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言語とは何か?言語、認知、論理、記号【おすすめ本紹介】読書記録

記事の内容

この記事では、言葉や論理、認知について勉強できる本を紹介したい。

 

すぐに役立つ本よりも、そもそもを深ぼる学問的な本を中心にまとめる。

 

・言葉とは何か?

・言葉と認知の関係

・言葉と論理の関係

・言葉と記号の関係

 

こうしたテーマに興味がある私がこれまで読んできた本をリストアップする。

 

私自身の勉強のためというのが一番の目的だが、同じく興味がある人には役立つと思う。

 

それでは、目次をどうぞ。

 

 

 

言葉、意味、認知、分析哲学、ウィトゲンシュタイン

 

働きたくないイタチと言葉がわかるロボット

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自然言語処理について、言語学者がやさしく解説してくれる本。

 

AIの発展が急速な現代において、必須な基礎が分かるはず。

 

機械が言葉を分かるとはどういうことか?

 

 

 

言語の本質

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言語学の教室

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第1回 彼女に泣かれた~認知言語学の誕生

第2回 太郎が花子に話しかけてきた~文法は意味と切り離せるか

第3回 典型的な鳥と変な鳥がいる~プロトタイプと百科事典的意味論

第4回 「死なれた」のか、「死なせた」のか~使役構文の家族的類似性

第5回 村上春樹を読んでいる~メトニミーをどう捉えるか

第6回 「夜の底が白くなった」~メタファー、そして新しい言語観へ

 

 

1

「彼女に泣かれた」とは言うのに、「財布に落ちられた」と言わないのはなぜ?

こうした問いが認知言語学の問い。

 

チョムスキーの生成文法が言語知識を他の心の働きから自律したものと考えたのに対して、認知言語学では、心の働き全体と不可分なものとして考えた。

 

 

2

「太郎が花子に話しかけた」と「太郎が花子に話しかけてきた」は、事実は同じだが意味が違うようにみえる。だから、この意味の違いを扱うには、主体が物事をどう捉えているか、私たちの認知のあり方を意味に反映させなければならない。

 

認知言語学では、文法と意味は不可分、とみる。

 

 

3プロトタイプ意味論

認知言語学では、意味をプロトタイプを中心にとらえる。典型例や「らしさ」をもとにゆるいカテゴリーを考える。これこそが意味の姿だ。

 

 

5

わたしたちの概念体系がメタファーに基づいている。だから、言語表現にもメタファーがみられる。概念とは、カテゴリー化の原理のこと。つまり、認知のあり方のこと。カント的。そうすると、実証科学からは遠ざかる。認知言語学の全てが実証科学的でなくてもいいのでは、と野矢は言う。言語現象に対する新しい見方を掲示できれば、それだけで価値がある、と。歴史学に近いかも、と西村は言う。起こったことを後から見て、こういう経緯で考えるのが納得いく、と。

 

メタファー発生の現場では、法則性よりも創造性が重要だろう。「目が釘付けになる」などの死んだメタファーには、みんなが慣れ、それはもはや多義語と化す。

 

メタファーの創造性は、一つの固定した言語体系に収まらない言語変化の運動において成立するのでは。そもそも、言語は流動的、ゆらぎ。通時的な視点が重要。

 

 

 

 

 

言語哲学がはじまる

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1 一般観念論という袋小路

2 文の意味の優位性

3 「意味」の二つの側面

4指示だけで突き進む

 

 

 

 

 

分析哲学講義

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1分析哲学とは何か

2意味はどこにあるのか

3名前と述語

4文脈原理と全体論

5意味はどこに行ったか

6二つの自然と、意味の貨幣

 

7可能世界と形而上学

8心の哲学の眺望

9時間と自由

 

 

言語と概念を論理的に分析することにより哲学する。

分析哲学の一冊目におすすめ。

 

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分析哲学入門

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増補改訂版 言語哲学大全I: 論理と言語

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本質を凝縮。

 

