記事の内容
大ヒットホラー映画『死霊館』。その人気から、どんどん続編やシリーズが作られています。
死霊館ユニバース、という言い方もされていますね。
現代のホラー映画として、こんなにシリーズ化されるのは珍しいことです。それだけ、ファンに愛されている作品だといえます。
今回の記事では、まずたくさんあるシリーズを整理します。どの順番で見ればいいのか、どんな作品があるのか、知りたい方の参考になれればうれしいです。
それでは、目次をご覧ください。
公開順にシリーズを確認していきます!
- 記事の内容
- 死霊館(2013)
- アナベル 死霊館の人形 (2014)
- 死霊館 エンフィールド事件(2016)
- アナベル 死霊人形の誕生 (2017)
- 死霊館のシスター (2018)
- ラ・ヨローナ~泣く女~(2019)
- アナベル 死霊博物館 (2019)
- 死霊館 新作 2020年9月公開!!
- まとめ
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死霊館(2013)
シリーズ一作目。大ヒットを記録したことから、続編が作られることになる。
実際の事件をもとにした映画である。アメリカでは有名な超常現象研究科のウォーレン夫妻が体験した最恐の出来事を描いている。
監督は、ジェームズ・ワン。(あの『SAW』の監督です!)
1971年アメリカ・ロードアイランド州、両親と5人の娘たちが古びた一軒家に引っ越してくる。しかし、毎朝母親の体にあざができ、一定の時間に止まる時計など不気味な怪現象が次々と発生し、娘たちに危害が及んだことから、一家は心霊学者のウォーレン夫妻(パトリック・ウィルソン、ヴェラ・ファーミガ)に解決してほしいと依頼する。夫妻が現地を調査すると恐るべき歴史が明らかになり、夫妻は館に巣食う邪悪な存在に立ち向かうが……。
ストーリーはありきたり。お決まりなホラー映画化と思いきや...
恐怖の完成度の高さが半端ない!!
超絶クオリティ。
色々なアイデアと工夫に満ちた恐怖シーンが最高だ。オーソドックスな演出にくわえ、それをアイデアや音、物量で高めている。
極め付きが、除霊シーン。圧倒的な恐怖展開のピークを味わえる。それは、どこかアクション映画をみている興奮にも近かった。
後のシリーズにも登場するウォーレン夫妻や、被害にあった家族のキャラクターの掘り下げも丁度いい。キャラクターへの感情移入もできるので、ラストへの高まりをこちらも体感できる。
原題のホラー映画として、まっさきにおすすめしたい一本である。
アナベル 死霊館の人形 (2014)
1作目『死霊館』よりも時系列的に前のエピソードになる。『死霊館』では、ちらっと登場するだけだった「アナベル人形」に焦点が当たっている。
ジェームズワンは制作にまわっている。
アナベル人形の起源が描かれる。悪魔崇拝のカルトがかかわっていることが明らかになる。
出産が近いミア(アナベル・ウォーリス)は、真っ白なウエディングドレスを着た美しいビンテージ人形を夫ジョン(ウォード・ホートン)からプレゼントされる。ある夜、二人はカルト集団の男女の襲撃を受け辛くも命は取り留めるが、人形に恐ろしい呪いがかけられてしまう。 やがて、待望の子供が生まれ二人は新生活をスタートさせるが、人形をめぐり次々と不可解な現象が起こり……。
呪われたアナベル人形がとにかく怖い。その起源が描かれているので、背景を考えるとより怖い仕掛けになっている。
ただの人形ホラーではなく、いろいろな工夫がたのしい。新しい命、代償など、カルト的な要素も加わっている。
前作とのつながりはほとんどないので、今作のみでも十分楽しめる。
死霊館 エンフィールド事件(2016)
1作目『死霊館』の正当なる続編!
