記事の内容
なぜ生物は死ぬのでしょう?
生物にとって、死とはなんなのでしょう?
人は、死について様々なことを考えてきました。
これまでは、宗教がおもに死の理由を与えてくれていました。
しかし、現代には科学があります。
生物学は、生物の死についてもたしかな仮説を得たのです。
生物学では、進化論の正しさが年月を経て確かめられてきました。生命の進歩と変化は、進化論で説明されます。
その進化論は、生命の死の理由にも仮説を与えてくれるのです。
それでは、このテーマを紹介してくれる本を見てみましょう!
生物はなぜ死ぬのか
老化についての記述も多い。アンチエイジングに興味がある人にとっても必見だと思う。
老化、テロメア、進化など、生物学の基礎を確認できる。
死も、理由があるから進化によって獲得された
生命は進化によって発展してきました。
新しい生物が生まれることと古い生物が死ぬことが起こって、進化は加速します。
死んだものが材料になるのです。容赦ない生物界のリストラです。壊れないと次ができません。
生存に有利な性質をもつ個体が、子孫を残しやすくなります。その結果、その性質が広まっていきます。
ということは、進化によって獲得された「老化」も、何かの意味があるはずです。
つまり、「老化」もヒトが「生きるために獲得してきたもの」といえるのです。
それでは、老化、つまり死の意味は何でしょう?
それは、多様化のためです。多様化すれば、その種は生き残りやすくなります。
親よりも子どもは多様化している分価値があります。だから、我々は利他的に死ななければならないのです。入れ替わる必要があるのです。
死は多様性を確保するためのプログラムなのです。
ぜひくわしくは本書を読んでみてください。
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