記事の内容
この記事は、アベマプライムで配信されたニュースの感想です。
今回感想をまとめたい動画は、次の回です。
【氷河期】「ナゾの飲み会は意外と大事だったのかも」無敵な人どう救う?ひろゆき&成田悠輔と考える
安倍元首相の殺害事件、無敵の人という社会問題。
これらテーマを元にいろいろと考えたい人は、ぜひ見ていってください。
安倍元首相殺害の犯人に、人生に希望を持ってもらうことは可能か??
今回の配信の中で、とくに印象的だったことがある。
ひろゆきのこんな問いだ。
弱者男性用の相談窓口があったとして、山上容疑者に人生に希望をもってもらうことはできるか?
山上容疑者とは、安倍元首相殺害の犯人だ。
すでに報道されている通り、山上容疑者の環境はかなり悲惨だ。殺人は絶対に許すべきではないが、おもわず同情してしまう。
そんなとんでもなくつらい状況にいる彼に、人生に希望を持ってもらえるような声掛けを他人ができるのだろうか?
ひろゆきのこの問いは、人生と幸福というとても普遍的な問題に刺さっている。
支援の専門家である今回のゲストは次のように答えた。
「まずこのことが解決したら眠れるっていうことはなに?今日、寝れるようにしよう」
人生全体の事ではなく、まずは目の前の事から、ということだろう。
まずは一つ何か改善してみる。
もしかしたら人生全体を良くするきっかけになるかもしれない。
ニュースという短い時間の中でのアンサーとしては、とてもいい答えな気がした。
もちろん、支援の専門家としては、たくさんの言い足りない知恵が裏側にはあるのだろうが。
みなさんなら、人生に絶望し怒りを抱えている人に、なんと声をかけるだろうか?
その人の人生経験を問われるような、難しい問いだ。
答えたい思いがある人は、ぜひコメント欄に書き込んでみてほしい。
「キモくて金のないおっさん」に優しいひろゆき
安倍元首相の事件にかかわらず、以前からひろゆきは、「無敵の人」に言及していた。「無敵の人」の存在を、解決すべき重大な社会問題だとずっと認識していた。
大衆の意見としては、そういった「無敵の人」をただ排除すればいい、という考えで終わりがちだ。
そもそも、そういった社会的弱者にたいして社会は驚くほど無関心だ。
無関心さこそ、問題の原因かもしれない。みんなが無関心だからこそ、問題はそのままにされ、「無敵の人」として、表面化してきているのだろう。
なぜ社会は冷たいのだろう?
人間は、子どもや女性の問題には関心を持ちやすいが、弱者男性という存在には関心を持ちにくい。文化のせいなのか、本能のせいなのか分からないが、この事実が実際にある。
ここに納得できない人は、冷静に事実を観察してみてほしい。
実際に、今回のゲストである専門家も、社会は、弱者男性=無敵の人に感心を持ちづらい、と述べている。
しかし、ひろゆきは重大な社会問題であるとずっと訴え続けてきた。
「無敵の人」が生まれにくい社会構造を作るべきだ。
「無敵の人」に優しい社会、サポートできる構造を作るべきだ。
そのための一つの案として、ひろゆきはベーシックインカムなどの具体的な社会保障を提唱している。
「キモくて金の無いおっさん」に優しいひろゆき。
ここが、その他インフルエンサーや権力者と違って、ひろゆきのユニークなところだ。
賛否両論あるひろゆきだが、彼のこんな側面は好きだ。
もちろん、「無敵の人」というワードが強いあまり、その言葉で現実を区切ってしまうことは複雑な現実を見誤る危険性もある。
この点を現時点で指摘している成田さんは流石だ。もっとも、このような指摘が重要になるのは、さらに社会全体が「無敵の人」問題に関心を持ってからだと思う。
みんなの感想
最後に、このニュースのyoutubeコメント欄にあった気になるコメントを取り上げたい。
「日本ではいまだに死刑賛成派が多い。社会的報復感情が強いこの国で、加害者または加害者になりうる存在を支援するのは、本当に難しいことだと思う」
これは、なるほどなーと思った。
考えてみたいテーマだ。
社会的報復感情が強い社会では、どの程度、加害者支援が難しくなるのだろうか?
加害者予備軍であると推定される「無敵の人」へのサポートも、他国と比べて日本では難しい方なのだろうか?
もしかしたら、まったく因果関係がない可能性もある。
いずれにしても、気になるテーマだった。
なにか思いついた人は、ぜひコメント欄に書き込んでみてほしい。
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