あのウォーレン夫妻が返ってくる。
監督も、ジェームズ・ワン。
ロンドン北部に位置するエンフィールドで、4人の子供とシングルマザーの家族は、正体不明の音やひとりでに動く家具が襲ってくるなど説明のつかない数々の現象に悩まされていた。助けを求められた心霊研究家のウォーレン夫妻(パトリック・ウィルソン、ヴェラ・ファーミガ)は、一家を苦しめる恐怖の元凶を探るため彼らの家に向かう。幾多の事件を解決に導いた夫妻ですら、その家の邪悪な闇に危機感を抱き……。
1作目を超えるほどのでき!!面白い。
すべての要素がパワーアップしている。
続編ということもあり、よりウォーレン夫妻へ感情移入できるようになっている。
これまた、ありきたりな家ホラーかと思ったら、一捻りあり。さらに厄介なあいつが出てきたりと、怖さとカオスさが上がっている。
ホラー演出も一級品。映画としての物語も丁寧で、感情を揺さぶられる。かなり怖いけど、より多くの人に見てもらいたい作品だ。
アナベル 死霊人形の誕生 (2017)
『アナベル 死霊館の人形』の前日譚を描く。アナベル人形の起源の起源について、またもや呪われた物語が始まる。
監督は、デイヴィッドFサンドバーグ。『ライトオフ』や『シャザム』の監督でもあり、高い評価を受けている。
まだ幼かった娘を亡くした人形職人とその妻が暮らす屋敷に、児童養護施設を閉鎖されて行き場を失ったシスターと6人の少女が住むことになる。新たな住まいと生活に期待を募らせる彼女たちだったが、人形職人が作った人形アナベルによる怪現象に襲われる。それは、次第にエスカレートしていき……。
今作も、高クオリティ。今までとはまた違った工夫がされている。
主人公の女の子たちの中には、足が不自由な子がいる。その子が恐怖体験をしてしまうのだから、より怖い。見てるこっちの心配度も爆上がりするはずだ。
そして、今作の恐怖の正体も色々と強すぎる。アナベル人形のほんとうの誕生理由もわかる。そして、本作のラストは、あの作品につながっていく。ぜひ、「ジャニス」というキャラクターに注目してみてほしい。
『アナベル死霊館の人形』よりも、個人的には楽しめた。
ただ、一応公開順に見ることをオススメしたい。
死霊館のシスター (2018)
『死霊館エンフィールド事件』に登場したアイツの起源、正体を描く。
1952年、ルーマニアの修道院で一人のシスターが不審な死を遂げる。教会は、この事件の調査のためにバーク神父(デミアン・ビチル)と見習いシスターのアイリーン(タイッサ・ファーミガ)を修道院に派遣する。二人は調査を進めていくうちに、修道院の恐るべき秘密にたどり着く。
舞台は修道院となり、これまでのシリーズとガラッと雰囲気が変わる。ゴシックホラーという表現もいいと思う。
今作の恐怖表現は、かなり控えめ。これまでのシリーズにあった楽しくも怖い工夫は、あまりない。その分、ホラーが苦手な人にもオススメできる。
死霊館シリーズのなかでは、設定や雰囲気が特殊な一本だ。
ラ・ヨローナ~泣く女~(2019)
監督は、マイケル・チャベス。2020公開の死霊館シリーズ最新作の監督になることも決まっている。
1970年代のロサンゼルスで、ソーシャルワーカーのアンナ(リンダ・カーデリーニ)に、子供たちに危険が迫っているので助けてほしいとある女性が訴える。だがアンナは、その訴えに真剣に耳を貸さなかった。一人親のアンナには、エイプリル(マデリーン・マックグロウ)とクリス(ローマン・クリストウ)という二人の子供がいた。
中南米に伝わる怪異をもとにした作品。ある存在の泣き声が聞こえると、子供たちがさらわれてしまう。子どもを守ろうとする母親の奮闘が描かれる。
ペレズ神父は、『アナベル死霊館の人形』にも登場している。そして、あのアナベル人形もちらっと今作にも出てくる。
死霊館ユニバースとの関連は薄いが、ぜひチェックしておきたい映画だ。
アナベル 死霊博物館 (2019)
1作目『死霊館』よりも、時系列的にはやや前のエピソード。アナベルシリーズの3作目にあたる。
超常現象研究家のウォーレン夫妻(パトリック・ウィルソン、ヴェラ・ファーミガ)は、呪われた品々を自宅の地下にある保管室で厳重に保管していた。しかし一晩留守にする間、娘のジュディ(マッケナ・グレイス)の面倒を見るため家にやってきた少女が保管室に入り、呪いの人形アナベルを外に出してしまう。そして封印を解かれたアナベルの力によって、展示物に死霊がとりつく。
ウォーレン夫妻の娘であるジュディが直面する恐怖を描く。
またまた呪いが発動してしまうアナベル人形。
邪悪な品々がたくさんある場所が舞台になる分、大量の悪霊たちが目を覚まし始める。ホラー版ナイトミュージアムというたとえもいいかもしれない。
『死霊博物館』というタイトルの通り、いろいろな恐怖を楽しめる作品だ。
死霊館 新作 2020年9月公開!!
なんと、死霊館の3作目が公開されるらしい!メインとなる死霊館の続編であり、もちろんウォーレン夫妻が登場する。キャストも続投することが決まっている。
タイトル、内容など、まだ詳しいことは明らかになっていない。
情報がはいり次第、編集していきたい。
楽しみ。
まとめ
たくさんの作品がありますね。見たい作品は見つかったでしょうか?
どれも単体で十分にたのしめる作品ではあるので、そこまで見る順番にこだわらなくてもいいかとはお思います。
以下におすすめな見る順番を書いておきます。
見る順番としては、まずはシリーズの核となる『死霊館』『死霊館エンフィールド事件』と順に見るのがおすすめです。
ここでハマれば、あとはアナベルシリーズを公開順に見るのがいいと思います。3作もあるのでまちがわないように気を付けてください(笑)
他のスピンオフ作品は、それほど本編と関係はないので、自由に見て大丈夫だと思います。
それでは、快適な映画ライフを祈ります!!
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