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【Mr.ロボット シーズン4 ネタバレ考察】 エリオットの正体とこの作品のテーマとは?

記事の内容

高評価のドラマ「Mr.ROBOT」。

 

 

シーズン4にて、ついに完結してしまいました。

 

そんな最終シーズンも、期待以上に楽しめました!大興奮のラストでしたね。

 

今回の記事では、シーズン4の各話のあらすじをまとめるとともに、この作品のテーマについて考察していきたいと思います。

それでは、目次をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

各話あらすじまとめ

エリオットの視点にしぼって、各話のあらすじをまとめてみます。

 

 

1 認識失敗

アンジェラが殺され、その復讐に駆られるエリオット。

 

ある重要人物の拠点にたどり着いたのだが、それは罠で、エリオットは捕まってしまう。

 

エリオットは、EコープCEOのフィリップに助けられる。

 

 

 

2 要支払い

 

ダーリーンが話した相手は、エリオットでも、ミスターロボットでもない?

 

 

 

3 アクセス拒否

エリオットは他人を拒否していた。しかし、ターゲットとした女性、オリヴィアと一夜を共にする。

 

そんなエリオットをミスターロボットは観察している。

 

しかし、ダークアーミーの監視の手が忍び寄る。

 

 

 

4 所在不明

 

エリオットとタイレルは、ダークアーミーから逃れるために、夜の山で道に迷う。

 

タイレルは撃たれ、1人山の中に歩き出す。

 

 

 

 

5 405許されないメソッド

会社ヴャーチャルリアリティーのサーバーに忍び込むエリオットとダーリーン。

 

警察を呼びれ、2人は追われる。

 

 

 

 

6 406受理できない

 

エリオットは、オリヴィアを脅し、計画を実行しようとする。アクセスキーを手に入れることに成功する。

 

 

 

7 407プロキシ認証が必要

 

ベラに脅されたエリオット、クリスタは、カウンセリングの続きをさせられる。

 

窓から飛び降りた日の記憶を辿る。ミスターロボットは、その記憶を思い出すことをやめさせようとする。しかし、カウンセリングは続き、エリオットは何に怯えていたのかを思い出す。

 

エリオットは、父親から虐待されていたのだ。

 

 

 

 

8 408リクエスト・タイムアウト

 

ミスターロボットは、エリオットに告げる。父親とのいい記憶だけを思い出させていた、と。真実を隠していたことを、エリオットに謝罪する。

 

エリオットもミスターロボットも、真実の前にし、壊れかかっていた。エリオットは、ハッキングをする自信をなくしてしまう。

 

 

 

9 409競合

 

エリオット、ミスターロボット、ダーリーンは計画を実行に移す。

 

計画は成功した、デウスグループの資金に壊滅的なダメージを与える。そして、デウスグループの存在を世間にリークする。

 

 

 

10 410消滅した

 

エリオットは、ダーリーンたちを送り出す。エリオットには、まだやることがあった。

 

 

 

11 出口

 

ホワイトローズと直接対峙するエリオット。

 

ホワイトローズは、原子力発電所をメルトダウンさせようとする。エリオット、ミスターロボットはそれを止めようとするが、間に合わないかもしれない。

 

 

 

12 俺は俺だ

 

エリオットは、もう1人の自分が幸せに暮らす世界に迷い込む。そこでのエリオットには、健全な父母がおり、アンジェラとも結婚する予定だった。

 

エリオットは、そんなもう1人の自分の生活を目にし、もう1人のエリオットを殺してしまう。

 

 

 

13 やあエリオット

 

幻想の世界な中で、エリオットは真実に直面する。Fソサエティを立ち上げ、これまでずっと頑張ってきたエリオットも、人格の一つに過ぎなかったのだ。

 

本来のエリオットの人格は長い間、精神の奥に閉じ込められていた。そこは、理想的で幸せなループの世界だった。

 

人格は本来のエリオットの他に、ミスターロボット、母親役、少年役、観客、そして、すべての黒幕であるエリオットだった。

 

現実の世界に戻ったエリオットは、本来の人格に身体を受け渡す。

 

