好きをブチ抜く

「好き」をブチ抜く

本、映画、科学、哲学、心理、すごい人の考え方など。あらゆる情報を編集したい。

イミテーションゲーム 【ネタバレ解説】 背景にあるチューリングの理論・学問に迫る

記事の内容 ・映画イミテーションゲームの感想、解説、見所を知りたい・チューリングという人物について・チューリングマシンの概要・学問としての背景はどうなっているんだろう 映画そのものの良質な解説記事はたくさんある。 今回の記事では、映画の解説を…

数理論理学入門に最適 【はじめての数理論理学】証明の具体例が豊富でありがたい

はじめての数理論理学 証明を作りながら学ぶ記号論理の考え方 今回紹介したい本がこちら。画像クリックでAmazonへ飛べます! 論理とは何かを追求する人が行き着くところが「論理学」。 しかし、なかなかとっつきやすい入門書がない。 今回の本は、高校生でも…

【武田邦彦】宗教にとって修行とは何か 神の声とは遺伝子の声?

宗教と修行 武田邦彦氏が、「宗教における修行」というテーマで面白い分析をしていた。 彼は、いつも科学者として鋭い分析をしてくれる。 宗教、信仰心、修行による心身の変化、無意識などのテーマに関心がある私にとって、とても興味がある内容だ。 今回の…

【宮台真司】「意識高い系」はなぜ虚しいのか 彼らには「主体」がない?

宮台真司が意識高い系を分析 何度も耳にする「意識高い系」という言葉。 その言葉からどんなイメージを受けるかは人さまざまだろう。 社会学者 宮台真司が「意識高い系」について分析していた内容が面白かったので紹介したい。 「意識高い系」には、主体がな…

私たちはどこから来て、どこへ行くのか (森達也) 【書評・まとめ】科学に「いのち」の根源を問う

大いなる問い 「私たちはどこから来て、どこへ行くのか」 私は誰か? なぜ死ぬか? 何を信じるか? 今回紹介する本の帯に書かれている問いかけです。 こんなテーマについて、誰でも考えたことがあるのではないでしょうか? しかし、もっと真剣に、それらテー…

科学と非科学の間 【書評・まとめ】 科学は、イエスかノーで答えてくれない

科学か、非科学か 「原発の安全基準の数字は?絶対安全なの?」 「そのワクチンって、絶対効果あるの?」 私たちは、これらの答えを科学に求める。 しかし、そんな科学は、はっきりとした答えを返してくれるのか? さらに世の中には、「科学っぽいけど、なん…

運命論を哲学する【書評・まとめ】 「運命」ってなんなんだ??

運命ってなんだ?? 今回紹介する本は、「運命論」を哲学するというものだ。 この運命という言葉、誰でも気軽に使っていると思う。 「あれは、運命だった」 「運命によって導かれたんだ」 しかし、運命という概念、深く考えようとすれば、なかなか奥が深い。…

天然知能【書評】AIにはないダサカッコワルイ知能とは?

AIにならないために 「いままで私たちは、あまりに人工知能的知性を、人間に課し過ぎていたのではないでしょうか。」 AIブームの昨今、もう一度人間や生命の知とは何か、考えてみる必要がある。 いままでは、こんな哲学的な問いは考えなくてもよかった人が大…

【東浩紀が語る】なぜ哲学書、思想書を読むのか

記事の内容 本記事のイシュー 「科学の知と哲学の知は、どのように構造が違うのか?」 東浩紀が語る、科学と哲学の知 本記事では、哲学者、思想家である東浩紀氏が、思想というものの知について語っていたことをまとめたい。 哲学はどういう知の体系なのか、…

【落合陽一 宮台真司 対談】 次の時代をどう生きる まとめ

落合陽一と宮台真司の対談 深層ニュースにて、落合陽一と宮台真司の対談が実現した。 平成という時代を振り替え立つも、多岐にわたるテーマが勉強になる。 人間とは何か、テックの可能性など、興味がある人はとても楽しめると思う。 今回の記事では、主要な…

AIに勝てるのは哲学だけだ 【書評・まとめ】 人間なら哲学しろ!!

本記事のイシュー AIには代替できないような人間の能力をさらに伸ばしていくために、哲学のどのような点が有効なのか 本記事のイシュー AIに勝てるのは哲学だけだ 著者について AIの弱点 人材の2極化 哲学が最強 勉強法 感情思考法 本音思考法 勉強が楽しい…

【武田邦彦】科学と宗教は両立しうるか?

科学と宗教は両立しうるか? 科学が広まれば宗教なんていらない、という人が多いだろう。 日本では、宗教なんていらないと思っている人は多い。しかし、その割には、歴史ある宗教からカルト教まで跋扈している。 今回は、鋭き科学者である武田邦彦さんの知恵…

僕は君たちに武器を配りたい 【書評・まとめ】 残酷で容赦ない資本主義社会

【書評】僕は君たちに武器を配りたい 瀧本哲史 僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版 (講談社文庫) 作者: 瀧本哲史 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/11/15 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (7件) を見る 20代が生き残るための思考法 東大…

その悩み、哲学者が既に答えを出しています 【書評・まとめ】 悩みのプロな哲学者たち

悩みは哲学者にたずねよう 人間は、日々暮らす中で必ず悩みを抱えている。 あなたは、その悩みを解消するためにどうしているだろうか? 誰かに相談することが多いかもしれない。逆に、誰にも相談できない人もいるだろう。 今回は、悩みのプロである哲学者の…

「トートロジー」の意味、使い方 【あなたが騙されないために】

「トートロジー」という言葉、使っていますか? 「それってトートロジーだよね。」 このように、「トートロジー」という言葉、耳にする機会があるかもしれません。 そんなトートロジーという言葉、正しく使えている自信はあるでしょうか。 日常会話での使い…

