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イド:インヴェイデッド【解説・考察】早瀬浦=ジョン・ウォーカーの真の目的とは?イドの謎とは?

記事の内容

ついに最終回を向かえたアニメ『ID:INVADED』。

 

 

 

個人的にもとても楽しめた作品でした。

しかし、細かい部分ではいくつか謎が残ります。

 

今回の記事では、最終回の内容をネタバレ解説するとともに、残された謎を考察していきたいと思います。さらにこのアニメを楽しみたい方には、ぜひおすすめです。

 

それでは、「謎」が気になる方は、目次をご覧ください。

 

 

 

 

 

名探偵がジョンウォーカーに勝てた理由

 

どうして、名探偵の二人は、早瀬浦に勝つことができたのか?

早瀬浦はイドの中では神のごとき存在だ。正攻法では勝てないはず。

 

勝つための作戦は、とてもよく練られたものだった。

 

・聖井戸の特殊能力「バラバラなものがつながって見える」

・富久田のイドの性質「あらゆるものがバラバラになる」

 

この二つのかけあわせにより、早瀬浦は、自分が座った椅子が、ミズハノメのコックピッドだとは気が付けなかった。

これまでの伏線をいかしたこの勝利は、とても考えられた展開だとおもう。

 

富久田の助けもあり、文字通り3人の名探偵の勝利といえるだろう。

 

 

 

 

イドの中のイド

 

通常とは違い、そこにはカエルちゃんも存在しない。それゆえ自分が名探偵であるという自意識もない。

鳴瓢が「イドの中のイド」にはいった際からわかるように、時間の流れは現実と大きくずれる。鳴瓢の場合、数分が数年に伸びていた。

 

さらなる特徴は、投入された者が初めて殺人を犯す前の時間軸に戻るという点だ。

 

それゆえ、ジョンウォーカーである早瀬浦も、自身が初めて殺人を犯す直前に飛ばされている。その世界では、早瀬浦としての人格のまま、人間として逮捕されるという結末なのだろう。そして、彼はそこが「イドの中のイド」であることにも気が付けないし、その世界から逃れることはできない。

 

こうして、ジョンウォーカーである早瀬浦のもくろみは、完全に阻止された。

 

 

 

 

早瀬浦=ジョン・ウォーカーの計画

 

そもそもすべての黒幕である早瀬浦の目的とはなんだったのだろうか?

 

劇中では、名探偵聖井戸により、7にこだわる「神様コンプレックス」だと看破されている。

 

早瀬浦の最終的な目的は、イドの中で神のような存在になることだった。

 

それでは、そのために、なぜ連続殺人犯たちを生み出す必要があったのか?

 

この理由を考察したい。

 

まず、神の性質とはなんだろうか?それは、7日間で世界をつくるということだ。いろいろな神の定義はあるが、早瀬浦のなかで、「神」と「7」は大きく結びついていたのだろう。だからこそ、自分自身も神のように「7」にこだわり、世界を創造したかった。

 

そして、もう一つ重要な点は、「神」という概念は、それを崇める人間ありきのものだ、ということだ。だから、早瀬浦も自分を黒幕だと特定してくれる人物が必要だった。自分を神だと特定してくれる人間がいて初めて、早瀬浦は神になれる。そのために、用意したのが、鳴瓢=「追い込み」だったのだろう。

 

早瀬浦の計画通りに事は進んだ。7つの連続殺人事件を作り上げたうえで、自分が犯人であると特定された。こうして、本来の計画通り、イドの中に永遠に存在する神になることができた。

 

 

 

早瀬浦の無意識が望んだこと

 

「連続殺人のルールは、自分にも適用される」

 

7人目以降は、「逮捕」か「死」か。

 

ということは、逮捕されるということがなくなった今、イドの世界の中で「死」を望んでいたのだろうか?だから、鳴瓢に早瀬浦は殺されようとしていたのか。

 

普通、イドの中で殺された場合、現実世界に戻る。しかし、現実での早瀬浦はすでに死んでいる。この場合、イドのなかで死んだ場合どうなるのだろう?劇中での明確な答えはなかった。

 

それに、イドの中では、早瀬浦は神のごとき存在と化している。そんな彼にとって、「死」とはどんな現象なのだろうか?あきらかに、未知の領域の話であって、早瀬浦本人もどうなるのかは分からなかったのではないか?しかし、彼の無意識はそうなることを望んでいた節がある。つまり、彼の真の意味での目的とは、さらなる未知の領域へと進むことだったのかもしれない。これはつまり、「イド」とはなんなのかということの探求につながるのではないか。

 

私たち人類が、この宇宙はどうなっているのか探求し続けている感覚に近いのかもしれない。

 

劇中での説明は完全なものではないため、このようなざっくりとした考察になる。

 

 

 

 

飛鳥井木記とイドの謎

 

さて、本作での最重要人物こそ、飛鳥井木記だ。

 

彼女こそ、ミズハノメという装置の正体だった。ミズハノメという装置が再現していたのは、彼女の能力だったのだ。

 

それでは、「イド」とはなんだろう?

 

作中では、ざっくりとした説明はあるものの、細かい部分では謎が多い。

 

・イドとは、連続殺人犯のみが形成できるのか。普通の人にイドはないのか。そうだとするなら、なぜ「殺人」はイドを形成することになるのか。

 

・イドの存在そのものは、飛鳥井木記の存在とは無関係なのか。それとも、イドの存在すら、彼女の能力が引き起こしたものだったのか。

 

・なぜ自分の自意識は、自分のイドに拒絶されるのか。

 

人間の無意識には、まだまだかっちりとは明らかにされてはいない。だからこそ、その無意識にかかわる「イド」という概念も、どうしても曖昧なものになってしまうのだろう。だからこそ、独自の概念をさらに細かく構築してほしかった。この作品独自の概念として、この「イド」という概念の完成度をあげてほしかった。

 

本編では言及されないが、背景設定としてイドについて細かく決められている可能性もある。それならば、この「イド」を掘り下げることによって、面白い続編が期待できるかもしれない。

 

 

 

 

まとめ

 

全体的にとてもおもしろい物語だった。

映画『インセプション』との共通点に気が付いた人もいたとおもう。この作品独自の設定を生かした後半の展開もよかった。ただ、ラスボスの正体や目的があっさりしすぎていた気もする。謎解きをもっと盛り上げることもできたかもしれない。

 

ぜひ、サイコパスシリーズのように、続編を期待したい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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