記事の内容
大人気漫画ワンパンマン。アニメも2期まで制作されていますね。
さて、今回はワンパンマンのとあるキャラクターに注目してみます。
「アマイマスク」です。
以前から、彼の正体については様々な憶測がありました。そして、今回ついに、彼の正体が明らかになりました。
今回の記事では、明らかになった彼の正体について解説するとともに、ワンパンマンの世界について考察をしていきます。それでは、目次をご覧ください。
以下、ネタバレが含まれます。知りたくない方は、ご注意を!!
アマイマスクの正体
ワンパンマン原作120話目にて、彼自身の口で真実が語られる。
アマイマスクは、3年前のヒーロー協会設立当初からヒーローとして参加していた。
彼は、自分の容姿について激しい劣等感を持っていた。そのため、素顔をマスクで隠してヒーロー活動をしていたのだ。ヒーローネームも、「シークレット仮面」というものだった。
活動をつづける彼の身体には、異変が起こり始める。どんどん強くなっていき、身体も自在に変形させることができるようになった。
ある日の戦闘で、つけているマスクが壊れてしまう。その中から現れた彼の素顔は、「イケメン」に変形していた。彼は、自分が怪人化していることを確信する。
「自分の醜さを呪うあまり・・・僕は怪人になってしまった」
そう、アマイマスクの正体とは、怪人化した人間だったのだ。
アマイマスクの今後は?
最近の自分は、心までどんどん怪人化してきていると、彼は言う。
まだ、人間性が残っているうちに、自分の理想とする正義をサイタマに引き継いでもらおうとする。そのために、サイタマを勧誘する。
しかし、案の定、サイタマは断る。
つづく、121話では、アマイマスクの前に怪人が現れる。彼は、強敵をまえに、自分本来の怪人化した姿になるか迷う。
自分ののヒーローとしてのイメージか、それとも人の命を助けるか。
彼は、サイタマに言われた言葉を思い出す。アマイマスクというイメージを守るよりも、人の命を守るために決断しようとする。
122話へと続く...
2020年4月 追記
2020年4月に122話以降が公開されました。
ネタバレを追加していきます!!
自分の怪人の力を解き放ち、怪人化するアマイマスク。おかげで、暴れていた怪人を倒すことに成功する。しかし、マスコミやSNSのせいで、アマイマスクの正体が広まってしまう。
その場に駆け付けたサイタマに対し、「今こそ怪人化した僕を倒すことで、君は真のヒーローになるんだ」とアマイマスクはサイタマに頼む。
しかし、サイタマはアマイマスクのヒーローとしての戦いを称え、アマイマスクをどこかにつれさり、この一件は幕をひいた。
最後まで、理想のヒーローの誕生を貫き通すアマイマスクの姿はかなりかっこいい。このシーンも、アニメでぜひ見てみたい!!
怪人化
アマイマスクの正体は怪人なのでは?ということは、以前から指摘されてきた。
身体が変色したり、ちぎれた腕をくっつけたりといった描写があったからだ。この予想は当たったとおもう。
ここで気になるのは、そもそも怪人化とはどういうことなのだろうか。
これまでも、人間が怪人になった存在が描かれてきた。一方、ヒーローの強さも異次元だ。
ヒーローも、怪人も、人間から変化したという点では同じだ。
異なる点はどこだろう?
どんな感情をもっていたのか、ということだろうか。
怪人とヒーロー
恨みなどの負の感情をもっているならば、怪人へ。反対に、正義感が強ければ、ヒーローへ。
しかし、その境界はあいまいだ。デスノートの夜神月は、強すぎる正義感ゆえに、歪んでしまった。
怪人とヒーローの境界はやはり絶対ではないとおもう。
そこで、ポイントになるのがアマイマスクの存在だとおもう。彼は、身体は怪人だが、正義を望む心は本当だとおもう。姿かたちではなく、そうした彼の本当のやりたいことこそが、彼が何者かを決めるはずだ。
サイタマならこういう気がする。
ヒーローでも、怪人でもいいじゃないか、と。
アマイマスクがどうなるのかは、今後あきらかになるだろう。
サイタマという存在
こうなるとやはり気になるのが、サイタマの存在だ。彼は、ずっと超越的な存在として描かれてきた。今の彼は、ヒーローでも怪人でもない。
なにものにも染まらないサイタマ。アマイマスクは人間ではなくなるのを恐れている。しかし、サイタマこそ、本当の意味で人間ではなくなっている。
サイタマという存在があるおかげで、この作品の相対的な価値観は、より魅力的になっていると思う。
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