記事の内容 今回は、心の哲学に関する新しい知見を紹介したい。 「心の哲学」批判序説、という本だ。 心の哲学において、論理的可能性や思考実験による議論は強い。 しかし、本書の著者は、事実性を重視する。私たちの意識の具体的で現実的なあり方を離れて…
記事の内容 今回は、仏教、瞑想、悟りについてのおすすめ本を紹介したい。『なぜ今、仏教なのか 瞑想・マインドフルネス・悟りの科学』という本だ。 本書の解説として、仏教の専門家でもある角川祐司氏が、内容を簡単にまとめてくれている。 まとめると本書…
記事の内容 とにかく、「男と女の違い」というテーマは冷静な議論が難しい。ツイッターなどのSNSでは、つねに、男女差別に関しての話題が飛び交っている。 その中には、まともな意見もあれば、単なる個人的な不満まである。 そうした情報を冷静にさばくため…
記事の内容 今回は、『進化とは何か』という本を紹介したい。 「私たちはスポットライトの中で生きている」とドーキンスは言う。 「『現世紀』というのは膨大な時間の流れの中の小さな一スポットライトに過ぎない」のだと。 進化論を実感するために欠かせな…
記事の内容 「食わない方が健康にいい」 「少食こそ身体にいい」 3食食べることが当たり前な現代社会。しかし、食べ過ぎによる現代病に苦しんでいる人は大勢います。 そんな中、注目され始めているのが断食です。ファスティングとも言います。 ファスティン…
記事の内容 現状の人工知能には、何ができて何ができないのか? それを掴むためには、「知能」ということのそもそもの考察が必要だ。 そのためのいい本を、この記事では紹介したい。知能とはなにか、人工知能の限界とは何か、いろいろな視点が得られる本であ…
記事の内容 電気回路の塊に過ぎない脳に、なぜ「私」が生じるのか? 私たちも、物体にすぎない。なのに、感情や痛みを感じる。同じ物体である机には意識はない。私たちと机の違いはなんだろう? この意識の謎をよくよく感じてみてほしい。その不思議さに、爆…
記事の内容 今回は、戸田山和久氏の「哲学入門」という本を紹介したい。 他の哲学入門書とは、かなり異なる内容になっている。 なぜならば、科学の成果、つまり唯物論者の立場から書かれているからだ。そのため、他の哲学入門で扱うようなソクラテスやニーチ…
記事の内容 ベストセラーになった「言ってはいけない 残酷すぎる真実」という本を改めて読んでみた。個人的に重要だと思った箇所を、記事にまとめておきたい。 人間の心は進化によってデザインされたと考える進化心理学や遺伝に関する話がメインの本である。…
記事の問いと内容 「サバイバル番組」をみていて、思うことがあった。 「進化心理学」という考え方をしみじみと実感したのだ。 自然の中で、人間がその身ひとつで生きぬくことの過酷さは半端ない。サバイバル番組を見ていると、この現実をまざまざと見せつけ…
記事の内容 遺伝とわたしたちの関係について見直すことのできる本を紹介する。 行動遺伝学が専門の安藤寿康氏の本だ。 遺伝子に関する研究成果がどんどん出てきている現在、今を生きる私たちも「遺伝と能力」の関係について正しく知っておくべきだと思う。 …
記事の内容 今回は、昆虫における性愛についての本だ。 タイトルのとおり、メスとオスの対立が軸になっている。それを専門用語では、性的対立と呼ぶらしい。 この性的対立に基づいた、昆虫の繁殖行動、そしてその進化などについて楽しく読むことができる。 …
進化心理学から考えるホモサピエンス 今回の記事では、次の本の内容から興味深いトピックをまとめる。 進化心理学という基本的な考え方については、こちらの記事でまとめている。まとめている内容は、進化心理学の中でもおおよそ認められている基本的な内容…
人間の本性への理解を深める 進化心理学 テレビで動物特集を見るたびに、私は感じていた。 「どうして人間は、上から目線で他の動物を見ているのか?人間だって、同じ動物なはずなのに。」 こんな疑問を持っていた私にとって、進化心理学という学問はとても…
記事の内容 なぜ「いじめ」は無くならないのか? その誰もが思う疑問に、科学で答えるのがこの本だ。 脳科学者の中野信子が詳しく解説してくれる。 今回の記事では、「人がいじめを止められない理由」に焦点を当て、まとめてみる。 記事の内容 いじめは、種…
本記事の内容 「思考のすごい力 心はいかにして細胞をコントロールするか」の内容をまとめる。 ・人間の意志の力はどこまでの可能性を持つか ・「思考の凄さ」をいう自己啓発系には、どこまでエビデンスがあるのか ・よりよく生きるために、どのように「意志…
AIにならないために 「いままで私たちは、あまりに人工知能的知性を、人間に課し過ぎていたのではないでしょうか。」 AIブームの昨今、もう一度人間や生命の知とは何か、考えてみる必要がある。 いままでは、こんな哲学的な問いは考えなくてもよかった人が大…