を美しく塗り替えてゆく。

 

 

 

 

ミクロ経済学はシンプルで前提知識を要しない、非常に学びやすい学問だ。無差別曲線や限界費用などの基本から、標準的な均衡理論、ITサービスの理解に欠かせないネットワーク外部性まで。数式は使わず、コンパクトな図で説明する軽快な「入門の入門」。これからミクロを学び始める人、ミクロが分からなくて困っている人に最適の一冊。