記事の内容
この記事では、ネットフリックスオリジナルドラマ『クリックベイト』のネタバレと感想をまとめる。
・犯人が絶対にわからない。
・どんでん返しの連続。
と評判のドラマだ。
たしかに、どんでん返し系ミステリードラマとして、とても面白かった。
この記事では、話の流れがわかりやすいように、各話のあらすじをまとめる。
すでにドラマを見終わった人が、再度内容を確認するために、ぜひ使ってみてほしい。
当然、ネタバレが含まれるので、まだ見ていない方はご注意を。
クリックベイト
監禁された男。
その映像が配信される。
再生回数がある一定値を超えると、男を殺害するという。
誰が何のためにこんなことをしたのか?
各話 あらすじまとめ
1 妹
看護師である女ピアの視点で物語が進む。
動画共有サイトにある動画が配信される。その動画では、ピアの兄貴ニックが監禁されている様子が配信されていた。
「私は女を虐待している」
「500万再生いったら、この男は死ぬ」
というメッセージと共に。
さらに、2本目の動画も公開されてしまう。
今度のメッセージは、「私は女を殺した」だった。
警察は、ニックが幽霊されているらしきバンを特定する。しかし、動画の再生数は500万回を超えてしまった。
2 刑事
刑事ロシャン・アミリの視点で進む。
動画の撮影場所だと思われるバンを発見する。しかし、ニックの姿はない。
刑事アミリとピアは、ニック失踪の夜、マッチングアプリでつながっていた。
また、その夜、ニックとピアは喧嘩別れしていた。
ニックの誘拐地点が判明する。
ニックがアザを作り、病院に行っていたことが判明する。3月16日のことだ。バーで喧嘩していた。その映像をアミリはゲットする。
アミリ達警察は、ニックの死体を発見する。その功績により、アミリは念願だった殺人課へ異動した。
妻ソフィーのSNSに、ニックの喧嘩相手が写っていた。
3 妻
写真に写っていた男は、ソフィーの元同僚のカーティスだという。
カーティスは警察に捕まる。
ソフィーとカーティスは不倫していた。そして、ソフィーは不倫していたことをニックに話していた。
エマという女性がソフィーの前に現れる。ニックと不倫していたという。
カーティスは無実だった。
女子バレーボールの部員がソフィーに話しかけようとする。ニックのことで話があると。しかし、遮られてしまう。
4 愛人
ニックの不倫相手エマの視点で進む。
エマがいるホテルに、脅迫の電話が届く。
「街から出て行け」と。
車で逃げたエマを謎の車が追いかけ、エマは事故を起こす。
警察の調査により、ニックが複数の女と不倫していたことが分かる。エマはニックに失望し、記者に関係をぶちまける。
5 記者
記者の視点で物語が進む。
記者は、ジェニーという女子バレーボール部員に接触する。タラ・ウィルソンという女子生徒とニックとの間にトラブルがあったらしい。
記者は、ニックの不倫相手の1人であるサラにたどり着く。しかし、サラは亡くなっていた。サラの兄の部屋に、記者は忍び込む。サラのスマホを盗み出す。
ソフィーはメディアに出てインタビューを受ける。
サラはニックのせいで自殺したのだ、と記者は詰め寄る。
6兄
サラの兄サイモンの視点で進む。
刑事アミリは、サイモンを尋ねる。
サイモンとその同僚ダリルは、ニックを誘拐していた。監禁し、例のビデオを撮影していた。
逃亡しようとしたが、サイモンは警察に捕まる。
サイモンは自白する。
サラを自殺に追い込んだのは、ニックではなかった。
だから、サイモンは殺さずに逃したという。
7 息子
ニックの息子であるイーサンは、ずっとやりとりしていたネットの友達アリソンに会いに行く。
アリソンと促され、イーサンはエマとビデオ通話をする。
エマはニックと一度も直接会ったことがなかった。
ピアは、タラ・ウィルソンに会いに行く。彼女を脅していたのは、ニックではなくマットだった。
カイは、なりすまし犯の家へ行く。
8答え
カイがたどり着いた家は、ニックの同僚のドーン・グリードの家だった。
なりすましの正体は、ドーンだった。
ニックの人生を体験してみたかったのだという。
解放された夜、ニックはドーンの家を訪ねていた。そのとき、ドーンの夫であるエドがニックを殺していたのだ。
ドーンは逮捕され、エドは警察に撃たれる。
こうして、このドラマは幕を閉じた。
真犯人の目的ってなに?
ニックの同僚であるおばさんドーン。
彼女が真犯人だった。
彼女の動機はなんだろう?
・なんとなく暇だった。
・なりすまして、女性たちと話してみているうちに楽しくなってしまった。
・ニックのような人気者の人生を体験してみたくなった。
彼女に大きな悪意はなかった。
動機も普通だ。
他人に成りすませてしまうというSNS時代の闇がもたらす事件だった。
極悪人ではなく、現代の構造そのものがもたらした悪だった。
感想
たしかに、犯人が最後まで分からなかった。
ミスリーディングが巧みだからだ。真犯人を隠すように、怪しい人物に目がいくようになっている。
最終話付近に繰り返されるどんでん返しも、くどすぎず、ちょうどよかった。
しかし、このドラマの欠点もある。
魅力あるキャラクターがいないことだ。
じつは、この作品の犯人はとても普通な人だ。だから、キャラクター的な強さはない。
とても普通な人たちが、運悪く絡み合ってしまったことによる事件なのだ。
プロットは見事なものの、キャラクターの良さやドラマ的な深みは少ない。だから、見終わった後にあまり記憶に残らない作品になっている。ここがやや残念だ。
しかし、総合して、楽しめたドラマだった。
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