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言ってはいけない 残酷すぎる真実 【書評・まとめ】 遺伝に関するタブーから学ぶ

記事の内容

ベストセラーになった「言ってはいけない 残酷すぎる真実」という本を改めて読んでみた。個人的に重要だと思った箇所を、記事にまとめておきたい。

 

 

人間の心は進化によってデザインされたと考える進化心理学や遺伝に関する話がメインの本である。そこで浮かび上がってくる常識、良識に反するようなデータ、仮説がこの本の面白いところだ。それらは、たしかに人によっては不愉快に感じるかもしれない。

 

しかし、われわれ人間はどんな生物なのか、社会はどのように成り立っているのか、冷静に分析するためのヒントになるはずだ。気になった方は、ぜひ目次に目を通してみてほしい。

 

 

 

 

語ってはいけないタブー?

 

遺伝の負の側面に注意をはらわなすぎだと、著者は指摘する。親が頭がいいから子供も頭がいい、親が身長が高いから子供も高い。こうした主張ばかりがされている。

 

・やせた親からはやせた子供が生まれる

・太った親からは太った子供がうまれる

 

・子どもが逆上がりできないのは親が運動音痴だからだ

・子どもの歌が下手なのは親が音痴だからだ

・子供の成績が悪いのは親が馬鹿だからだ

 

・精神病は遺伝する

・犯罪は遺伝する

 

このようなことも、科学的に確かめられるはずである。

 

 

 

 

知識社会での格差

 

「潜在的な知能は人種にかかわらず均質でなければならない」というのは、イデオロギーである。だからこそ、「人種間に知能の差がある」という科学的なデータは、うけいれられない。

 

経済格差の根源とは、知能格差であるという。遺伝学の成果を無視した教育制度のままのため、貧困の抜本的な解決が起こりえない。

 

「知識社会」とは、知能の高い人間が知能の低い人間を搾取する社会のことなのだ。

 

著者のこの指摘は、もっともだろう。この搾取の構造は、SNSのおかげで可視化されつつある。自分とは立場、環境の違う人間の人生を見ることができるからだ。「格差」が徐々に認識されつつあるように見える。

 

 

 

 

 

美貌格差

男も女も、美男美女のほうが経済的にもうまくいっている。しかし、意外なことに、容姿がよくない男性の方が、容姿がよくない女性よりも、不利なのである。これも、経済至上、恋愛競争の偏りから、イメージしやすいかもしれない。

 

美貌格差はいけないことなのだろうか?美貌が年収に関係してくる社会でいいのだろうか?

 

しかし、私たち消費者のせいなのだ。美男美女の店員からサービスを提供してもらいたい。アナウンサーは美男美女がいい、と私たち市民が思っているのだ。美貌格差を作り出しているのは、市民一人ひとりである私たちの差別意識のせいなのだとおもう。

 

 

 

 

男女平等が女性の幸福度を妨げている?

 

・男と女は生まれながらにしてちがっている

・男女で違う「幸福の優先順位」

 

男は競争に勝つことに満足を感じるが、女性は家庭と切り離されると満足度が下がってしまう。

 

などを示す、科学の成果が掲示されはじめている。

 

うまれつき男と女の心には、違いがあることはたしからしい。人間という生物は、子育てのために男女の役割をわけてきたからだ。進化によって、そのようになっていった。現代の科学によって、男女の生まれつきの違いが見えてくるのは当然のことのように見える。

 

しかし、それを社会という文脈でどう解釈するべきなのかには、慎重であるべきだ。何が良いのか、悪いのか、メリットがあるのかデメリットがあるのか、これらは解釈が分かれる。科学の成果と安易に価値観を結び付けてはいけない。

 

「女性は、社会での競争よりも、子育てに満足度を得やすい。だから、女性は子育てに専念するべきだ。」こう言ってはならないのだ。科学はこう言ってはいない。

 

個人的にも、何が幸福なのかという論点については、とくに慎重であるべきだとおもう。

 

 

 

 

子育てや教育はこどもの成長に関係ない

 

別々の家庭で育った一卵性双生児は、なぜ同じ家庭で育ったのと同様に似ているのか?

 

こどもの性格を決めるのも、遺伝の要因が大きい。さらに、子育てはこどもの性格や能力を劇的には変えられないのだ。ほとんど影響を与えることはできない。

 

わたしたちの脳と心は、旧石器時代のものとほとんど変わらない。つまり、こどもたちも、その時代に合うようにデザインされているのだ。

 

両親と子供だけの核家族でそだち、幼稚園に通い、小中高大と勉強し続けるようにはデザインされてはいない!!

人類はずっと、親とのコミュニケーションではなく、同年代や年上の子供たちとコミュニケーションすることが、子供たちにとっては大事だったのだ。だから、親の子育ては、大きな効果を子供に与えることができないという。

 

こどもにとって、世界とは友達関係のことなのだ。

 

だから、こどもは親の言うことを聞かないのは当たり前なのだ。親ならわかるように、子供は望んだようには成長してはくれない。

 

 

 

 

この本はなぜ批判されるのか??

本を読んだことのある人や、ここまで読んでみて批判したくなった人はぜひ次の記事をよんでみてほしい。

なぜこの本の主張は批判されてしまうのか、考えてみている。

「遺伝率」という重要な概念にも触れている。

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進化心理学については、次の記事でまとめている。

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