第1章 フレーゲと量化理論
 1・1 ひとつの問題
 1・2 文の論理形式
 1・3 フレーゲは言語哲学者か?
 1・4 ArgumentとFunction
 1・5 文法的カテゴリー

第2章 フレーゲ的意味論の基礎
 2・1 意味と像
 2・2 文脈原理と合成原理
 2・3 意義SinnとイミBedeutung
 2・4 陰影と力
 2・5 フレーゲ的意味論の構造

第3章 ラッセルと記述の理論
 3・1 前史:『数学の原理』の意味論
 3・2 革命:「表示について」(一九〇五)
 3・3 余波:論理的固有名を求めて
 3・4 残響:単称命題の意味論

文献案内

補註
後記 二〇二二年
 1 分析哲学史の中のフレーゲとラッセル
 2 言語哲学の「自然化」
 3 言語論的転回の終わり
 4 言語論的転回の世紀の後で
 5 日本語と言語哲学

 

 

 

 

 

 

理性の限界、知性の限界

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2冊セットで読んでほしい。

 

知性や論理のさまざまな限界について、面白くまとまっている。

 

 

 

 

ウィトゲンシュタイン 論理哲学論考、言語ゲーム

 

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ウィトゲンシュタインはこう考えた-哲学的思考の全軌跡1912~1951 (講談社現代新書) | 鬼界 彰夫 |本 | 通販 | Amazon

 

 

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言葉と現実世界の関係を考えるきっかけとして、論理哲学論考はとても面白い。

 

論考から言語ゲームに至るウィトゲンシュタインの変化そのものがとても勉強になる。

 

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言葉の魂の哲学

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言葉に宿る魂とは?

 

ただの線の集まりである言葉を、言葉にさせているのは何か?

 

 

 

 

中動態の世界 意志と責任の考古学

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自傷患者は言った「切ったのか、切らされたのかわからない。気づいたら切れていた」。依存症当事者はため息をついた「世間の人とは喋っている言葉が違うのよね」
――当事者の切実な思いはなぜうまく語れないのか? 語る言葉がないのか? それ以前に、私たちの思考を条件付けている「文法」の問題なのか?
若き哲学者による《する》と《される》の外側の世界への旅はこうして始まった。ケア論に新たな地平を切り開く画期的論考。

 

 

 

 

可能世界の哲学

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可能世界という概念も、こりゃまた面白いツール。

 

 

 

 

 

初めて語られた科学と生命と言語の秘密 松岡正剛、津田一郎

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まだ見ぬ「神」を探して――岡潔×小林秀雄の名著『人間の建設』の現代版がここに誕生!

話者のひとりはカオス理論の確立者であり、複雑系科学の第一人者の数学者、物理学者の津田一郎。もうひとりは、「編集工学」を掲げ、情報を生む世界観を追究してきた博覧強記の松岡正剛。1980年代初頭、新しい生命科学と数学が生まれつつある胎動に胸躍らせていた松岡氏は、津田氏と出会い、科学に物語性を接続するその才に触れ、心打たれたという。

それから数十年。ChatGPTをはじめとするAI技術や情報技術の進展、ゲノム解析を含む分子生物学や脳科学研究の進化により、「生命と情報」をめぐるボキャブラリーは増え、その起源と原理の解明への道筋は遥かに整いつつあるように見える。
これまでいったい科学は何を解き明かしてきたのか。はたして生命原理を解き明かす「神の方程式」はあるのか? ヒトの意識と自己の行方は――。

 

 

これはなんともジャンル分けが難しい本。科学哲学でもあるか。

一応、言語の枠でも紹介しておきたい。

 

 

 

 

論理

言語と論理の関係も興味深い。

 

数学の論理を対象にする数理論理学もとても好きなのだが、今回は除外している。

数学と言語の関係性も、ちょっと除外。

 

 

 

思考・論理・分析

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学問まで行かず、日常ベースの論理的思考の訓練として最適。

 

 

 

論理学 野矢茂樹

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第1章 命題論理
第1節 命題論理の意味論
第2節 命題論理の構文論
第1章の復習問題