【アナイアレイション -全滅領域-】解説・ネタバレ ラストの意味とは? 生命哲学な映画

科学と哲学と気持ち悪さ 一時期、CMでかなり予告映像が流れていましたね。ネットフリックスで見ることができます。 ナタリーポートマン主演ということで、注目された方もいるかもしれません。 しかし、内容はかなり深いSFです。説明されていないことが多いの…

【人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇】AIと人の違いの本質って? 記号から考える人工知能入門

人工知能を哲学から 人工知能、つまりコンピュータにできることの本質は? 人間と人工知能の思考の違いは? 言語などの記号表現とは、なんだろう 言葉、記号、認識を探ると、無限という壁にぶつかる 今回の記事では、上記のテーマについてまとめてみます。AI…

【宮台真司】アート、芸術の定義とは? 「アートとは元に戻れなくすることだ!」

記事の内容 アートってなんだ? 今回の記事では、次のことに迫りたい。 ・アート、芸術の定義ってなんなんだ? ・アートと娯楽のちがいは? ・アートに触れる意味ってなんなの? これらを考える、いい材料が手に入ったのでまとめてみたいと思います。ピンと…

科学者はなぜ神を信じるのか 【書評・まとめ】 それでも "神" が必要だ

科学 VS 神 みなさんは、科学と神の関係をどのように捉えているでしょうか? 科学が進めば神なんていらない、という見方が一般的でしょうか? けれど、そう思う人にとっては衝撃的なデータがあります。 国連のある調査で、過去300年の大きな業績を上げた科学…

脳と心の不思議 「動き」だけが見えない女性

脳と心の不思議 みなさんは、脳と心の不思議に関心を持ったことはないでしょうか? たとえば、自分が見ている世界と他人が見ている世界、本当に同じ世界なのでしょうか。 今回は、脳と心の不思議に迫る良質なドキュメンタリーを紹介します。 記事を読み終え…

トゥルーマン・ショー 【感想・ネタバレ・解説】 怖さと深さが混在!!

人生の映画 みなさんは「トゥルーマン・ショー」という映画を観て、どんな感想を持ったでしょうか? もちろん名作映画と言われるように、様々なことを考えさせてくれる映画です。一部では、怖い映画、トラウマ映画とも言われています。 しかし、扱うテーマは…

脳はなぜ「心」を作ったのか 前野隆司 【意識の謎という大テーマ】 

ここがすごい 脳がなぜ「心」を必要としたのかがわかる 「私」についての常識をぶっ壊せる 私は受動的!? ロボット研究者から意識へ、さらに幸福学へと歩みを進める著者前野隆司の存在 私の謎を追ううちに、幸福な生き方へとつながる。この流れがすごいです…

「アメリカン・ビューティー」解説・感想・解釈 ラストの意味と『癒し』

なんだかとても癒された映画 映画「アメリカンビューティー」、みなさんはどんな感想を持ったでしょうか? はたから見たら痛い行為を通して、おっさんが自分を変えていく映画です。 実は、メッセージが深く、それに癒された私がいました。 なぜなら、不思議…

【ゲーデルの不完全性定理】入門案内 おすすめ本まとめ

不完全性定理に興味ある人へ 「ゲーデルの不完全性定理」という言葉、みなさんは聞いたことがあるでしょうか?簡単に言うと、その名前の通り、数学(の一部)におけるある限界を示した定理です。私自身、この定理の存在を知って以来、その人類の英知の香りに…

【武田邦彦 名言】科学と哲学の違い

哲学者に足らないこと 科学者の武田邦彦氏、私は彼の科学者としての冷静な姿勢がとても好きです。科学と哲学に対する考察が為になりました。まとめます。 ・哲学はどんなところが弱いのか ・科学的であるにはどうすればいいのか この論点だけでも、持ち帰っ…

【宗教はなぜ必要か】宗教の定義と「世界」

生きるための倫理の動機づけの前提は、どこからやってくるのか? 社会が疑わしくなってきた現代。その例として以下が感じられる。 社会の内側にいるのが苦しくなる とにかく社会がクソな感じ 社会の自明性を当てにしている倫理の崩れ この本の目的は、以下だ…

「世界」はどこまでわかるのか【論理では説明できない領域が存在する理由】

記事の内容 全体性、社会、世界と「わたし」 「私」っていったいなんなの? この答えを知るためには、「様々な物事と私の関係」を考える必要があります。私と世界、私と全体性(すべてのものを含むこと)など。これらを科学や哲学、宗教によって分析しようと…

なぜ科学は完璧ではないのか 科学へのツッコミがある理由 【科学哲学の冒険】

科学へのツッコミがある理由 科学をまるっと信じていいの...? 科学を妄執してはいませんか? 科学は、絶対的で、信頼性の高いものだ、と思われがちです。しかし、「科学という営み」そのものについては、様々な議論があるのです。その議論を見れば、科学を…

鉄鼠の檻 ネタバレ・解説・考察 【漫画版完結記念】

京極堂シリーズ4作目 「鉄鼠の檻」 「拙僧が殺めたのである」 京極夏彦氏によるミステリー小説4作目である鉄鼠の檻。漫画版もついに完結しましたね。とても再現度が高く楽しく読めました。今回は改めて、「犯人の動機」について考察してみたいと思います。 …

【頭が良くなる本は効果があるか?】「頭がいい」っていい加減なんなの??

頭がいいってなに? 「頭がいい」ってなんなんだよ!! 「頭がいい悪い」っていい加減うるせえ!! 頭が良くなる本って、本当に効果があるの? 頭が良くなる本に、"あなたは"どんなことを期待しているの? 脳と心の関係を考えることで、科学リテラシーが身に…