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9割失業時代には、ベーシックインカムしかない『人工知能と経済の未来』本紹介

記事の内容

 

 

ベーシックインカムなきAI社会はディストピアをもたらす。

しかし、ベーシックインカムあるAI社会はユートピアをもたらす。

 

 

みなさんこんにちわ、メタです。

今回も、好きをぶち抜いていきましょう。

この記事では、名著のエッセンスを紹介します。

 

今回紹介する本は、

『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』です。

 

 

AIが私たちの代わりに働く社会の到来は近い。

そのとき、私たち労働者はどうなってしまうのか?

 

著者は、9割の人間が失業する可能性がある、と推測します。

その時に必要な社会保障制度こそ、ベーシックインカムです。

 

 

 

 

 

ベーシックインカムしかない

 

AIが労働する時代 純粋機械化経済

AIやロボットのみが生産活動を担う経済を、著者は、純粋機械化経済と呼ぶ。

機械が生産の主体になる。

2045年ころには純粋機械化経済になっている可能性がある、と著者は言う。

 

ただし、労働者の1割ほどのクリエイティビティやホスピタリティが求められる仕事は残るだろう。

 

 

生活保護ではダメな理由

 

生活保護で充分じゃないか?

と感じる人も多いだろう。

 

しかし、生活保護は、選別作業があるためコストが大きい。

貧困者とそうでないものを選り分ける必要がある。

 

 

ベーシックインカムがベスト

著者は、ベーシックインカムがベストな方法だ、と主張する。

 

選別が必要な生活保護と違い、ベーシックインカムは普遍主義的だ。

一律に、全国民に同額を給付するからだ。

 

 

そして、著者が強調するのは、

財源は問題ではないという点だ。

 

ベーシックインカムが優れた社会保証制度であり、増税の負担を考慮してもなお国民生活を向上させるものであるなら、実施しないことはあり得ない。

 

イメージとして、全国民に月7万円給付という形を示している。

 

しかし、みんな財源が気になるだろう。

この記事では具体的な計算方法は紹介しないが、現実的な範囲で財源を生み出すことができることを本書は示してくれている。

 

財源の問題は現実的にクリアできる。

決して、実現不可能な政策ではない。

 

 

 

 

 

役に立つことよりよりも今を楽しめ

 

著者は、人が働くなる未来を想定する。

だからこそ、働くことと人生の意味についても考察している。

 

かつて、ジョルジュ・バタイユは、有用性という概念を唱えた。

シンプルに言うと、「役に立つこと」である。

 

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現代人は、この役に立つことに囚われている。

つまり、役に立つから価値がある、という思考なのだ。

しかし、それでは、役に立たなくなったら価値もなくなってしまう。

 

何かの仕事ができるから私の人生に価値はあるという前提に立つ。

その仕事が技術進歩によって失われてしまえば、私の人生からも価値は消えてしまう。

 

現代人は、生活の、仕事の役に立つことに、現在の時間を使う。

資本主義のもとでは、役に立つという価値に囚われているせいで、現在が未来に隷属させられてしまうのだ。

 

役に立つこと=有用性から解放されて、今この瞬間を楽しむ。

それをバタイユは、有用性と対比して、至高性と呼んでいる。

 

これこそが、本来の私たちがあるべき状態なのだろう。

 

 

 

 

 

 

汎化AIと経済の関係について詳しくは、ぜひ本書へと進んでみてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

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