好きをブチ抜く

「好き」をブチ抜く

本、映画、科学、哲学、心理、すごい人の考え方など。あらゆる情報を編集したい。

時間の終わりまで【読書メモ・感想】宇宙と生命はなぜこうなっているのか?この後どうなるのか?

記事の内容 今回は、「時間の終わりまで」という本を紹介する。 タイトルから素敵すぎる。詩的なタイトルだが、中身はゴリゴリの科学書だ。 この本が扱うスケールはとても大きい。時間の始まりから終わりまで扱う。それは、宇宙と生命の歴史だ。宇宙には終わ…

生物の中の悪魔【読書メモ・要約・感想】生命と物理の根本を揺らす名著!!

記事の内容 この記事では、『生物の中の悪魔 「情報」で生命の謎を解く』という本を紹介する。 生命現象と物理法則を「情報」という視点で深掘りする。そもそも、物理と情報の関係はいったいどうなっているのだろう。まず、この前提の考察からとんでも無く面…

生物学・進化生物学を学びたい【読書記録・おすすめ本紹介】

記事の内容 この記事では、生物学や進化生物学を学ための本を紹介します。 どれも私が実際に読んでみて面白かったものです。 一般書からやや専門的なものまで、幅広く楽しんでいます。 私自身の読書メモのためにも、誰かの役に立てるためにも、記事として公…

免疫系の「自己」と「非自己」は連続的【本紹介】制御性T細胞とはなにか

記事の内容 自己と非自己は連続的である 私たちの体を守ってくれている免疫系。 そんな免疫細胞たちは、どうやって、「自己」と「非自己」を区別しているのでしょうか。 自分を守るはずの免疫細胞が自分の体自身を攻撃してしまうこともあります。それが、自…

生物と無生物のあいだ【本紹介】ウイルスが話題になるからこそ知りたい生物の定義「動的平衡」

記事の内容 この記事では、ベストセラーでもある生命科学の入門書『生物と無生物とのあいだ』という本を要約します。 コロナウイルスにより、生命科学に興味を持つ人が増えたように感じます。 だからこそ、この本のような生命の本質をつく情報が知恵として重…

【高校生物入門5】細胞の分化とクローン 分化って謎い

記事の内容 このシリーズでは、高校の生物で扱う内容をざっくりと紹介します。 高校生が入門するのにも、社会人が復習するのにもおすすめです。 暗記になりがちな生物ですが、できるだけ生物学の面白さと不思議さを意識しながら進めていきます。 私自身、生…

【アベマプライム感想】ひろゆき「生命倫理話し合っても無駄でしょ」

記事の内容 先日アベマプライムにて、生命倫理がテーマの回が配信されました。 ひろゆきや生命科学の専門家である高橋祥子などが参加しています。 生命科学が発展するなか、科学はどこまで許されるのか? ゲノム編集された赤ちゃんの誕生や、人のクローンな…

【高校生物入門4】いろいろな生殖 有性生殖なのにお父さんがいらない??

記事の内容 このシリーズでは、高校の生物で扱う内容をざっくりと紹介します。 高校生が入門するのにも、社会人が復習するのにもおすすめです。 暗記になりがちな生物ですが、できるだけ生物学の面白さと不思議さを意識しながら進めていきます。 私自身、生…

【高校生物入門3】呼吸と光合成

記事の内容 このシリーズでは、高校の生物で扱う内容をざっくりと紹介します。 高校生が入門するのにも、社会人が復習するのにもおすすめです。 暗記になりがちな生物ですが、できるだけ生物学の面白さと不思議さを意識しながら進めていきます。 私自身、生…

【高校生物入門2】代謝と酵素

記事の内容 このシリーズでは、高校の生物で扱う内容をざっくりと紹介します。 高校生が入門するのにも、社会人が復習するのにもおすすめです。 暗記になりがちな生物ですが、できるだけ生物学の面白さと不思議さを意識しながら進めていきます。 私自身、生…