第2章 述語論理
第1節 述語論理前史――アリストテレスからフレーゲへ
第2節 述語論理の基本概念
第3節 述語論理の意味論
第4節 述語論理の構文論
第2章の復習問題

第3章 パラドクス・ 形式主義 ・ メタ論理
第1節 パラドクス前史
第2節 ラッセルのパラドクス
第3節 形式主義
第4節 メタ論理――述語論理の公理系Lの無矛盾性
第3章の復習問題

第4章 直観主義論理
第1節 排中律の拒否
第2節 直観主義命題論理の公理系LIP
第3節 直観主義命題論理の意味論
第4節 直観主義命題論理の妥当式
第4章の復習問題

第5章 不完全性定理
第1節 不完全性定理とその証明の輪郭
第2節 『プリンキピア・マテマティカ』やその関連体系での形式的に決定不可能な命題について
第3節 不完全性定理の証明
第4節 公理系の内と外再び論理について -
第5章の復習問題
終わりに

付録 命題論理の公理系LPの定理の証明

 

 

 

 

 

論理トレーニング101題

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論理的に考える力をつけたいならこの一冊。

 

 

 

 

規則と意味のパラドックス

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とても興味深く、勉強になる一冊。

頭がぐるぐるする哲学的快感を得られる。

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論理学超入門

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論理の哲学

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「論理的思考」の文化的基盤

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論理と非論理、合理と非合理をわける原理はなにか?

 

文化の違いが、その国の教育スタイルに現れる。その結果、文化によって、思考表現スタイルが異なる。この思考表現スタイルこそ、「論理的っぽい」という感覚の根っこである。

 

 

 

「正しい」を分析する

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論理と哲学の世界

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思考と論理

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論理学がわかる事典

 

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ロジックの世界

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記号

 

本当はもっとコンピュータサイエンス、プログラミング言語論の本も紹介したかった。今回は控えている。いつか別の記事でまとめたい。

 

 

新記号論

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第1講義 記号論と脳科学
メディア論の問い/なぜ記号論は廃れたのか/現代記号論の限界/技術的無意識の時代/
フッサールは速記で考えた/チャンギージーの発見/ヒトはみな同じ文字を書いている/
ドゥアンヌの読書脳/ニューロンリサイクル仮説/一般文字学はなにをすべきか

第2講義 フロイトへの回帰
不思議メモ帳の問題/語表象と対象表象/『夢解釈』読解における新発見/意識はどこにあるのか/
夢のシネマ装置/超自我は聴覚帽の内在化である/人文学の危機/ライプニッツに帰れ/
アンドロイドは電気羊の夢を見る/ドリームデコーディング/夢の危機と夢見る権利

第3講義 書き込みの体制(アウフシュライベジステーム)2000
1 情動と身体――スベテが「伝わる」とき
フロイトとスピノザ/ダマシオ『スピノザを探して』/『神経学的判断力批判』の可能性
2 記号と論理――スベテが「データ」になるとき
記号のピラミッドと逆ピラミッド/パースとデリダ/人工知能の原理/記号接地問題/ふたつの現象学
3 模倣と感染――スベテが「ネットワーク」になるとき
スピノザと模倣/光学モデルの限界/資本主義の四つの柱/なぜ記号論か/六八年革命の評価/
タルドとドゥルーズ=ガタリ/書き込みの体制2000にどう向き合うか

 

 

 

記号と再帰

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プログラミング言語という形式性を通して、言語の性質に迫る。

 

第1章 人工言語と記号論
第2章 情報記号
第I部 記号のモデル
第3章 バビロンの混乱
第4章 記号が一体化する時
第5章 「である」と「する」
第II部 記号の種類
第6章 文x:=x+1
第7章 三種類の項
第8章 ある■・その■
第III部 記号のシステム
第9章 構造的・構成的
第10章 記号と時間
第11章 系の再帰と進化
第12章 結語

 

 

 

 

ゲーデル、エッシャー、バッハ

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遊び心と知に溢れる名著!!!

 

 

 

メタマジックゲーム

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