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臆病者のための億万長者入門【要約】金融業界の不都合な真実

記事の内容

今回は、『臆病者のための億万長者入門』という本を紹介します。

 

経済的に賢く生きる方法を教えてくれる本です。

 

金融業界の不都合な真実をまとめてくれています。合理的に考えれば、自然とこのテーマに行き着きますよね。

 

一緒に、金融リテラシーについて学びましょう。

 

 

 

 

 

臆病者のための億万長者入門 橘玲

 

 

株を始めるならこの1冊、という信用を得てロングセラーとなった『臆病者のための株入門』から8年。『臆病者のための裁判入門』に続き、シリーズ第3弾が出ました!
今回は株だけではありません。宝くじ、年金、生命保険、株、投資信託、為替、不動産……。「年金崩壊」「国家破産」等々不安が尽きない時代にどうすれば「虎の子」を守れ、増やせるのか? あなたの疑問にすべて答えます。「億万長者になるのは簡単だ」「宝くじを買う人は資産運用に成功できない」「資産運用の面から見ればマイホームはおすすめできない」「高金利の通貨は長期的には安くなる」など、読み進めるうちに今まで抱いてきた常識が著者の明晰な論理によってガラガラと崩れさります。不安で先行きの見えない時代だからこそ知っておきたい「資産運用の常識」が詰まった一冊です。

 

 

 

 

 

 

年金問題は個人的に解決できる

 

 

著者は、シンプルな解決策を提示します。

 

60歳以降も、働けばいい。

 

そうすれば、年金問題は存在しなくなります。

 

 

「老後問題」の本質とはなんでしょう?

 

老後が長すぎることです。

それなら、解決するには老後を短くすればいいわけです。

 

つまり、

これからは、可能な限り長く働く=社会に参画するという生き方が人生の新しい価値になります。

 

 

そもそも、定年制は年齢による強制解雇です。

 

さらに問題なのは、日本人の平均寿命に比べて定年という強制解雇が早すぎる点です。

働けないという期間が長すぎるのです。

 

 

だからこそ、老後問題を解決するには自身の働き方を考えなければなりません。

 

 

私たちは金融資本の運用より先に、人的資本の運用を考えなければならないのです。

 

人的資本とは、「働くちから」のことです。

 

・人的資本資本への投資によって運用利回りを上げる

・人的資本の運用期間をできるだけ長くする

 

後者の方法こそ、誰でも間違いなくとれる方法です。働く期間を長くするだけ、だからです。

 

 

 

 

 

ここからは、個人的な感想です。

 

若者へのアドバイスとしては、いいと思います。体力的にしんどくなる仕事ではなく、経験や知識の溜まる働き方をせよ、ということです。

 

しかし、すでに50代くらいの人からすると、定年後も働くのはしんどすぎる、と思う人がほとんどではないでしょうか。

 

方針は分かったけど、じゃあどうするの?という点は、個人で対応するしかないですよね。50代、60代になっても、変化に適応できる人は、こうした方向転換も楽にこなせるのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

資産運用の4つの原則

 

 

①確実に儲かる話はあなたのところには絶対に来ない

 

絶対に儲かるなら、自分だけで独占すればいい。

投資を募るのは、失敗したときの損を他人に押し付けるためだ。

 

 

 

 

②誰も他人のお金のことを真剣に考えたりしない

 

顧客とは他人なのだ。

ファンドマネージャーが顧客のことよりも、自分の利益を考えるのは自然。

 

 

 

 

 

③誰も本当のことは教えてくれない

 

大規模な投資詐欺が起こっている。こうした詐欺商法の実態について、事件が公になるまでは誰もあなたに本当のことを教えてくれない。

 

 

 

 

④自分の資産は自分で守るしかない

 

投資においてもっとも大事なことは、損しないことではなく騙されないこと。

投資詐欺に引っかかると、財産をすべて失って人生が台無しになってしまう。

悲劇を避けるには、うまい話はすべて無視しよう。

 

 

 

 

 

うまい話を信じやすい心理

 

金融商品には、かたちがありません。買う前に、良し悪しの判断をすることが難しいのです。

 

そして、誰もが戸惑うのは、金融商品は損することがあるという点です。つまり、金融商品は理不尽な買い物なのです。

 

 

人の認知は、自分を特別に思うようにできています。世界の中心=私だからです。

都合のいい投資話を信じてしまうのです。

 

うまい話は全て無視する

 

とてもシンプルな方法ですが、人の脳にとっては、とっても苦手な判断なわけですね。

 

「冷静に考えたらコストがかかりすぎる金融商品」や「投資詐欺」がなくならない理由がわかります。

 

 

 

 

 

株価はどうやって決まるのか?

 

 

株価は、将来の一株当たりの利益の総額を現在価値に換算したものです。

 

 

この意味をつかむには、時間が重要です。

現在と将来では、価値が異なることをイメージしてください。不確実な将来のお金は、確実な目の前のお金よりも価値が低い。

 

具体的には、割引率を5%とするなら、将来の100万円は現在では95万円になります。

 

 

 

株と会社の関係をみます。

会社の純利益は、株主のものです。

 

たとえば、会社の純利益が10億円で、発行株数が100万株なら、1株あたりの純利益は1000円です。

 

この「一株当たりの純利益」が重要です。

 

 

この一株当たり純利益が未来永劫続くとしたら、株価はいくらになるでしょうか?

 

将来の価値は、現在よりも低くなることを踏まえます。すると、一定の割引率で現在価値に割戻し、それを合計すればいいと考えられます。

 

(→高校数学で習う、等比級数の和の公式で求められます)

 

 

株価を求めるには、毎年入ってくるお金、つまり「一株当たりの純利益」を割引率(金利)で割ればいいのです。

 

一株当たりの純利益が1000円で、割引率が5%なら、

株価は1000÷0.05=20000となります。

 

 

 

株価 = 一株当たりの純利益 ÷ 割引率(金利)

 

 

 

株式の価値は、将来の利益の分配権です。

株の意味を考えれば、この計算式は自然ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

今後、本書の内容をさらに追記していきます。

もう少し、お待ちを。

 

 

 

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