【高校生物入門1】生命の定義と生命の最小単位:細胞

記事の内容 このシリーズでは、高校の生物で扱う内容をざっくりと紹介します。 高校生が入門するのにも、社会人が復習するのにもおすすめです。 暗記になりがちな生物ですが、できるだけ生物学の面白さと不思議さを意識しながら進めていきます。 私自身、生…

WHAT IS LIFE? 生命とは何か【本紹介】一般人への生物学入門としておすすめ

記事の内容 『生命とはなにか』という本を紹介します。 この本は生物学の基礎を5つのステップで紹介してくれます。 ・細胞 ・遺伝子 ・自然淘汰による進化 ・化学としての生命 ・情報としての生命 今回の記事では、おもに、化学としての生命、情報としての生…

生物はなぜ死ぬのか【本紹介】進化論が解き明かす死の理由

記事の内容 なぜ生物は死ぬのでしょう? 生物にとって、死とはなんなのでしょう? 人は、死について様々なことを考えてきました。 これまでは、宗教がおもに死の理由を与えてくれていました。 しかし、現代には科学があります。 生物学は、生物の死について…

理不尽な進化【読書メモ・感想】進化論と人間、歴史という知のあり方

記事の内容 進化論に興味はあるでしょうか? 私たちの日常生活でも、「進化」という言葉はよく使われています。しかし、そこで使われる進化の意味は、学問で言う進化論の意味と同じなのでしょうか。 実は、本質的な違いがあります。私たちは進化論を「優れた…

宗教を生み出す本能 【本紹介】 宗教は人の本能に組み込まれている!

記事の内容 今回は、宗教と人間の本能に関する本を紹介します。 『宗教を生みだす本能 進化論からみたヒトと信仰』という本です。 宗教は人類生存のために進化したのか? この本の著者はイエスと答えます。 「原始社会において宗教は不可欠だった。信仰の本…

「心の哲学」批判序説【本紹介】意識は無用なんかじゃない!

記事の内容 今回は、心の哲学に関する新しい知見を紹介したい。 「心の哲学」批判序説、という本だ。 心の哲学において、論理的可能性や思考実験による議論は強い。 しかし、本書の著者は、事実性を重視する。私たちの意識の具体的で現実的なあり方を離れて…

なぜ今、仏教なのか【本紹介】進化心理学からみる瞑想の効果

記事の内容 今回は、仏教、瞑想、悟りについてのおすすめ本を紹介したい。『なぜ今、仏教なのか 瞑想・マインドフルネス・悟りの科学』という本だ。 本書の解説として、仏教の専門家でもある角川祐司氏が、内容を簡単にまとめてくれている。 まとめると本書…

女と男 なぜわかりあえないのか【本紹介】男女が異なるという科学的な事実を冷静に受け止める

記事の内容 とにかく、「男と女の違い」というテーマは冷静な議論が難しい。ツイッターなどのSNSでは、つねに、男女差別に関しての話題が飛び交っている。 その中には、まともな意見もあれば、単なる個人的な不満まである。 そうした情報を冷静にさばくため…

進化とは何か 【本紹介】 ドーキンスによるわかりやすい入門書

記事の内容 今回は、『進化とは何か』という本を紹介したい。 「私たちはスポットライトの中で生きている」とドーキンスは言う。 「『現世紀』というのは膨大な時間の流れの中の小さな一スポットライトに過ぎない」のだと。 進化論を実感するために欠かせな…

3日食べなきゃ、7割治る!【断食】常識をぶっ壊す最強の健康法

記事の内容 「食わない方が健康にいい」 「少食こそ身体にいい」 3食食べることが当たり前な現代社会。しかし、食べ過ぎによる現代病に苦しんでいる人は大勢います。 そんな中、注目され始めているのが断食です。ファスティングとも言います。 ファスティン…

