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WHOLE BRAIN 4つのキャラと調和せよ【脳神経科学者の最強自己啓発本】要約・感想

記事の内容

 

この記事では、

 

WHOLE BRAIN(ホール・ブレイン) 心が軽くなる「脳」の動かし方

 

という本を紹介します。

 

脳神経学者による自己啓発、幸せに生きるための知恵。

 

興味がある方は、ぜひ目次をご覧ください。

 

 

 

 

WHOLE BRAIN(ホール・ブレイン) 心が軽くなる「脳」の動かし方

 

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左脳の脳出血により、右脳の機能しかなくなったとき、脳科学者のジル・ボルト・テイラー博士は、それまでの認知機能、身体機能を失ったにもかかわらず、この上もない幸福感に包まれた。8年間のリハビリの末、すべての機能を取り戻した博士が、脳卒中の実体験と神経解剖学の科学的見地から得た新しい知見を惜しげもなく開示する。 
左脳は思考、右脳は感情というステレオタイプから脱却し、脳の仕組みを知れば、考え方・感じ方の嫌なクセは変えられる。脳は、ふたつの感情、ふたつの思考、合計「4つのキャラ」のシェアハウスだ。たとえば、心と頭が別々のことを言っているときは、脳の異なるキャラ同士が争っている。キャラたちが、ひとつのチームとして協力し合えば、心穏やかな人生が手に入る。
脳は、今でも進化の途上にある。私たちは、何かことが起こったときに、感じ、考える回路を何度も使ううち、その回路だけが発達してしまい、ほかの回路を作動させることができなくなっている。けれど、それを知って、別の回路をはたらかせることができるようになれば、いつもの自分の考え方や感じ方のパターンとなっている嫌なクセを変えられるのだ。
脳科学の分野の「4つのキャラ」と、ユング心理学の「4つの元型」は符合すると、著者は言う。本書は、脳科学と心理学を融合させ、自分自身の力で、自分の「脳」を動かし、なりたい自分になる方法を教えてくれる。

 

「奇跡の脳」の作者による自己啓発本!!

経験と科学に基づく貴重な一冊。

 

 

 

奇跡の脳―脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫)

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脳科学者である「わたし」の脳が壊れてしまった――。ハーバード大学で脳神経科学の専門家として活躍していた彼女は37歳のある日、脳卒中に襲われる。幸い一命は取りとめたが脳の機能は著しく損傷、言語中枢や運動感覚にも大きな影響が……。以後8年に及ぶリハビリを経て復活を遂げた彼女は科学者として脳に何を発見し、どんな新たな気づきに到ったのか。驚異と感動のメモワール。

 

 

 

 

脳には4つのキャラがあり、解剖学的な根拠がある

 

脳は4つのキャラを持つ。それには、解剖学的な根拠がある。根拠となる部位は、左脳と右脳の大脳辺縁系、大脳皮質の4つだ。

 

脳が二つの半球に分かれている理由。

仮に左脳がなければ、過去も未来もなく、順序だった思考もできず、言語もなく、自分の体がどこから始まりどこで終わるかといった境界の感覚もありません。それでは、体の外の世界でまったく機能しなくなってしまいます。左脳が、私たちに「個であること」を与えてくれる一方、右脳は、私たちを人類全体の意識、さらには宇宙の広大で開放的な意識と結びつけています。

 

 

 

 

  • 左脳の大脳皮質
    • 理屈で考えるキャラ1
  • 左脳の辺縁系
    • ネガティブになりがちな感じるキャラ2
  • 右脳の辺縁系
    • 今ここを楽しむ感じるキャラ3
  • 右脳の大脳皮質
    • 全体性、愛に浸る哲学者で宗教家 考えるキャラ4 

 

 

現代社会で生活する私たちは、キャラ1、キャラ2に偏ってしまっている。

 

一般に流布する左脳・右脳説は印象がよくなかった。そのおかげで、著者が述べる解剖学的な根拠がどこまで確からしいのかは断定できない。本書は一般書なので、そこまで詳しい説明はない。余裕があれば、他専門書や論文まで遡りたい。

 

 

 

 

 

 

キャラ1 考える左脳

言語であらゆるものを区別する。

論理的。

線形的。

 

 

 

キャラ2 感じる左脳

 

痛みと恐れが根元にある。

 

過去の記憶と比較し、順序たてて整理する。

個体としての自分を守る。

 

 

 

 

キャラ3 感じる右脳

今ここにおける安全レベル。

流れとしての今しかない。

 