本来エリオットとして目覚めた彼に、ダーリーンは「やあエリオット」と声をかける。そうして、この物語は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

驚愕のどんでん返し エリオットの真実

 

こう来たか、、、、

ラストに近づくにつれて、予想外の展開だった。最後の最後に大どんでん返しだ。シーズン1で感じたマインドハック感が蘇る。

 

エリオットの人格については、これまでもいくつかの謎がほのめかされていた。どこかまだ明かされていない何かがある、こう感じさせる演出がみられた。

 

たとえば、高層ビルのある部屋にいるエリオットの少年時代らしき男の子、そして母親。その2人にミスターロボットも加わっていた。そして、ダーリーンが話したというエリオットでも、ミスターロボットでもない人格。

 

最終シーズンでどう解き明かされるのか、とても楽しみにしていた。それが、この結末だとは、、、。

 

改めて思うがシーズン1から、練りに練られた脚本だ。完成度が非常に高い。シーズン1から、このラストに向かって物語は進んでいた。シーズンが進むにつれて盛り下がるドラマも多い中、最後の最後まできっちり終わらせてくれるところが素晴らしい。

 

この作品はハッキング、コンピュータの概念も色々なアナロジーとして機能している。この記事では、他の観点から考察してみたい。

 

 

 

 

 

「帳消し」「元に戻す」というキーワードを考察

 

本作の後半では、帳消し、元に戻す、というワードが繰り返し登場していた。この点を元に、ミスターロボットという物語を考察したい。

 

やり直したり、無かったことにするにはどうなればいいのだろうか?

 

2つの方向性がある。それは、時間を巻き戻すことと、別の世界にする(行く)ことだ。しかし、これは現実的には不可能である。それなら、擬似的になら可能だろうか。

 

擬似的にでも、この願いを叶えている装置が「人格」だと思う。ここに、エリオットの多重人格性の核心があると思う。

 

人格とは記憶によって成り立っている。だから、嫌な記憶から自分を守るために、記憶を切り離すのだ。これが多重人格が生まれる理由であると言われている。

 

それでは、記憶の性質とはなんだろうか。それは、時間性だ。記憶は時間によって成り立っている。時間を巻き戻すことはできないので、それを記憶を分断させることにより、擬似的に成り立たせているのだ。ここに、帳消し、元に戻す、というキーワードが示唆している現象があるのだと思う。

 

そして、記憶の分断という始まりは、複数の人格を生み出し、世界の並行性も成り立たせる。実際に、本来のエリオットの人格は、何も起こっていない幸せな世界の中に存在していた。

 

こうして、擬似的にではあるが、帳消しにする、元に戻す、という願いは果たされていたのだ。

 

 

 

 

 

この物語の隠れたテーマ

 

元に戻す、帳消しにする、という願い。

 

これは、いったい誰の願いだったのだろうか?

 

それこそ、この物語の主人公であるエリオットの叫びだったのだと思う。具体的に言うならば、この物語のエリオットは主人格ではない。多数ある人格のうちの一つに過ぎない。

 

だから、彼は元の人格へと戻りたいという願望を無意識的に持っていた。それは、自分が帳消しになることである。そして、自分が帳消しなるためには、この現実世界を変えてやることが必要条件だった。その条件を満たした時、彼は自分の存在理由を思い出した。その時、彼は帳消しになった。これは、彼が最後に気がついたように、とてもポジティブな方向だったと思う。

 

「エリオットという人格を帳消しにしてもよくなるための物語」だったと、一言でまとめたい。

 

これを、消えて無くなる人格の視点で描いたという点が面白い。それに、その点に彼は無自覚だった。そして、自分の役目を果たした時に、自分の存在理由を悟る、という構造は、私たちにとっても大きな示唆があるとおもう。

 

 

 

 

 

まとめ

コンピュータやハッキング要素も丁寧で刺激的だし、物語の完成度も高かった。途中寄り道が長かった気もするけど、確実に楽しめたドラマでした。

 

万人受けする作品ではないかもしれませんが、傑作だと思います。ぜひ、みなさん自分なりに考察してみてください。

 

 

 

 

 

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