生命の知の仕組みから考える人工知能の限界 自動運転は不可能

記事の内容 現状の人工知能には、何ができて何ができないのか? それを掴むためには、「知能」ということのそもそもの考察が必要だ。 そのためのいい本を、この記事では紹介したい。知能とはなにか、人工知能の限界とは何か、いろいろな視点が得られる本であ…

機械は意識を持てるか?意識の謎はどこまでわかるか? 『脳の意識 機械の意識』

記事の内容 電気回路の塊に過ぎない脳に、なぜ「私」が生じるのか? 私たちも、物体にすぎない。なのに、感情や痛みを感じる。同じ物体である机には意識はない。私たちと机の違いはなんだろう? この意識の謎をよくよく感じてみてほしい。その不思議さに、爆…

哲学入門(戸田山和久)【要約・まとめ】ミリカンやダネット 発生的観点からの哲学

記事の内容 今回は、戸田山和久氏の「哲学入門」という本を紹介したい。 他の哲学入門書とはかなり異なる内容になっている。 なぜならば、科学の成果、つまり唯物論者の立場から書かれているからだ。そのため、他の哲学入門で扱うようなソクラテスやニーチェ…

言ってはいけない 残酷すぎる真実 【まとめ】 遺伝に関するタブーを無視できない時代に生きるあなたへ

記事の内容 この記事では、ベストセラーになった「言ってはいけない 残酷すぎる真実」という本を紹介します。重要だと思ったテーマをまとめます。 https://amzn.to/3IkT2Bd 人間の心は進化によってデザインされたと考える進化心理学。つまり、遺伝に関する話…

サバイバル番組を見て実感する「進化心理学」 自然を生き抜く過酷さ半端ない

記事の問いと内容 「サバイバル番組」をみていて、思うことがあった。 「進化心理学」という考え方をしみじみと実感したのだ。 自然の中で、人間がその身ひとつで生きぬくことの過酷さは半端ない。サバイバル番組を見ていると、この現実をまざまざと見せつけ…

遺伝子の不都合な真実 【書評】 遺伝子と私たちの社会

記事の内容 遺伝とわたしたちの関係について見直すことのできる本を紹介する。 行動遺伝学が専門の安藤寿康氏の本だ。 遺伝子に関する研究成果がどんどん出てきている現在、今を生きる私たちも「遺伝と能力」の関係について正しく知っておくべきだと思う。 …

したがるオスと嫌がるメスの生物学 【書評・まとめ】 オスとメスの対立の果てに愛は??

記事の内容 今回は、昆虫における性愛についての本だ。 タイトルのとおり、メスとオスの対立が軸になっている。それを専門用語では、性的対立と呼ぶらしい。 この性的対立に基づいた、昆虫の繁殖行動、そしてその進化などについて楽しく読むことができる。 …

【進化心理学から考えるホモサピエンス】 一夫多妻は女にとってプラスで、男にとってはマイナス

進化心理学から考えるホモサピエンス 今回の記事では、次の本の内容から興味深いトピックをまとめる。 進化心理学という基本的な考え方については、こちらの記事でまとめている。まとめている内容は、進化心理学の中でもおおよそ認められている基本的な内容…

進化心理学から考えるホモサピエンス 【書評・まとめ】 現代を生き抜く必須の教養なのでは?

人間の本性への理解を深める 進化心理学 テレビで動物特集を見るたびに、私は感じていた。 「どうして人間は、上から目線で他の動物を見ているのか?人間だって、同じ動物なはずなのに。」 こんな疑問を持っていた私にとって、進化心理学という学問はとても…

ヒトは「いじめ」をやめられない 【書評・要約】 人類学・脳科学からわかるその理由

記事の内容 なぜ「いじめ」は無くならないのか? その誰もが思う疑問に、科学で答えるのがこの本だ。 脳科学者の中野信子が詳しく解説してくれる。 今回の記事では、「人がいじめを止められない理由」に焦点を当て、まとめてみる。 記事の内容 いじめは、種…