恐れたり裁いたりしない。活力と喜びに満ちる。

 

 

 

 

キャラ4 考える右脳

 

すべての生命と共有される。

すべてがつながっている。

宇宙全体を満たすエネルギー。

 

 

 

 

 

考えることもできる「感じる生き物」

本書で著者が強調しているのは、人は「感じる生き物」だということ。

 

脳幹から、左右の脳それぞれが持つ扁桃体に情報が入力される。情報処理の方法が異なり、結果として、2パターンの感情が生成される。

 

最も基本的なレベルで、一瞬ごとに「私は安全なの?」と問いかけるのが扁桃体の仕事。

 

キャラ2では、過去の経験と照らし合わせて感情を作る。

キャラ3では、今だけの感覚に基づき感情を生成する。

 

 

とくに、自分のキャラ2とどう付き合うかが、人の幸福、喜び、成熟と密接に関わっている。

 

〈キャラ2〉は、私たちが進化するために、自らの心の平安を犠牲にしたのです。  こうした〈キャラ2〉の志が、情報を順序だてて処理する能力の中核をなしています。時間軸を過去、現在、未来に分けることが可能になったからこそ、外の世界に秩序を与える、新たな意識レベルが獲得できたのです。

 

 

左脳の〈キャラ2〉と右脳の〈キャラ3〉は、感情システムの細胞ネットワークが決して成熟しないため、何歳になっても癇癪を起こします。

 

 

 

 

 

 

脳の作戦会議

 

いまの自分は、どのキャラが強く出ているのか観察する。4つのキャラのどれかに支配されてしまうのではなく、自由自在に選択できる状態を目指すための方法論。それぞれのキャラが意見を出し合い、その結果としての調和が取れていることを目指す。

 

感謝して評価することで、その回路は強くなっていきます。長期的には、このキャラが自分の体のなかでどんな感じがするか、慣れれば慣れるほど、自らの意思でこのキャラを出したり引っ込めたりできるようになります。

 

他人とのコミュニケーションのときも同じ。その人はいまどんなキャラにあるのか観察する。自分と相手の8つのキャラがマイクを奪い合っている。

 

脳の作戦会議をするという行為そのものが、私の存在すべてを癒してくれる鎮痛剤になる。とくに、落ち込みやすいキャラ2には注意。

 

私たちが全脳型人間として成長する可能性は、感情的な〈キャラ2〉の恐れや痛みから抜け出して、メインの〈キャラ1、3、4〉に戻れるかどうかにかかっています。

 

作戦会議を習慣化するための有効な工夫として、自分の4つのキャラそれぞれに、ニックネームをつけることを提案している。

 

方法論を、5つのステップの頭文字であるBRAINと著者は呼んでいる。

 

 

 

B  Breathe 呼吸に集中する。

 

癖になっている神経パターンの暴走を一時停止する。

 

私の〈キャラ4〉の意識にとって、宇宙は私が呼吸している子宮であり、自分は永遠の「流れ」である全能の意識によって息を吹き込まれている。そう感じています。宇宙は私に息を吹き込み、宇宙が私の命を支えているからこそ、私には命がある。

 

 

 

 

R  Recognize

 

今の自分の中で強くなっているキャラを特定する。4つのキャラのうちのどれか?

 

 

 

 

A Appreciate

 

いま現れているキャラを尊重し感謝する。

 

キャラの繋がりが強くなっていく。

 

 

 

I Inquire

 

4つのキャラそれぞれを意見を求める。脳内で、4つのキャラたちが話し合う。

 

 

 

N Navigate

舵を取る

 

 

 

仏教哲学、仏教の瞑想が好きな私にとっては、仏教との類似点が目立つ。東洋の知恵と神経科学の結果が同じ答えとは興味深い。また、一般的に、臨死体験はその人の脳のOSを書き換えてしまうことが多い。つまり、人生観が一変してしまう。科学者とて例外ではない。よって、著者の手法がどこまで普遍的なものなのかには注意が必要だろう。私個人としては、仏教が好きなこともあり、大変共感できる考え方だった。

 

 

 

 

 

4つのキャラと身体

 

・キャラ1は、私たちの体を乗り物と考えています。

・キャラ2は、私たちの体に責任を感じています。

・キャラ3は、私たちの体をおもちゃだと感じています。

・キャラ4は、私たちの体を魂の神殿ととらえています。

 

ここら辺ももっと深く知りたいところ。

 

 

 

 

 

 

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